退院後・その4

現在の状態の話。

傷、そのものは痛くないです。
ときどき、端っこの方が少し痒いような気がする。
これは回復の途中だから、なんでしょうね?

神経は
どこからどこまでが切れているのか
どの辺まで回復の見込みがあるのか
よく判りません。

自分であちこち触ってみて気が付いたんだけど
「触る」というのは触られる部分と指先の、双方で感じてる事なのよね。
あたりまえだけど。
これ、案外わかりにくんです。
「あ、わかるわかる」と自分では思ってるけど
よーくその部分に集中してみると、指先の感覚だけだったりする。

それから、耳の付け根の方は普通に感覚があるので
「引っ張られてる」「押されてる」というのがわかります。
と、それを「触ってるのがわかる」と勘違いする。
自分で触れて「どこまで感じるか」判別するのは難しいです。

でも子供に触ってもらうと
「…今、どこか触ってる?」「うん、触ってる。」
「どこ?」「ここ。」
「…ここってどこよ?」
という、もう、お笑いそのものな会話が成り立っちゃう。

結局、境界線はハッキリしないままです。

それから、傷の前方 つまり顔(ほほ)の部分ですが。
痺れてます。 というか、痛い。
なんかね、チリチリする感じなんですよね。
触っただけで痛い。
顔洗うにも化粧水つけるにもクリーム塗るにも痛い。
激痛じゃないんだけど、ぴりぴり、チリチリする。
早く治まって欲しいです。

ただ、「痺れてるのは神経繋がってる証拠」なので
切れてるんじゃない、と 自分に言い聞かせてるんですが。
不安なのよねー 
本当に元に戻るのかしら? どこまで戻るのかしら?って。

耳のすぐ前は 皮膚の感覚は やっぱり無いみたいです。
傷の消毒が痛くなかったくらいだからなぁ…
初めから圧痛だけだったので、そうかなぁとは思ってた。

今も触ってる感じはわかるんだけど、
ゴムマット一枚当ててその上から触ってるような感覚。
つまり皮膚じゃなくて、その下で感じてるんでしょうね。
顔の産毛を剃る時に傷つけてもわからない、ってパターンだな。
血たらしながら仕事に行ったりしちゃうかも(笑)

…って、笑い事じゃないぞ!!
2004年04月30日(金)

退院後・その3

傷口がどうなってるか という話。

退院する日、抜糸が全て終った状態で
茶色のテープ(紙の様に見える)をべたっと貼るんですわ。
傷口に直接べったり。
「これは貼りっぱなしにしてくださいね
 その方が傷の治りがいいから」という看護士さんの説明。

貼りっぱなし、って言ってもなぁ…

お風呂とかシャンプーとかどうなるのかしら?
「あ、日常生活、そのままでいいですよぉ」
そうなんですか?
で、いつまで貼って置くんでしょうか?
「剥がれるまでそのままにしておいてね」
…剥がれるまで?
「だんだん剥がれてきて、もうみっともないって所まで来たら
 取っちゃっていいですからね」
はぁ。(不得要領)

ベラベラしてきたら剥がしていい、って言われても。

ええと。大体どのくらい保つモノなんでしょうか?
「一週間くらいかな」
わかりました。一週間貼りっぱなしにしておけばいいのね。

ま、傷むき出しで退院するのは自分でも怖かったし
見る方も怖いだろうから(苦笑)
隠れるのは安心なんだけどね。

ということで
傷は隠れた状態で退院後の生活はスタート。
丁度髪も伸びていて降ろせば見えないし。ラッキー。

でもね
仕事柄(食品関係)
頭にはネットを被って、その上帽子被るわけですよ。
なので、仕事中はどうにもこうにも隠しようがない。
その方が「いたたたた」とか言って仕事サボる口実にはなるけど(笑)

初めのうちは、耳の周りが熱っぽいし
傷の近くをおさえるのは怖い気がしてネットはパス。
「ネット被らなくてもいい?」と上司に尋ねたら
上司、あっさり「いーんじゃないの?」
ビクビクしてるのが手に取るようにわかる(笑)
ついでにチーフには「マスク、しなくてもいい?」
「あ、仕方ないよね」これも文句なく許可(笑)

今、ネットは被れるようになりましたけど
耳の下はまだかさぶたが取れてない状態なので
マスクはまだちょっと怖くて出来ません。
だって、マスクの紐、傷とバッチリ重なるモンね。

耳の前と首の傷の部分は、かさぶたが取れまして
あとは耳の下とすぐその後ろに大きいのが残ってます。
これは…まだちょっと取りたくない感じ。
取ると血が出そう(笑)

かさぶたの取れた傷口は
肌色になったので(まだ少し赤いけど)
大分目立たなくなりました。
どんどん薄くなってくれることを願うばかりです。
2004年04月29日(木)

