弱Sonファイブ

■2002年11月30日(土) ブルースを出世させてみましょう。


ブルース
 

パワーオブブルース

ブルースパーフェクト

ゴ−ジャスブルース

デリシャスブルース

イタリアンブルース

アルデンテブルース

ブルースクレープ店

ブルース原宿店

ブルース新装開店

行列のできるブルース

がんこブルース

お代はいらねえブルース

おとうちゃんやめてブルース

点滴ブルース

ブルースうちの娘はやらんぞ

ブルース土下座

ブルース土下座原宿店

原宿店放火ブルース!?

ブルース取調べ室

かつどんブルース

かつどんブルースレボリューション

かつどんネゴシエーション

かつどんネゴシエーター

ネゴシエーター売却人

124円になりまーす♪

おい、なんか足らへんぞ

な、

しらばっくれてもあかんぞ、

言うたろか、

はっきり言うたる。










お前なんかなあ、

不足だらけじゃあ!

...

不足不足不満足ー

ほら泣けよなあ、泣けよ!

なんか言えよ、なあ

ホンマ気分わるいわあ

ツッコめよなあ

一言くらいしゃべってもへらへんやろ

なあ、

なあ、

なんか言えよ、

お前、オシか、

オシやろ、

んまんまーって言うてみい

なあ、よう言わんのか








...






イワンのバカ。







...

お前今笑たやろ、

なあお前今クスッとしたやろ

なあわかってんねんで

なあ、

そんなムッツリしてて楽しいか

楽しいねんやろ

なあ、

くすぐったろか、

なあ、

犯すどオラァ!

お前なんかヒィヒィ言わせて

ボロクズのようにポイじゃ、

なあ、

いらんやろ

それはいらんやろ、

ほんならなんか言えや、

な、

こっちもなんか言わんと

わからへんやろ、

な、

前向きに話しせんと、

な、

ええように考えようや、

な、

な、

な、











しゃべれやクソボケが!

脳みそカチ割ってドテにいっしょに埋めてまうど!

おかあちゃん泣くわ、

な、

あかあちゃん泣きよるで

お前の変わり果てた姿を見て、

そらもう泣くわ、

泣きわめきよるわ、

な、

もう遅いわ、

泣いてももう遅いわ、

最悪やなお前。

もうええわ

もう行ったらええわ

好きにせい好きに

今日からもう赤の他人な、

もうこの線から入ってくんな

空中もあかん、

死ね、

死にさらせ。

どっかほっつき歩いてのたれ死ね、

な、

死んで無縁仏になりや、

残念やったな、

な、

もう遅いねんで、

何もかももう遅いねんで、

な、

わしは今からグルメ旅行行くから

忙しいねん、

せやからお前もはよ出て行きや

出ていって二度と帰ってきたらあかんで

ええか、

ほんならお前もわしの顔見んですむやろ

ホラええことだらけや、

なあ、

万事解決やがな

よかったな、

わしもやっと肩の荷が下りたわ

な、




■2002年11月29日(金) 不倫の恋で苦しむ女たちという本を読んでいる。


不倫の恋で苦しむ女たち

という本を読んでいる。

別に今、

加護さんが

不倫で苦しんでいるわけでは

ないんだけど

なんで手にとって

しまったのだろうか、

自分でもよくわからない。

不倫というものが

良いとか悪いとか

そういうのは

そんなに興味がない。

でも不倫の絶対的な法則を

加護さんは知っている。

それは、

不倫の当事者であるかぎり、

不倫の恋自体は

その当事者自身には見えない

ということだ。

つまりこういうことだ。

不倫をしている男。

不倫をしている女。

その男女を形作っている

不倫という存在。

この3つがあったとして、

それぞれが

どうしようもなく黒い布に

覆われていて、

当事者が覗き込もうと

すればするほど、

ますます布で覆われる面積が

大きくなっていき、

結果的に

当事者が見えている

面積が目減りしていく。

ひどいもんだね。

でももし自分が

神になれるなら

たちどころに黒い布を振り払い

これらすべてを

瞬時に見ることができるんだと

強く信じている。

強く強く信じている。

それを想像すると

身震いがする。

...

