この道の先に見えるもの。
希里



 雪。

夜タバコを吸おうと外に出てみると、
うっすらと白い世界。

…雪だ。

今年初めて降った雪。

寒いのは嫌いだけど、
冬も嫌いだけど、
初めて降る雪はなぜか特別で。

ずっと見入っていた。

もうすぐ冬がくるね。

2004年10月26日(火)



 ごめんね。

最近調子が悪い。
過食がまた頻繁になってきました。
何が原因?って思うけど、
たぶん色んなことをできていない自分にもどかしさを感じてるんだと思う。

だからひろのせいじゃないの。

別れたいわけでもない。
今ひろと別れたら、私これからどうやって生きればいいかわかんないよ。
ひろが大切なの。
でも治らない…。

やっかいだなぁ。
こんなもの持ってなかったら、
ひろにいっぱい悩ませずにすんだのにね。

ごめんなさい。


2004年10月25日(月)



 おしまい。

過食ぶっこいてました。
止まりません。
ひろからメールがきました。
過食してるって言いました。
電話がかかってきました。
それでも私の過食は止まりません。

適当に言って電話を切ってしまいました。
きっともう終わりです。
ひろとの関係はきっともう終わりです。

私が持っているものはこういうものです。
きっと嫌気がさしたでしょう。
ショックも大きいでしょう。

もうおしまいです。

2004年10月20日(水)



 寂しい時。

ひろが寂しい時、私は何もできない。
最初からわかってた事だ。
遠恋なんだから。

それでも、どうすればひろは楽になれるんだろう?って考える。
思ってもいないのに、私から別れれば。とか言ってしまう。

本心じゃないんだよ。
でもごめんね、って思いは消えない。
私がひろの近くにいればよかったのに。って

待ってるって辛いよね。
待たせてるのって辛いよね。

ごめんね、がんばるから。
別れるなんてもう言わないから。
だから一緒にいて下さい。

2004年10月19日(火)



 マフラー。

マフラーを編み始めました。
ひろにあげたくて。
すっごい苦手だけど、
ひろは私にいっぱいくれるから。
幸せな気持ちをいっぱいくれるから、
だからおかえしがしたくて。
私の手で何か返したくて。
与えられるから返すもんじゃないけど。

それでも、私の中にある思いを形にしたくて。
ひろに届けたくて。

時間かかるけど、上手にはできないけど、
思いを込めて編んでます。

2004年10月16日(土)



 ふわふわ。

なーんか空っぽって感じ。
ふわふわして、すべてがリアルに感じない。

ひろの唇の感触を思い出す。
手のあったかさを思い出す。
目の優しさを思い出す。

この記憶もだんだんと薄れていってしまうのだろう。
背中のキスマークが消えていくように。

離れているのが無理って思った。
私の中でありえない出来事だった。
なんで一緒にいないんだろう。

2004年10月12日(火)



 また会おうね。

2人でいるととっても落ち着いた。
じゃれ合っているのが嬉しくて、楽しくて。
全身でひろを好きだと感じた。
ひろも同じ気持ちでいてくれてるのがわかって、嬉しかった。

指輪がほしいって私はわがまま言って。
でもひろはそのわがままを聞いてくれた。
2人でおそろいのリング。
私のにはひろのイニシャル。
ひろのには私のイニシャルを刻んで。

でも時間はあっという間に過ぎる。
1時間、2時間、3時間と。
どんどん奪われていく。

今ここで私が残れたなら。
心だけでもひろのところに残れたなら。
そしたらどんなにいいだろう。

何度も帰りたくないって言ったね。
帰らなくていいよって言ってくれたね。
その気持ちだけで私は満たされてた。

再会した空港へ戻る。
私の首にはひろがくれたチョーカーが。
これは私を守ってくれるもの。
ずっと大事にするよ。

搭乗口へ進む。
手はずっとつないだまま。
ひろの感触を覚えておきたくて、人目も気にせずキスしたね。

搭乗口へ進んだ私は、
1人になって、
さっきまでつないでいた手はもうない。
さっきまで私を包んでくれていた人はもういない。

飛行機に乗り込んで、座席に座る。
そして動き出す飛行機。
離陸の瞬間
私の目には涙が溢れた。

この地にいたかった。
この地にいる人と一緒にいたかった。
離れていく感覚。
寂しい。寂しいよ。

また、会いに行くから。
絶対にひろと一緒にいるから。
ずっとずっと私はひろと生きたい。

また会おうね。
大好き。

2004年10月11日(月)



 2年ぶり。

不安でいっぱいだった。
2年ぶりの再会。
私はあまりにも変わってしまったから。
会ってきっと「無理だ」って言われると思ってた。


ひろに会いに仙台まで行ってきました。


空港についたら、迎えに来てくれてて。
最初はすごく恥ずかしくて目も合わせられなかった。

不安はなくなった?って聞かれて、
まだ不安だよ。って答えた。
変わった私を見て、ひろはどう思ったのか、
怖いって思いが消えてなかったから。

でもひろはいいって言ってくれた。
気持ちは変わらない。って。
すごい嬉しかった。

仙台駅について、予約してたホテルに入った。
まだ恥ずかしくて、下を向いていた私。
キスするのにも時間がかかったね。

でも、
気がついたら不安は消えてた。

何度もキスをして、くっついて。
ずーっと離れなかった。
ひろ大好き。
やっとつながった気がした。
幸せで、死んでもいいって思った。

2004年10月10日(日)
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