退院後の話、その2

8日9日は普通に出勤して、ダウン寸前だった

昨日の日記に書きましたが
その原因はただの体力低下だけではないと思います。

つまり
私が自分の体調を把握できなかった理由。

神経が切れているから、だと思います。

耳の神経を切られてしまったんですよね。
耳の上部1/3程度と耳の穴の部分は感覚があるんですが
耳たぶのほう、耳の下部2/3と耳のすぐ前あたりは
全然何にも感じないんです。触っても全然わからない。
入院中は、傷の消毒も抜糸も(感覚ないおかげで)痛くなくて
「これはラッキ〜♪」とか思っていたのですが
とんでもなかった。

傷が痛くないので、仕事をしていても体調が悪いことに
なかなか気が付かない。
「大丈夫?」「痛くない?」などと訊いてくれる同僚に
「平気平気」軽く返事をして仕事していたのだけれど
3時過ぎくらいになると なんかこぉ 頭がぼわ〜んとしてきて。
ビニールの巨大風船を頭に被ったような、変な感じ。
くわ〜んくわ〜ん と 鈍痛が襲ってきて
そこでやっと
「これ、もしかしたらちょっとヤバイ?!」

頭痛いような、と同僚に言ったら
「だって耳のまわり真っ赤だよ?熱あるんじゃないの?」

…ああ!!
そうだったんだ?!

首の方が痛いのはただ単に傷が服と擦れるせいだと思ってました。
そうじゃなくて(それもあるんだけど)
傷がもう、全体的に、痛かったのね。
なのに神経がないせいで「痛みに気付かない」んだよね。

ちょっと頭を下げる仕事になると、もうズキンズキンと痛い。
もっと早く気づけよ、自分!(爆)

てなわけで
8日はまだ学校も始まったばかりで仕事量少なかったんだけど、
9日は極端な話8日の倍近く仕事があって
疲れ切ってフラフラしながら帰宅したのでした。
んで
すぐ横になりたかったのに、助けてくれたのは娘一人。

痛さのせいじゃなくて
泣きたかったです。
2004年04月28日(水)

退院後の話

ヒゲに気を取られて、ちょっと時間が飛んでしまいましたが
退院後の話を少し。

退院したのが6日。
この日は布団を敷いて横になっていよう、と思い
帰宅後入浴して、子供に布団を敷いてもらった
…までは良かったんですが。
入院中の荷物を見て「ああ、洗濯しなくちゃ」と思っちゃって。

で 
結局、敷いた布団にはほとんど横にならず
割とフツーに家事をしてしまいました(苦笑)
だけど夕食だけは「退院祝い!」と主張して、外食。
いーよね、そのくらい?

翌7日。
ゴロゴロしていたい所だけど、娘の入学式。
ま、半日だからなんとかなるか、と出掛けていきました。
だって同居人は「かーさんが行くだろ」と当たり前のように言って
当然の如く仕事に行ってしまったからです。
12時半頃自宅を出て、戻ったのが5時直前。
「こ・腰が痛い…」
退院翌日としてはかなりのハードスケジュールでした。
10日も寝てたので筋力落ちてるし、座ってるだけで疲れたッス。
おまけに会社から二度も着信あるしなー。
入学式だって言っておいたような気がするんだけど…

8日。
ええと。
出勤しました(笑)

詳しい説明は明日に譲りますが、要するに
自分で自分の体調を把握できてない。

そのため、8日9日とごく普通に出勤して、一日勤務して
帰宅後はもう体力限界、倒れる寸前。
9日なんか頭ぐわんぐわんと鐘を打つような状態。
「父と一緒に買い物お願いします」と娘に頼んだのだけれど
同居人は自室に閉じこもったままシカト。
仕方ないので涙ぼろぼろ零しながら買い物に出掛け
娘に荷物持ちをしてもらって泣きながら帰宅
引き続き「頭痛いよーー」と号泣しながら夕食を作り
できあがった所でダウンしました。

身体の辛い時、冷たくされた事って
多分
一生忘れないよね
2004年04月27日(火)

その15(ああっひ、ヒゲがっ!!)

入院中、或いは退院直後の事を書こうと思っていたのですが
今朝発見したモノの話を先に。

朝、傷口下半分(首の部分)、最後のかさぶたが取れました。
んがしかし。
「すっかり取れた」と、鼻歌気分で日焼け止めを塗りたくっていて…

あれ?なんか黒いモノが見えないかい?
な〜んか… 傷口の一部に… ヒゲのようなモノが…

あれあれ?
これは、もしかしたら?

息子を呼んで見てもらいました。
「これって…もしかしたら、糸かなぁ?」
「え。…ああっ糸じゃん!かーさん、糸が生えてるよ!」
勿論普通糸は「生えてる」とは言わないんだけど
どうみてもヒゲが生えているように「糸が生えている」(笑)
なんだよー、先生ちゃんと抜糸してくれなかったんじゃないの?
何とか言いつつ、笑いつつ、指で摘んで引っ張ったけど
…とれない。

もう出勤時刻だったのでそのまま会社へ。
会社でみんなに「ねーねーヒゲ生えちゃった」と見せて廻るところが
いくつになってもガキ(苦笑)
「うわわわ、医者に行った方がいいですよ」と
みんなが気味悪がって一歩下がるのもちょっと面白い(性格悪!)

