**In my heart of hearts**
心の奥のこころ


2013年02月03日(日) 現実の自分

LCCというものを知ってからは、常にその会社のサイトをチェックしていた。先月半ばに片道2480円というのが出ている。タイムセールでもあったらしく、異常な安さなので、思い切ってなじみの無いエアアジアで申し込んだ。帰りの時間が早朝なので、大変だろうなと覚悟もして。 確認メールが来なかったから、問い合わせのメールを送って、ちゃんとした返事は待っても来なかった。予約もなされていないものと勝手に思い込んでいて、今度は京都行きを迷った末に決めて、夜行バスも辛うじて取れた。高野山へ行ってみる計画を立てた。 すると、クレジットの請求で予約が成立していることがわかった。あわてて確認を取りたくても、あいにく土日をはさんでしまい、2日も遅れて連絡を取る事になってしまった。何度もwebサイトの中をあれこれと駆け巡って時間も費やしてしまう。出発の3日前にやっと予約番号の確認はとれて、東京行きが現実のものになる。 それまで京都のことで頭は固まっていたので、東京行きのあれこれを想像する時間が足りなくなってしまった。宙ぶらりな感じと、不慣れなLCC体験で無時に終えられるかノ心配で気持ちはハイに達する余裕がなかったせいで、着ていく服のことがおろそかになる。もうちょっと旅らしく、お気に入りの満足する格好がしたかったのと、少し前の大雪のイメージで寒さを想像していたのが空振りで、暑い事。 浮いた感じのダウンコートがダサかった。 安宿も3箇所みつけられたし、それぞれにリッチな感じが味わえたラッキーさではあったけど、おばさんの地を忘れる気力が足りない。もう年なんだなあ、ほんとにいよいよ。当たり前だけど。 一人旅なんてほんとは、50過ぎだらもうおかしいだろうと思っていたのに、そんな頃に、ちゃんとおばさまたちが宿に泊まっていたりして、平気になったようだ。たまたまだったんだろうけど。 何気ない出会いもあとあとにまで記憶に残り、形になっていくもの。それが人生そのものかもしれない・・。  相変わらず何もできず、何も残せず、これからも同じようにして、生きていくだけの私だろうと、つくづく現実の重みを実感できるそんな時期が訪れたようだ。 自分の顔 自分の思考能力 ずっと、ずっと何かの振りだけして、思い込みだけで生きてきたなあと思う。大人らしくも無い女らしくも無い、賢くもなければ、しっかりもしていなければ、人懐こくもなければ、ぼーっとして、いい気なだけの厄介者の自分がここにいる。


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