ヒカゲメッキ by 浅海凪

 エターナス・デァ第2部 第1話(3)

 ……スイマセン、さいごのはちょっと調子こいてやっちゃいました。


 あとは、今回は説明ばっかりで申し訳ないです。

 そろそろ1話終わります。サーラとの合流まであと1、2回ってとこです。

2008年06月29日(日)

 ねた

 父は、子に興味を示さなかった。

 妹は、不器量ゆえに披露もされず、齢十にして格下の遠戚へと嫁がされた。
 末の弟など、母親の腹に宿ったその時に行く末を決められ、一度も父に見られぬままに他家の養子に出されていった。
 初めての娘であったわたくしとて、跡継ぎである兄だとて、父に興味を示されたことはない。

 父はまた、政にも興味を示さなかった。
 母にも。その他の女にも。むろん男にも。
 食にも、芸術にも、学問にも、遊戯にも。

 ただひとつ、父が耽溺したのは――

 己が命を賭けて、刹那の生死のはざまを味わい、流れる血潮に身を染む、その行為のみ。



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 ちょっとどうしようかと思っている騎士の番外編的な話の入口部分。
 番外編というか、メインの人物の世代が違うので、なかみはずいぶん前から固まってるんだけど、書こうという踏ん切りがつきませぬ。重いし。

 このまえヤ○ーニュースで嫌な感じの偶然の一致を発見し、このネタの根本部分がリアルに実現しうるものだと再確認してしまって軽く落ち込んだんですが、ゆえに却って頻繁に考えてしまい、気になって仕方なくなるのでガス抜き的に書いてみました。

2008年06月23日(月)

 月夜の騎士100題No.27

 また初対面話。いやホントは二度目なんですけど、前回ノーカンの方向で。

 と、そんな感じの今回です。
 エルのおとーさん(義理)フロウエイゼル卿がようやく出てきました。まあ出てこなくても、全体の流れとしてはまったく問題ない人ではあるんですが……(酷)
 個人的に傷病退役軍人ってのが好きなので(フィクションではね)、書けて嬉しいです。
 そういや剣の教官も怪我で退役したクチですね。彼はおじーさんになっても騎士見習いをビシビシしごき、見習いどころか教え子みんなに恐怖の代名詞として語られるほどの名物教官になるのです。書かないけど(まったくもって余計な設定)


 ちょっと今回は湿気で追い詰められていたので、好き勝手書いてしまいました。いま現在もハラまわりの神経が痛みやがります。困ったものです。


 あー、えーと、殿下が本文中「命を『賭けて』」といってますが、これは誤字じゃなくわざとです。


 そのころのレオとウィンについても、どうせだから書いてみようかと思いましたが、どっちかというとツッコミ体質のお二人は、単品だととても扱いにくいです。困りました。


 どっちみち、次の更新はエタ、に、なるはずです。

2008年06月08日(日)
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