しかし、本当に医者にかかろうと思ったら
有休取って行かなくちゃならん。
なにしろ総合病院だから、行けば半日がかり。
たとえヒゲを抜いてもらうだけだって(ヒゲ違う!)半日は半日。
それじゃ、入院していた耳鼻科病棟へ行ってみようか、と思い立ち
でもその前にとげ抜きを試してみたら
あっさり抜けました。 ちと痛かった(当たり前)
そうねぇ5mmくらいだったかな。黒ッぽい糸。

お陰様で無事息子の言う所の「ラグビーボール」に戻りました。
せっかく記念写真を撮ったので、アップしちゃおうかな。
でも、気持ち悪いから(笑)見たくない人はスクロールしないでね。

あ、それから、日記の内容に合わせて、入院前後に撮った写真を何枚かアップしました。



























まだ痛々しいよねぇ…

2004年04月26日(月)

その14(退院当日)

いよいよ退院!

いつも通り診察があり、OKが出ると退院。
という運びらしいのですが
前日、看護士さんに色々医者に対する不平不満を言ったために(笑)
「先生からお話があるので診察は一番最後にしてください」
あ、そうですか。わかりました。
私も説明を聞けるならその方が良いです。

なんてうっかり返事したのが間違いだった。
「退院の人は一番初めに診察」して10時過ぎには退院できるはずが
延々待たされて、もううんざり。
結局医者の前に座ったのはもう12時になる頃でした。

椅子に座ると いきなり医者が医学書らしきモノを持ち出し
(なんだか随分気合い入ってるなぁ…(苦笑)
ページを繰って「耳下腺」の説明と思われるところを開き
医師「これが耳下腺です。」
私 「あ、そうですか。」
医師「ここに出来た腫瘍を取ったわけです。」
私 「はぁ。」
医師「で、腫瘍自体は多形腺腫と言って、良性でした。」
私 「良性でしたか!安心しました。」
わざわざカルテの裏に字まで書いて説明してくれる先生(笑)

次にカルテに貼った手術の写真を見せてくれて
医師「これが手術中の写真です。
 ここが耳、この先(画面の外)に鼻があります。」

私 「はい。」
医師「耳下腺というのはこれですが。」
私 「はぁ。」
自分の写真なんだけど、どうもピンと来ません。
耳のすぐ横がぐわっと菱形に広げられていて
中は真っ赤っかで素人には何が何だかさっぱり判らない(苦笑)
しかしまぁ、こんな写真はなかなか見るチャンス無いので
ぐぐっと乗り出してしっかり見てきました。

開いている中が真っ赤なのは、却って非現実的で
作り物でも見ているような気分なんですが
周りの皮膚(首とか顎とか)に少し血が付いている方が
痛々しい感じがしました。
いや、自分なんだけどね(笑)

それから、もう一枚の写真を示して
医師「これが取った腫瘍です。半分に開いてますけど。」
ああ!それで!
術後に見せてもらった腫瘍が、切れてるように見えたんだけど
写真を撮る時、「開き」にしたからだったんだ!
なんで「開き」にするんでしょうかね?
組織検査に出すのはほんの少しでいいんでしょう?
ま、なんでも良いんだけど。

医師「他に何か質問はありますか?」
私 「いえ、特にありませんが。
   でもまた後から『そこの神経は切りました』なんて
   言われるのはちょっと、と思いまして」

先生、憮然とした表情で
医師「痺れている所は神経通ってるわけですから、それはありません!」
私 「そうですか、安心しました(苦笑)」

延々2時間も待たされて、それでも先生の話を(5分くらいは)聴けて
病室に戻ってみたらもう昼食が配膳されている(笑)
「あの、もう会計済ませちゃいました」と言ったのだけれど
配膳してくれている人が「いいのよ、出たんだから食べてって」
最後に「ちまき」のお昼を食べて帰宅しました。

10日ぶりの自宅! お風呂!!!
ああああーー、極楽極楽。

というわけで
無事予定通り10日での退院となりました。
でもまだちょっと書いておきたいこともあるから
もう少し続けちゃいます。
2004年04月25日(日)

その13(退院前日まで)

手術直後から見ると、余り変化のない入院生活後半
退院前日まで二日分行きます。

術後6日目は雨降り 桜は散ってしまうかしら?