男でもあり、

女でもあり、

不倫という存在自体でもある、

という視点とは

どのように構築されるのだろうか。

それぞれを2次元で足し込んで

差分を引けばいいのだろうか。

それとも3つの2次元世界を

ねじれの関係に配置すれば

いいのだろうか。

それとも空間に点をばらまいて

その点に

男は青、

女は赤、

不倫という存在は緑、

みたいに色をつければ

いいんだろうか。

そんなことを考えながら

快楽の鎖につながれて

やせ細っていく味を

自分は知っている。

その味が

甘いのか苦いのか、

それを司る

「絶対的な」さじ加減は、

いったいどんな分量なのか、

そんなものとかも

残念ながら

加護さんにはわからない。

だからぜひ

神様に聞いてみたい。

そしてついでに

報告しておきたい。

あなたの創った

「感じる」という気持ちが、

結婚という

人の作った英知の歯車に

締め上げられたとき、

やせ細った体は

声にならない痛みに

小さく泣いていたよ、と。



■2002年11月28日(木) πきちさんの大ファンです。


加護さんが普段から

敬愛してやまない

πきちさんが

声かけ引退後

飲み会をやるというので

さっそく飲み会参加希望の

メールを出した。



こんにちは、πきちさん。
加護といいます。
πきちさんの大ファンです。
π吉さんが引退すると聞いたとき
もう悲しくて壁をドンドンたたきながら
泣いていたら隣の中川さんに
「やかましい!金属バットでブチ殺すぞっ!」
と怒鳴りこまれました。
もちろんその夜、中川さんに
30回以上にわたって
無言電話をかけてやりました。
ところで飲み会参加希望です。
詳細等教えていただけたらと
思います。




するとπきちさん
おいらみたいなよくわからない人にも
きちんとメールをくださいました。



メールありがとうございます。
飲み会の件なんですけど、
もうお店を取ってしまって
人数変更が利かない為
今回は誠にすいませんが...









ご遠慮
願いますか?










...



お返事を書く。



やや、さっそくのメール
ありがとうございます。
えー、
人数変更が利かないんですかー。
じゃあ待ち伏せしてますんで
5分だけ
合流さしてくださーい。








...









返事なし。








やい、πきちさん!

だってπがモミたいんだもん!

のπきちさん!

そんなにπがモミたいのなら

加護さんの豊満なバデーで

手を打ちませんか...

感度は良いよっ!




さて加護さんサイドの

忘年会の参加状況ですが、

11月27日現在、

16名(うち女の子5名)

となっております。

まだまだ参加受け付けております。

イベント盛りたくさんです!

三十路を越えてても大丈夫です!

マギー司朗も参加します!

0次会から計画済みです!

2次会は小じゃれたバーで

「おっぱいがいっぱい」を

みんなで大合唱します!

3次会は

ツタヤのエロビデオコーナーです!

4次会は開園前の

ディズニーランドに行って

ナチュラルハイなまま

ミッキーマウスを

ふくろ叩きにします!!

12月14日(土)

夜19時から

場所は都内某所です!

参加希望な人は

名前とケイタイメルアド

加護になんか一言書いて

ここからメール

ちょうだいな♪













あー、












おっπがいっπ。



■2002年11月27日(水) キャバねえちゃんからメールの返事が返ってきた。


返事なしかよ

って思っていたら

ダウンタウンマニアの

キャバねえちゃんから

メールの返事が

返ってきた。


ねーねー加護ちん
村上ショージごっこしようよー
天才やで〜!?




え!

い!

ぎょ!

う!

メー!

ル!

せ!

い!

や!




カニはチョキでも味はグー!
で、何曜出動なんよ?
答えなさいよー



返事。


あ、それ
明石家マンションで
使ってたネタだよね
ドゥーン♪



ドゥーン...


○○いくつのときのネタやねん
イヤーンバカーン
おとーちゃんやめてあげて!



返事


あー、なつかし〜
おれたちひょうきん族だよね
えいっ、ブラックデビル〜(*`皿´*)ノ









...