母に「顔が丸くなってきた」といわれ、ちょっとショック(笑)
要するに食っちゃ寝食っちゃ寝なので太っただけ。
「体重測定」なるものがあって(ぎくっ!!)久しぶりに体重計に乗ったら
ちゃんと入院時より増えてました。人間の身体って正直なものねー(笑)

毎日「今日担当の○○です」と看護士さんが挨拶に来てくれるのですが
その、担当の人にこっそり聞いてみました。
「…予定は早くなったりしませんか?」
「しません(笑)」
そうかー、しないのかー。残念。

そういえば腫瘍を取ってから 頭痛がありません。
やっぱり腫瘍が頭痛の一因だったみたいです。
だとしたら これからは少し回数は減るかしら?
だったらいいな
神経を切られてしまって 後遺症も残るのだから
少し良くなったところもないと、ね。

術後7日目、回復は順調(と、自分では思っている)

今日は半分抜糸予定(二日に分けて抜糸するんですって)
「半分」って…何がどう半分なの?
診察前、看護士さんに質問してみました。
「半分ってどう半分抜糸するんですか?」
「一つおきに抜くのよ」
ああ、一つおきなんだ!上下半分かと思った(笑)

今日は初めて診察の椅子に座り、先生の顔を見ました。
で、早速質問。
私 「すみません、今までずっとベッドだったので伺えなかったのですが
  手術は一体どういう手術だったのでしょうか
  お話を聞くチャンスがなかったのですが」

医師「ええと。何が訊きたいですか?」
何が、って…(苦笑)
私 「術後朦朧としたまま「癒着していた」と聞いただけで
  耳下腺がどうなっているのか何針縫ったのか
  顔の麻痺がどうなるのか腫瘍は良性か悪性か
  何も解らないのですが」

医師「ご家族と一緒に聞きたいですか、ご本人だけなら
  いつでもお話できますが」

私 「悪性腫瘍でした、という話なら家族と聞きますが」
医師「検査結果はまだ出てません」
私 「それ以外なら私一人で結構です」
医師「でしたら今でもお話できます」
私 「お願いします、耳下腺腫瘍って耳下腺のどこにできるんですか、
  そもそも耳下腺ってどうなってるんでしょうか。
  管みたいなものですか?」

医師「いえ、そうじゃなくて…ええと…」
何か図説しようとしているらしく、机を開けたり閉めたり
紙を一枚取り出して何か書こうとして…
医師「ちょっと時間かかりますね」
私 「それなら後で結構です」

結局何も訊けないまま抜糸だけしてもらって終わりでした。
ぱちん、ぱちんと爪切りみたいな音がして、でも糸を抜いている感覚はなし。
尤も、傷のところはほとんど神経が切れている(らしい)ので
痛みも何もないんですけどね。
頸のあたり、最後の二箇所あたりだけちくりと痛かったのは
ちゃんと神経の通っている所、ということでしょう。
今日は「抜糸」と言いつつ切っただけかしら?
もしかしたら糸を抜くのは明日なのかしら?
良く解らないわ???

さて、無事予定通り退院できるでしょうか?
2004年04月24日(土)

その12(術後5日目)

前日9階の窓から見た近所の公園は、桜が満開でした。
入院して来る日は三分咲きくらいだったのに。
咲いているうちに退院できるかしら? お花見したいな〜(呑気者)

朝の検温もなし 点滴はこの日までの予定(明日から飲み薬)
「洗髪出来る予定なんですが」と朝尋ねたら
万一濡れてもいいように、診察前に洗いましょうね との事
病院にも洗髪台があるんですね。
あるのは良いけど、通路の端の方をカーテンで仕切ってるだけなので
実は通る人がちょっと覗くと見えちゃうんですよね(苦笑)
でもまぁ背に腹は替えられないので、文句言わずにお願いしました。

ああ
スッキリした!

診察はいつものとおり傷口のガーゼを変えるだけです。
消毒してもらう直前先生に「耳触ってもいいですか?」と尋ねると
「ここまでならいいですよ」

その、「ここまで」と先生が手を持って行ってくれた所が
触ってるのかどうかまったく判らない、感覚がありません。
何とまぁ、神経が切れてるというのはこういうことか(苦笑)
「耳の前も感覚ないんですが、それも耳たぶと同じですか?」
「そうですね」
「それじゃ、ここはこのまま、と言う事ですか?」
「そうです。」

なーによー、これって所謂「後遺症」じゃん(笑)
そういう話は先にしてくれるのが本当じゃないのかしら
ま いいけどね。ふ。

ガーゼはまた昨日より少し小さくなって耳が半分見える。
小さくなるのは嬉しいけれど(順調な証拠)
耳の上の剃られたところも丸見えになっちゃった(笑)
当分髪は下ろしてるしかないでしょう。
でも延ばしている時期で良かった!
ベリーショートだったら隠しようがなかったものね。

土曜日なので両側のベッドはお見舞いが千客万来
寝ていられる日ではないので、また読書をしていて
ふと気づいたら
続巷説百物語が半分まで過ぎていました。
京極夏彦の本を三日で一冊半 というハイペース

頭痛は…??
なし!

うーん、やっぱり腫瘍が頭痛の一因だったのかも?

そうそう、夕方で点滴が終了。
ずっと挿しっぱなしだった針が抜けました。
刺した時はよく見てなかったんだけど、白い針なのね。
プラスチックみたいな感じに見えて、ちょっと柔らかいみたい。
多少動いても大丈夫な材質なんでしょうね。
でも、トシだからなぁ、この針の痕がまた治らないんだよね(爆)



耳が半分出たよ
2004年04月23日(金)

その11(術後4日目)

体調も良好 天気も良好(笑)
さっさと退院してお洗濯でもしたい気分!

診察は毎日消毒してもらうだけ。患部が耳から首にかけてなので
私自身は横になったきり先生の顔も見られない、話もできない。
手術の話とかなーんにも聞いてないんだけどなぁ
いつ話をしてくれるのかしら?

午後 友人がお見舞いに来てくれ、続けて会社の同僚が。
みんな「元気そうだ」と言ってくれるし、本人的にも
しごく元気だと思うんだけど…
ま、傷がずきずき痛んだり、首を伸ばしにくかったり
右向きには横になれなかったりするのは仕方ないとして。

同僚から会社の話を少し聞いたら
吃驚するほど「どこの世界の話?」な感じがして不思議。
やっぱり世間から隔絶された特殊な環境にいるので
仕事のことなんかどこかに飛んで行っちゃうのね(笑)

夕方、点滴を持って来た看護士さんに
「順調…なんでしょうね?」とそれとなく尋ねると
「ええ。傷もきれいでしたよ」
ああ、そう!よかった、安心したわ!
自分では傷が見えないので、その言葉はすごく嬉しかったです。

昨日、頭痛を心配しつつ、友人から借りた京極夏彦の「巷説百物語」を
一冊殆ど読み終わってしまったのだけれど頭痛らしい頭痛はなし。
これは…いい兆候かな?
もしかしたら 本当に腫瘍のせいで頭痛が酷かったのかもしれません。
本当にそうだったらいいなぁ
これから頭痛が減るといいなぁ
 と いいつつ あまり読みすぎると 頭 痛くなるかも(笑)
2004年04月22日(木)

その10(手術後3日目)

身体が 何となくふわふわした感じだったのが
大分しっかりしてきて、歩く速度が通常に近づいて来た三日目。

予後は順調の様で、予定表通りの経過を辿っています。
ものを食べるときや首を動かしたときに少し、傷が痛む程度。
「我慢できないような痛みではない」のだけれど。

診察で、先生との会話。
医師「ここを押して痛いですか?」
私 「痛くありません」
医師「ここはどうでしょう?」
私 「痛くないです、でも全体的に痺れたような感じなんですが」
医師「それは…仕方ないですね」
私 「だんだん治るものでしょうか?」
医師「そう、ですね、いくらか良くなるとは思いますが。」
私 「耳なんかは触っても殆ど感覚がないものですから」
医師「ああ、それは…
   耳たぶはね、
顔面神経最優先ですから切ってますので…」
私 「えっ?!『切ってる?』神経をですか?
   それじゃ感じなくて当たり前なんですね、わかりました。」
(そー言うことは先に言ってくれよ!)
ちょっとびっくり。ま、仕方ないんだけど。

ところが「耳たぶの神経は切ったんだって」という話をしたら
長女の第一声が「やったぁ!ピアスあけ放題!」…おいおい(苦笑)
実に呑気に育っていること。
ま、確かにそーいう教育をしてきたんだけどね。たはは。

それにしても、どこからどこまで神経が切れているものやら
まだ耳全体がガーゼと太い絆創膏でガッチリガードされているので
自分でもよく判ってないのが…実に心配ですわ。

CDをお願いね、と頼んでおいたら、持って来てくれたのが
藤井フミヤ、矢沢栄吉、ジェフ・ベックにS&G。
なんか脈絡無いような気もするんですが…(苦笑)
サイモンとガーファンクルは聞かないから持って帰ってくれていい、
と言う私に、長女が
「静かで病人向きだから選んできたんだよ」
ありがとう。
仕方ないので預かることにしました(苦笑)



白くなりました
金魚のパジャマ、可愛いでしょ?(笑)
2004年04月21日(水)

その9(手術後2日目)

朝飯から食欲旺盛 完食!出もお粥(苦笑)物足りない〜(T^T)

体調は良好、でも傷は痛い…って、当たり前か。
テープが剥がれた隙間から耳に触れてみたけれど感覚無し。
上半分はわかるのに、半ばほどから下はもう殆ど感じなくて
どうなってるのかとっても心配。

診察で消毒されるときは痛いのはわかる、判るんだけど
それも一枚膜が張っているような不思議な感覚。
直接触られているのではないような感じ。
去年同じような手術をした友人も「暫く痺れていて、変な感じだった」
と言っていたので仕方ないのかもしれないんだけど。
看護婦さんに聞いてみたが
「耳の周りを切っているからかしらね」という返事で
治るかどうかは不明(笑)心許ないですわ。

お隣のベッドにいるかわいい男の子と仲良しになって、
私が何かしていると詰まらなそうにしているので
一緒にウォーリー(賢雄さん!)を探して遊んでました(笑)

傷は
あまり動かない耳の周りよりも
首に近いほうが痛いらしい(「らしい」というのが我ながら不気味)

体調がいいと何もしない時間が長く感じられるので
明日はCDでも持ってきてもらおうかしら
(どんなCDがいいかな〜)
(「恥ずかしくないの」というとフミヤかしら)

6時少し前
耳鼻科の先生が三名お揃いで回診??
「海乃さんは…大丈夫ですね?」「はい」終わり(笑)
どうやら私は心配ない、ということらしい。
そういえば昨日も「大丈夫ですね?」の一言だったような記憶が。
ということは、順調…なのかな?(だといいけれど)
2004年04月20日(火)

その8(術後初日)

昨晩から寝たような寝ないような。
早く尿管をはずしてほしい、弾性ストッキングを脱ぎたい。
「朝早く外しましょう」といわれていたのにだ〜れも来てくれないし
何の連絡も無し。ああ、早くスッキリしたい!!