ここまで来て

やっとわかった。








加護さんはただ単に

遊ばれている。









要するに


店に来るな


という意味だ。

こんなお店

たのまれても行ってやらん。



■2002年11月26日(火) 営業してくださいメールを打ってみた。


というわけで、

今日もみんなで

K−1グランブリを

開いていた。

K−1グランプリとは

誰が一番クールな

キャバ嬢の営業メールを

もらったか決める

グランプリだ。

ところが今回は

みんな揃いも揃って

クリスマスイベントだから

半額なので来てね

メールばっかり。

しかも加護さんになんか

そんなメールすら

来やしない。

加護さん担当の

キャバねえちゃんたちは

屁こいて毎日昼寝でも

してるんだろうか。

このままでは

来週のK−1グランプリで、

キャバクラでも

愛想つかされる男加護、

みたいな栄冠を

欲しいままに

手にすることになる。

そんなのイヤなので、

ダウンタウンマニアの

ねえちゃんに

営業してくださいメールを

打ってみた。

気を許すとすぐボケが始まるので

今日は直球だ。


おっつー♪
おいら給料入ったんだけどさー、
あんたたまにはお店のPRとか
出勤日の説明とかしなさいよー



返事。


ごめーん、
HEY!HEY!HEY!
見るのに忙しいなりー(^^)
あ、じゃあ今度割引チケットあげるねー
セット半額とかパクってくるー
○○は手グセが悪い女なので
ございまするー



...



おいらが!

欲しいのは!

みんなと同じ!

営業メール!

仕事しなさい!

ボケナスビ!




割引チケットはわかったから
○○はいつ出勤すんの?
指名とかするからさー、
何曜が出勤なのよ?













...












返事なし。













あー、











職務怠マンコ。



■2002年11月23日(土) 何がおもしろいって。


何がおもしろいって

夜の2時から

酔っ払いながらやる

トイレ掃除ほど

おもしろいものはない。

クイックルワイパーで

便座を拭くと

みるみるうちに

汚れがとれて

ピカピカのきれいな白が

よみがえる。











ああ、

誰か、誰か、

俺の心を

クイックルワイパーで

拭いてくれ。


ああ、

拭いてくれ...









wipe me

wipe me my friend

wipe me

wipe me again

I’m not the only one...













今日の日記を

カートコバーンに捧ぐ...
















わけがない...






連絡:

12月14日の「東京忘年会2」

参加したい人は

名前とケイタイメルアド、

加護への一言を書いて

kago69@anet.ne.jpに

メールちょうだい。

11月30日23:00締めきりねー。



■2002年11月21日(木) 前に付き合ってた子が電話してきた。


前に付き合ってた子が

電話してきた。

結婚秒読み段階の

彼氏と別れたそうだ。

なんで別れたのかというと、

他に好きな男がいるから。

暴力がこわくて

別れられなかったそうだが

先日勇気をもって

別れを切り出したらしい。

別れに至った経緯を

一部始終

話してくれたんだけど、

声がやたら暗くて

ゴニョゴニョしゃべっているので

話の内容が

なんだかよくわからなかった。

ただまあ、

自分の感情を吐き出したいときって

誰にでもあるよね。

だからそのままにしておいた。

ひとしきり話し切ったようなので、

季節がらボーナスの話をした。

加護さんは年俸制なので

ボーナスないから

うらやましいよね、

今度のボーナスで何買うのー?

って聞くと、

貯金

って即答された。

入社当初は

彼女とどちらが早く

ボーナスを使い切るか

競争してたのに

年月は人を変えるね。

そんな彼女のために

昔話をしてあげた。


...


昔々あるところに

アリとキリギリスがいました。

アリは来る日も来る日も

働きつづけ

巣に食べ物を蓄えていました。

キリギリスは毎日

歌ばかり歌ってました。

そのうちに冬が訪れました。

さむいさむい冬です。

ところがアリは

巣に食べ物を蓄えてました。

が、

だいぶ前からストックしていたので

少し腐っておりました。

ところでキリギリスの方は

相変わらず歌ばかり歌ってましたが

不況とはいえ、

ここは経済大国日本、

寒さくらいでは死にませんでした。

そんな季節が3度ばかり続いたころ、

アリは食べ物ばかり集める毎日に

うんざりして

自分探しの旅に出かけました。

何の目的もなく歩く道、

青くさえわたる空、

白い雲にそよぐ風、

その風によって奏でられた

小さなメロディ。

そのときアリは知ったのです。

歌を歌うすばらしさを。


...


今カメラ付き携帯の

部品を作るメーカーで

いい会社見つけたんだ、

とりあえず貯金したつもりで

おいら投資してみなよ、

中間マージンを

差し引いたとしても

君に

歌を歌うことのすばらしさを

十分に教えてあげ...

ガチャ。

















プー、プー、プー。

















...