何しろ、術衣を着たままなので動きにくいこと甚だしいんです。
前のあわせが緩過ぎて動くたびに胸が見えてしまいそう。
我慢できずに 7時頃、ナースコールです(笑)
「着替えて良いですか?」と訊いたら、熱いタオルを持ってきてくれました。
尿管が抜け、体を拭いてもらい、パジャマに着替えてやっと一息。
「気を付けて」と言われ、何を気を付けるのかしら、と思いながら
起き上がると…フラフラしているじゃありませんか!
ああ、世界が廻ってるわ!(苦笑)麻酔の影響かな?

顔面神経が無事か心配で色々動かしてみると
瞬きは問題ないけれど上唇の右半分が麻痺していて
きゅっと口を結ぶと左に曲がってしまう。
これは…あまり歓迎できない状態じゃないかしら?
飲食がすこし不便になりそうで憂鬱(人に見られたくない)

ともかくお腹が空いているので何か食べたい!
コーヒーが飲みたい!
ついでに耳が痛い(笑)
まずは自販機でコーヒーを一杯。はぁ〜、人心地が付いたわ!

足元はふわふわとした感じが残っているけれど
全身状態はそう悪くないみたい。
それでも「今日は何もしないで休んでいよう」と決めて
一日ゴロゴロしてました。
ま、入院してるんだからそれが本来の姿なんだけどね。
…ヒマなのよ〜!!

そうそう
消毒のあと、外したガーゼを見たら、血だらけでした。
切ったんだから当たり前か(笑)
診察では眉を寄せたり目をキツく瞑ったり、先生の指示で百面相。
動きを見ているようです。
癒着していたのは目や額など、顔の上部へ行く神経だったので
そちらを心配していたのだそう。でもそれは大丈夫そうでした。

上唇の麻痺は治るでしょうか と尋ねると
うーん、まぁ多分だんだんよくなるでしょう との事
…本当に治るんだろうか、その返事では心配だわ(苦笑)

午後、少し浮いてしまった絆創膏の隙間から手を突っ込んで
耳に触ってみたら 感覚が殆どないのだけれど。
これは…治るのかしら?




お椀を貼りつけてるみたい。

2004年04月19日(月)

その7(手術後)

手術当日は飲食禁止でさぞ辛いだろう、と覚悟をしていた割に
それほどでもなかったのですが…

術後 ベッドに戻ってからが辛かった。
既に消灯時刻は過ぎていて(何しろ病院ですからねぇ、早いです)
周りはしーんとしているし、騒いじゃイカンと思うのだけれど
口とのどが渇いて水が飲みたい。すごく飲みたい!!
「11時になったら」と言われたその時間が待ち遠しいこと。
声こそ出さないけれど、輾転反側してほとんど眠れず。
お隣のベッドの人が「何か手伝えることがあったら言ってくださいね」と
カーテン越しに声をかけてくださって、涙が出るほど嬉しかったです。

11時。
ただの水道水(ぬるい水!)を看護婦さんに汲んでもらって
半身起き上がって飲む。 あ。 口元が変!
ま、何でもイイや、水が飲めれば。

「エコノミークラス症候群」って知ってますか?
長時間同じ姿勢でいる事によって足に血栓ができ、
それが肺に詰まってしまうという病気です。今結構知られてきてますよね。
「肺動脈血栓塞栓症」というのが正式名称だとか。
手術でもこれが起こる可能性があるのだそうです。
で、その予防のために「弾性ストッキング」というのを穿いたのですが…

このストッキングが思いの外鬱陶しい。かなりキツいんです。
「ええい、脱いじゃえ」と朦朧としたまま脱いだら
「朝まで穿いててって言われませんでしたか?」と
見回りに来た看護士さんに怒られてしまいました。
あ、言われたかも、脱いじゃったかも と寝ぼけ眼で返事して
また穿きなおし(ああもう、鬱陶しい!)
朝になったら尿管も取れるし動けるし、と
朝6時が待ち遠しかったです。