さて明日は、

太陽と北風のお話でも

しようかな。



■2002年11月19日(火) アフリカにこんな動物いるよねー。


「あのさー」

「うん」

「アフリカにこんな動物いるよねー」

「アフリカ?」

「うん、昔動物園で見たんだよね、
 穴掘って暮らしててさー、
 ときどき2本足で
 ピョコって立ってる
 ねずみみたいなやつ」

「なんかいたよねー」

「あれなんていう名前だったっけ?」

「うーん」

「...」

「プレーリードッグかな?」

「ああ」

「...」

「たぶんそれ」

「うん」

「あいつら見てるとさ、
 ひとりが見張りのために
 穴からテテテーって離れて
 2本足でピョコって立ってて」

「うん」

「次の瞬間
 見張り番のプレーリードッグを見ると
 2匹に増えてるの」

「...」

「そいつらさ、
 バカみたいに2本足で
 つっ立っているんだけど、
 すんげえぴったり寄り添ってんのよ」

「うんうん」

「で、2匹とも鼻息が少し荒い」

「ハハハ」

「そんで次の瞬間
 見張り番のプレーリードッグを見るとさ」

「うん」

「3匹に増えてるの」

「ぴったり寄り添ってるの?」

「そりゃあもう!
 でね、そのまま見てたら
 見張りのプレーリードッグが
 どんどん増えていきそうなので
 こわくなって動物園から逃げてきた」

「ハハ」

「で、思うんだけどね」

「うん」




















「うちらって
 プレーリードッグみたいだよね」



■2002年11月18日(月) 空気が...となるわけよ。


てなわけで

ケイタイの電源

切りっぱなしで

某所にトンズラこいてた

加護ですが、

トンズラっていいよね。

で、

どこにトンズラこいてたか

というとまあ、

女の子がふたり

気ままに住んでるところにいた。

そんでそこで

3人で

野獣のようなセックスを

朝から晩までやって、

ここは肉欲の館か!?

と言わしめるようなことが

行われてるとするならば、

読んでる側からすれば

おもしろい。

でも加護さんは

その辺に寝そべって

タバコをふかして

ボケーとしてただけ。

唯一したことと言えば、

ひとりがお風呂に入ってるときに

たまたま近くにいたもうひとりと

目が合ったので

おいでって言って

強引に引き寄せたら、

なんとなく

キスできる距離になったので

濃厚なヤツを

一発かましていたら

その子の口の中が

ぽってりとあったかくて、

なんでこの子は

手先はこんなに冷たいのに

口の中だけ

こんなにあったかいのかなー

とか思いながら


グヘヘ、
下のお口は
どうなのかなー



なんていうことは

別にぜんぜん思ってなくて、

ただまあ、

キスすることで

背中にまわした

加護さんの右手を軸にして

女の子は

テコの原理で

ストンと床に倒れるしか

ないわけで、

倒れたらついつい

持ち前のサービス精神を発揮して

タンクトップを

まくしあげて

バストアップトレーニング

さしあげていたら、

ガラッと音がして

もうひとりの子が

お風呂から出てきて

空気が


...


となるわけよ。

すると加護さんの

超高性能頭脳コンピュータが

すごいカタカタ音を立てて

高速演算を繰り返した結果、


いやちがうねんちがうねん

これは筋トレの一環で

バストアップと美容の

相乗効果をねらった

加護さんの背筋による

21世紀のエクササイズで

逆に言うと

20世紀でなしえていた

エクササイズというのは

肉体的なフィットアップに

主眼が置かれていて

メンタルという面での

トータルエクササイズが

重要視されていないから

すべてはエクササイズが悪い!

という出力を導き出し、

それを喉もとからひねりだす瞬間を

今か今かと待っていたのだが、











待てど暮らせど











空気が

...

とならない。









ふつうさー、

「あ、ごめん...」

とか言って

お風呂に入ってた女の子が

「ちょっと買い物に行ってくるね」

と言って

意味もなく寒空の中

散歩しに行ってしまうか、

「あんたら何やってんのよ!」

って言われて

窓とかガラッて開けられて

「ああ、けがらわしい!」

とか言われて

加護さんがひとり

うなだれるか、

どっちかやん?