そういえば
午前中、昨日借りた本を少し読んでいたらまた頭痛が始まった。
「また」というのは、私、頭痛持ちでして。
目を使ったり肩の凝ることをしたりするとすぐ頭痛がするんです。
右目の奥から右の後頭部、頸すじあたりを母に押してもらいながら
ふと 考えました。
「顔面神経」を医者が一番心配しているけれど
その腫瘍がもし 顔面神経を 実際に圧迫しているものなら
もしかすると この頭痛も 幾分その影響があるのだろうか?
そういえば
いつも頭が痛くなるのは 右目の奥から 頭の右側 頸も右側
必ず右側

これは…
「痛くも痒くもありません」じゃなくて
それなりに症状が 出て、いた、のかしら?
う〜むむ…

腫瘍を取った後、頭痛が良くなったら
それも一因だった ということになりますよね。

さて 
どうなることやら。
2004年04月18日(日)

その6(手術当日)

4時開始予定の手術は、案の定遅れに遅れて
「そろそろ行きましょう」と声がかかったのが5時半。
一日飲食禁止で点滴を2本して待ちくたびれて少しぐったり(苦笑)
手術前だから、まだどこも痛くも痒くもないのにストレッチャーに乗せられ、思わず出た言葉が「病人みたい!…あ、病人か。」
後ろで母が苦笑していました。

手術室に入り、手術台に移動。ここまでは自力で動いてます。

麻酔を始めます、と言われ 左腕に薬の入る感覚があって
(点滴に薬を加えるだけ)
それきり記憶も時間の感覚(寝ている感覚)もない。
この、麻酔っての、凄いもんですね!
「1、2、3で眠くなります」と言われていたのですが
「眠くなった」という記憶もないし、「意識が遠のいた」覚えもない。
麻酔を入れている看護士さんの手元を見ていた、そのあとが
スコーン!と記憶が途切れてるわけです。
で、次はいきなり
「海乃さん、終わりましたよ」ですよ!まるでタイムマシンのようです。
いやもぉ、何がなんだかさっぱり(苦笑) 

看護士さんの声で目覚め、反射的に「何時ですか?」と聞いた自分の声は
呂律が少々怪しかったです。麻酔が残ってるんでしょうね。
「9時半です」
「すみません、鎮痛剤入れてください」
何も考えずに痛み止めを要求してしまいました(笑)
これには理由があるのだけれど、まぁそれは後ほど。

顔面神経がどうなるか心配だったのですが
瞬きをしたら、どうやら目は閉じるし顔も動くらしい。
なんとか神経は切れてないみたいです。取り敢えず一安心。
病室を出て廊下で待っていた母に「目が閉じる」と
言ったらしいけれど…
言った本人は、「言ったかも」という程度の記憶しかありません。

ベッドに戻るとお医者様が二人?いらして
(後で聞いたら三人いらしていたのだそう)
担当の先生が「取ったものを見ますか?」「見ます!」即答(笑)
意識はまだ朦朧としていたんだけど
何しろ持ち前の好奇心がこれを見逃すはずはない(笑)
小さな入れ物の中に黄色っぽい液体に浮いて「それ」がありました。

直径3cmといわれていたけれど、取り出した物を実際見ると
かなりの大きさに思われます。
「やっぱり少し癒着してたので、心配だから組織検査に出します」と先生。
それは「癒着していた」から心配なのかしら?
よくわからないけど ともかく はい と頷いて後は記憶なし。
母に手を握って欲しくて手探りした覚えはあるけれど…

あ、同居人の名誉のために申し添えますが
彼は当日2時きっかりから手術終了後まで病院におりました。
途中半分くらいは煙草吸いに外へ出てたけどな(笑)

長くなったので今日はここまで。
2004年04月17日(土)

その5(手術前日)

さて、色々ありましたが、いよいよ入院当日。

子供達はみんな呑気。知らん顔も良い所。
10時に入院だというのに、みんな寝てて、起きてこない。
呆れたものです。
母は情けないよ、本当にな!

10時に病院着
手続きなどで小一時間かかって部屋に落着き
診察の後、明日の手術時間を聞く。

手術の順番は三番目 予定時刻は四時だとか。
大体遅れるとのことで 果たして何時に始まるやら、
それに私の手術も「最短で2時間半です」
開いてみて癒着などがあればもっと長くなる、と。
「結局開いてみないと判りません」
ま、そうかもしれないけど。なんだかちょっと頼りないわ(苦笑)

手術(腫瘍)の場所は右耳のすぐ下。
切るのは耳の前から耳たぶの下を通って首に掛かる辺りまで。
話の様子だと10cm以上の傷になりそうです。
何しろ顔にかかる所だから…
いっくら今から嫁に行く訳じゃないと言ってもねぇ
ちょっとあとが心配ですわ。

手術の場所から行っても、髪は少し剃られそうな感じ。
病室に落着いて少しすると案の定
「海乃さん 髪 剃りますね」
ううむ、やっぱり剃らなくちゃだめなのね(笑)
耳の上と襟足を少し剃られて(あうう…)
鏡で見たら結構笑える髪形になっているじゃありませんか。
これで外出するの、嫌だなぁ…
でもヴェリーショートだったら剃ったところが丸見えだったから
今は伸ばしていてよかった、というところかな。

夕方、ベッドでゴロゴロしている所へ子供達がぞろぞろとお見舞い。
お見舞いというか、顔見せというか。
なにしろ朝顔見てないヤツもいるからなぁ(苦笑)

さて
手術は4時開始予定
朝から何も食べられなくてぐったりしそう。
でもどうせ入院中に太るだろうから(喰っちゃ寝だからねー)
一日くらい絶食するのは丁度良いカモね(笑)




剃られちゃった…
2004年04月16日(金)

その4(ああ、看護婦さん!)