そんな中、

お風呂に入ってた女の子は

平然と

ゼミのレポートなんかをやり始め、

タンクトップの女の子に

「明日の予定は?」

とか聞いてる。

そしたら

タンクトップの女の子は

加護さんに覆い被さられたまま

「ええと、
 明日は仕事がないから
 ゆっくりしてるよ、
 明日のご飯とかあるの?」

とか答えてる。

覆い被さっている加護さんは

どっちにしろ

やはりひとりで

うなだれてしまい、

ただ

加護さんの野性の賜物で

たくしあげられた

タンクトップの皺だけが

その様子を見て

笑っていた。


追伸:

東京忘年会2、

現在の参加予定者6人

参加希望者はメールください。



■2002年11月17日(日) 人間は非効率の生き物だ。


人間は非効率の生き物だ。

効率を追求すればするほど

非効率を求める。

それを痛感するのは

非効率を貪ったときだ。

てなわけで今

加護さんは

東京ではないところで

非効率をむさぼっている。

新幹線で映画一本分の時間

西へ西へと向かう。

降り立ったターミナル駅で














もよおす。

や、やべー、

もれちまうよ...

ふと横を見ると

女の人が4、5人

円陣を作っている。

その中の一人が

3期生34番小島です、

ってみんなに向かって

おじぎをした。









ので、








2期生69番加護です、

と言っておじぎをしてみた。

...







沈黙。







加護さん頭上げない。







沈黙。







加護さん頭上げない。







沈黙。







加護さん頭上げない。







沈黙。







加護さん頭上げない。







プッ。








加護さんの勝ち。







ので、

あのね、トイレどこ?

って聞いてみた。

そしたら

円陣にいたみんなが

あそこを右に曲がって...

と教えてくれた。

加護さん膀胱が

キリキリしてきたので

何とかしようと思い、

小島さんに切り出した。

「あのー」

「はい」

「ひさしぶりですね」

「...」

笑われた。

さらに切り出す。

「元気そうで何よりです」

「...そうですね」

よし。

「カゼとかひいてませんか」

「大丈夫です」

「あのときはひどかったよね」

「あのときって?」

「あの夏の日の...」

「はい?」

「君がまだ髪を束ねていて...」

「え!?」

「君は覚えては
 いないかもしれないけどね、
 図書館に行く坂道で...」

...

プッ。

「プッ!?」

思わず笑っちゃった。

「で、今からあの図書館に行こうよ」

「えー、ダメですよー」

「だって今日君が来るって行ったから
 こうやってはるばる来たんだよ」

「どっから来たんですか」

「東京」

円陣のひとりは言う。

「あ、私も東京ですよ」

ブサイクはだまれ。

「じゃあ東京来たとき案内するから
 とりあえず案内してくれない?」

「...」

「...」

「...」

「トイレとか」

「トイレなら良いですよ」

「なんか君を見てると
 他人とは思えなくて」

「えー!?」

「今度連絡する。
 ケイタイ変えてない?」

「変えてないですよ」

「じゃあスカイメールする」

「私ドコモですよ」

「じゃあムービー写メールする」

「だからドコモだって」

「iショットしようよ」

「カメラ付きなんですか?」

「別に」

「はぁ!?」

「メルアドは?」

「え?」

「おしっこもれるから早く教えて」

「え、え!?」

「もれるもれる090の何?」

「だって私彼氏いるし」

「彼氏がいてもいいじゃん」

「ダメです」

「だって今の時代不況なんだから
 何があるかわかんないでしょ、
 ストックは多いほうが良いって!」

「いや、いいです...」

「わかった、じゃあ行こう」

「どこへですか?」

「パスタ食べに」

「パスタ?」

「だってこれ同窓会でしょ?」

「なんでわかるんですか?」

「君のことは何でもお見通しだよ、
 電話番号以外」

「でもいっしょに行くことは
 出来ないんですごめんなさい」

「そっかぁ、でもどうして?」



すると彼女、

両手いっぱいの大きさの

四角い紙をおいらに見せてくれた。













そこにはこう書かれてあった。

















○○女子短期大学

ワンダーフォーゲル部同窓会
















こりゃ、しょうがないよね。















加護さん

ワンダーフォーゲル

やったことないもんな。



■2002年11月14日(木) 忘年会2のお知らせ。


1年間、

加護の日記を読んでくれて

ありがとう

っていう意味を込めて、

2002年12月14日(土)

新宿か渋谷で、

懲りずに今年も忘年会やります。


去年は、


やっぱり
口説かれるんですか?



とか


生理ですけど
行ってもいいですか(爆)



とかいうメールを出す人がいましたが、

別にふつうの飲み会です。

カン違いしないでください(^^;

参加してみようという人は

名前とケイタイメルアドと

リニューアルした「加護69.com」

の感想を正直に書いて

kago69@anet.ne.jpにメール出してね。

詳細送ります。

よろしくー。



■2002年11月13日(水) 忘れかけていたせつない気持ちを思い出した。


実はおいら

30になるまで

ひとり身で行ってみようとか

考えていたのだが、

先日ふと

忘れかけていたせつない気持ちを

思い出した。

思い出すきっかけというのは

たいてい外から

やってくるものである。

やがてそれが心の臓を伝い、

いろんな過去の映像を伴って

内から湧き出てくるときもある。

気持ちというのは

霧の集合体のようなものであって、

そのひとつひとつを

糸としてつむぎだして

言葉という布が織りあがれば

不思議と納得できるところもある。

しかしそんなときにかぎって

その霧は

いつまでも濃い闇の中の霧のままで

あったりする。

しばらくそれに浸りながら

横たわっていたりする。

断っておくが、

給料日前で金がないから

体力の消耗を防ぐために

横たわっているわけではない。

それから

ダウンタウンネタがつきてしまったので

そのままほったらかしにしてある

キャバねえちゃんにメールする。

メールするといっても

向こうの気持ちなんか

知ったことじゃない。

一方的につまんねえグチを

送りつけるだけ。

そうしたら気がすんだので、

いつもより体が重いなとか思いながら

筋トレして寝た。

次の日ケイタイを見ると、

メールが届いていた。

キャバねえちゃんからだ。

いつもより長いメールだ。

すごくきれいな言葉が並んでいた。


彼女の気持ち、
うまく言えないんだけど
すごくわかるよ...


っていうところとかは

絶品の言い回しだと思った。

最後は励ましのメッセージで

締めくくられていた。

女は自分のことを

ベラベラしゃべりたい生き物だ。

それなのに

知り合って1ヶ月ほどしか経ってなくて、

お互い趣味の話しかしない相手の話を

なんで自分のことのように

考えられるのか。

水商売の女って

すごく女なんだけど

でもやっぱり女じゃない。

流れていたテレビを消し、

髪をワックスで固め、

靴を履くためにかがんで

少しみがいて立ち上がり、

コートを着て玄関を後にする。

電車に乗りながらケイタイを見る。

前付き合ってた子からも

メールが来てたから見る。


Subject: カメラつきに機種変したよ♪

○○のオフロあがりだよ、
加護くん、夜のオカズにしてね♪












...











彼女の笑顔が

あまりにもまぶしくて即削除。



■2002年11月11日(月) 11月11日は何の日か知ってるー?


みんなー、

11月11日は何の日か知ってるー?

えー、

ポッキー&プリッツの日ー?

でも棒が並んでるって意味じゃあ、

チンポの日だよねー。

という話は置いといて、

ホンマに週末は

トルネコの大冒険3ばっかりやってました。

このゲームを何で買ったかといいますとね、

加護さん愛読のSPA!っていう雑誌に

トルネコの紹介話が載っていて、

そこにはMっ気たっぷりのゲームなので

Mの人は買いましょう

みたいなことが書かれてあったので、


あ、買おう...


ってぼんやり思ってしまった次第なんです。

これはどんなゲームかというと、

ハムスターがヒマワリの種を集めるように

ダンジョンの中に入って

せっせとアイテムとか経験値を

集めていくゲームですがしかし、

えー、こんなところでー!

というところで

トルネコは死ぬんですよ。

そしたら集めたアイテムとか

全部パア。

ええ、なんでぇーーー!

ってテレビに向かって叫びながら、

あのアイテムもう二度と手に入らへん

って思うと

なんでか背中の奥が

ビリビリビリーって

電流が走ったみたいになるんですよ。

んで、

あーうーあーっていう

無思考状態から

ふと我にかえったときにはもう

アソコで死なないようにするには

どういうアイテムを使って

どう回避したらいいんだろうって

ブツブツ考えてるわけです。

それを何回も何回もやってるうちに

けっこう最後の方まで

たどりついたんですけど、

そこのダンジョンが異様に長い。

そのダンジョンにもぐってはや一時間、

努力の甲斐あって

ついにもう出られるというところで、

全ての武器を使い果たした。

そこへケタ違いに強いドラゴンとご対面。

そしてなすがままに弄ばれて

トルネコ死亡。

このときの加護さんの無思考状態は

これでもかと言わんばかりに続き、

背中が反り返るほど

ひとりでビクンビクンしてました。















...














やっと意識が戻ってきたころ、

ふと思いました。
















11月11日って何の日なんだろう...



■2002年11月08日(金) 分厚く曇った冬の空のような声で言うわけよ。


死にたい















そうである。

前に付き合ってた子がね、

分厚く曇った冬の空のような

声で言うわけよ。

加護さんは首で受話器をはさんで

トルネコの大冒険をやりながら

どうしたんやって聞くわけよ。

すると出てくる出てくる。

...

彼氏に「別れよう」て

言えなかったから。

好きな人、好きだと

言えなかったから。

彼氏に殺されると

思ったから。

だから好きな人、

両思いで幸せだったのに

自分で幸せ逃がしてたから。

ヘタレだから。

彼氏が逆上するのが

怖かったから。

彼氏に愛情ほとんどナイのに

別れられなかったから。





彼とセックスしながら

好きな人思ってたから。

...

だそうである。

これを聞きながら

加護さんはちょっと想像してみた。

...

彼氏は勢いにまかせて

セックスしてるけど

彼女はぼんやりと

他の男を想ってるわけ。

でも彼女はたぶん

そんな自分が


ちょっと
かわいそうで好き。



しかも体の下半分は

気持ちいいときた。

そんな自分が

くやしくて許せないけど、

やっぱりセックスは


気持ちよくて好き。


なあんだ、

男も女も気持ちよかったら

なんでもいいんだよなあ

とか思ってるうちについ、

笑ってしまった。

そしたら

「そうよね、おかしいよね」

って言って彼女は

かわいた笑い声で笑った。

そしたらなんか急に


おもしろく
なくなった。



そのとき

トルネコのHPがゼロになった。

ムカついたので、

「お前の態度ムカつくわ」

と言った。

「ちょっと、
 なんであんたがムカつくのよ!」

って言われた。

説明してあげた。


だからさお前、
彼氏の暴力が
こわいって言うけど、
イカちぃのが
カッコいいって
言ってたやろ?
神様はな、
男には腕力、
女にはかわいさを
与えたんや。
言うたらそれは武器や。
男も女も
武器を持ってるだけや。
武器は悪くない。
いちいち彼氏の暴力の
せいにする
お前のウジウジした
態度が悪いんや。
何が両思いや。
お前みたいに
気持ち悪い女、
誰も好きにならんわ。









...

あー、言っちゃった。

言っちゃったー。

あー、すっきり。









あーーーーー、










すっきり。










...








ん?

言い返してこないぞ。







泣く?

泣く?

泣くの?




...






泣ーけ。


泣ーけ。


泣ーけ!


泣ーけ!








...








ガチャ。







ツー、ツー、ツー。













電話切られた。














追伸:

慌ててかけなおしたら

ケイタイの電源が入ってない

メッセージが流れた。

反省。



■2002年11月04日(月) 西洋風のテーブルにて。


なんかさ、

個室に入ったら

西洋風のテーブルが

用意してあって、

(イスはなしね)

そこに出来合いの料理が

3皿と

小鉢が2皿ほど乗っていて、

女の子がそのテーブルを

拭いてんの。

そこへいきなり

ガーって入っていって


なんだこの
まずそうな料理は!
こんな料理
オレ様が食うと
思ってるのか!
ハンッ。



と言って

テーブルの料理を

グッチャングッチャンに

その辺にぶっ飛ばして、

テーブルもガチャーンて

横にぶっ倒して

個室を出て行くために

背を向ける。

そしたら女の子が

火のついたように泣きながら

しゃがみこんで

下に落ちてるものを

かたずけ始めてる。

そんなものムシして

個室のドアに

手をかけながらも...











突然踵を返し、

おもむろに駆け寄って

女の子の手を取り、

うつむき加減で

「苦労ばっかりでごめん」

って言う。

そしてしばらく

見つめあって、

軽くキスをする。

「加護さん...」

と呼びかける女の子に

少し微笑んでみせ、

やはりだまって

個室を出て行く。












...

という設定ができるイメクラを

誰か知りませんか?

30分で1万5千円までなら

出してもいい。



■2002年11月03日(日) そのときジュンが言った。


カゼが本格化し、

バイオハザードのゾンビのように

カゼ薬を求めて

部屋中を這いずり回った

加護でございます。

おかげさまで

小康状態となり、

家でテレビ見ながら

あー、松井が大リーグに行くのかー

とか思ってると

ジュンから電話。

CD取りに行きたいらしいので

家まで取りに来てもらった。

んで部屋で

ベラベラしゃべってると、

じゃあメシでも食いに行くか

って話になったんだけど、

ジュンは口ではそう言ってるんだけど、

ベッドでゴロゴロしてる。

そのうち

SPA!のセックス特集見ていい?

とか

なー、この○○天国ってエロい?

とか

不倫サイトにアクセスしようぜー

とか言ってくるので


あー、たまってるな


と思ったので、

「わかったわかった遊びに行こう」

と言いました。

そしたら

「そう言うのを待ってたよ!」

って言われました。

...

まんまとハメられた。

んで渋谷。

風俗。

別にすんげえ

ムラムラしてないのに

なんとなく風俗に行くときって

ちょっとした

風俗特派員になった気分だ。

行ったのは

先週なぜかヤラせてくれた子が

いてるトコ。

もちろん


今週も
ヤラせてくれるんだろうか



という思惑があってのチョイスだ。

んで女の子の一覧を見たんだけど

あんまりかわいい子がいない。

まあその中でも

一番かわいい子っぽいのを選ぶ。

そんで個室に入る。

加護さん体調良くないので

早いかなと思いつつも

ファーのコート着てたんだけど、

女の子それ見て

「着ていい?」

とか言ってる間にそれ着てるし、

加護さんが着るより

数倍かわいいので

「おいらが着るのより数倍かわいいね」

って言うと、

「どうしようか迷ってたけど
 あたしも明日からコート着ーよっと」

とか言ってて人の言うことを

まったく聞いてくれない。

そんでシャワーを浴びながら

「あのね...」

と言いながら話してくれたことは

ファイナルファンタジーオンライン

の話。

白魔法がどうとか

パーティがどうとか。

...

ホントにつまんねえ。

つまんないので、

女の子のチクビを押して

「ケアル!」

とか言ってたんだけど、

「おもしろくない」って


真顔で言われた。


んで個室に戻って

ウダウダやってたんだけど、

女の子はずーーと

ファイナルファンタジーと

飼っているリスザルの話してる。

...

ホントにつまんねえ。

つまんないので、

「見て見て、リスザルチンコ!」

って言うと、

やっと笑ってもらえた。

そしたらなんか

ムカムカしてきたので

おいら攻められるより

攻める方が好きなんだよね

って言ってポジションチェンジ。

そっから手マンしようとしたら

女の子のデリケートな部分が

たいへんなことになってる。

ので、

秘伝の加護スペシャルをお見舞いすると

なんかいい感じに

女の子の顔がポワンとなってる。

「どうする?」

って言ってきたので

「入れとく?」

って言うと

「ダメだよ」

って言うので、

もうしばらく

秘伝の加護スペシャルをお見舞いしてから

「ゴム持ってないの?」

って言うと、

「持ってないよー」

って言うので、

さらに

秘伝の加護スペシャルをお見舞いしてから

「なんで持ってないのよ?」

って言うと、

「ごめん...」

って言われた。

もうなんか最高潮にムカムカしたので

ちょっとだけ手のにおい嗅いでから

そのままほったらかして

フテ寝した。

...

とすると

隣からなにやら声が聞こえてくる。

「...かくない?」

「ハハハ、でもあたしの
 乳首の方がおっきいよ」

「ホントだ、おっきいー♪
 あー、あー、ソコいいねー」

「えへへ、気持ちいいでしょー」

...

なんか気持ち的に

一気になえた。

...

時間になり

外に出てしばらくして

ジュンと合流。

お互い感想を語り合った。

そのときジュンが言った。

「でよー、オレ言ったんよ。
 オレの乳輪ってデカくない?って。
 そしたらよー、
 あたしの乳首の方がおっきいよ
 って言ってたから
 そいつの乳首、コリコリしてやったよ。
 そしたらやり返された、ハハハ」

...

その話知ってるよって

言わないでおいた。

だって

そんな会話って

ただの汚れ会話やん?




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