ところで、実はわたし、手術の日が正式決定する前に
検査の段階で「もう少し早い日程で手術にして欲しい」と
お願いに行きました。
その時の話。

外来窓口で「26日に変更できないか」と尋ねた所
年輩の看護婦さんが出てきて、カレンダー片手に言うことには
「その日は無理だと思うわね」
手術は通常、月曜金曜の午後、なのだそうですが
「26日は朝から大きな手術が入ってるから。
 あなたも同じ先生だし、同日は無理ね。」
そうですか。

ま、変更できなければそれは仕方ないんだけど、
「あなたも同じ先生」って、手術が本決まりでもないのに
執刀医がもう決まってるのかしら?

「あの、担当の先生はもう決まってるんですか?」
「うん、大きな手術や面倒なのはみんなその先生だから。」

え?
「面倒なの」はその先生?
…ってことは、私の手術は、面倒なんですか?

あの。
まだ手術の詳しい説明を医者から聞いてないんですけど。
いえ、「詳しい説明」どころか、手術の話自体
まだお医者様から聞いてないんですけど!!

看護婦さんにしたら、手術なんか日常茶飯事だし
ただ単に「変更できない理由」を教えてくれただけだと思うけど
だけど、
だけど…!!

いきなり「面倒な手術」とか言われるとねー
なんだかなー…  
いっくら脳天気な海乃も、ちーとばかりショックだったッスよ。

頼むよ、看護婦さん!
すこーしばかり気を遣ってよね!


すみません、今は「看護士」さんって言うんですか?
…なんかピンと来ないなぁ。
2004年04月15日(木)

その3(手術決定)

ともかく、一応の検査が済み、手術が決定しました。
あとは「術前検査」と言われる検査がまた一通りあるわけです。
血圧に心電図、胸部レントゲン、血液検査、尿検査
それに血が止まるまでの時間を計る検査。
これが3月半ば。

術前検査結果の説明と、手術の説明が3月24日。
この日は「家族同伴」となっています。
同居人が不都合だというので母に来てもらいました。

いやぁ、母親ってありがたいものですね。
問答無用で私の味方ですもん(笑)
少し心配しすぎる傾向はありますが…

血液検査の結果、白血球数が少ない、とか言われましたが
再検査でぎりぎりの数値が出て、ま、これなら大丈夫でしょう
という 
はなはだ心もとない医者のはなはだ心もとないお言葉(苦笑)


麻酔科の診察を受けて、こちらでも「問題なし」のお墨付きをいただき
3月29日の手術が確定しました。

主治医(と思われる)が、母にね、またやったわけです、「説明」を。
断層写真見せて、「こっちが前、ここが鼻、こっちが右で」
母も途中で遮りましたよ、「これが腫瘍ですか?」
親子だよねぇ(苦笑)

まったく、はっきりしない医者で本当に頼りないです。
思わず訊いちゃいました。
「先生が執刀してくださるんでしょうか?」
「ええと…」なんか一覧表みたいのを覗き込んで
「海乃さんは…私とI先生ですね。」
そうですか。よろしくお願いします。
自分が担当するのを覚えてないってことは、大した手術じゃない、
ということなんだと思っていいんでしょうか?
「大変な手術がある」と思えば、先生だって覚えてるよね?
ううむ。

大丈夫なんだろうなー(苦笑)

2004年04月14日(水)

その2(診断)

紹介状を持って日赤を受診、診察後医者が言うには
「ま、おそらく耳下腺腫瘍ということで、外科手術ですね。」
はぁ。
初めから近所の医者でそう言われてるんだけどね。
「出来てからの経過を考えても、ほぼ良性だと思いますが
 取ってみないとはっきりしたことはわかりません。」
はぁ。
それも近所の医者で言われてるわね。
「それじゃ、検査の予約をして帰ってください。」
はぁ。
待つこと2時間、診察5分。
大病院では当たり前の状況なんですが、何だかなーって感じですよね。

で、二週に分けてMRIとCTを撮り、その検査結果を聞きに行ったのが
2月の25日でした。

「こちらへ」と断層写真を見せてくれて
「ここが鼻です。こっちが前でこっち側が右で」
って、先生、そりゃ見れば解るわ。
これがそうですか?と白く丸く映っているものを指差すと、
「え?…ああ、そうです。それですね。」
なんと、腫瘍の大きさは直径3cmになっていました。
外側から触る感じではそんなに大きいと思わなかったのでちょっと吃驚。
「では、椅子に座ってください。」
「で、診断の結果、耳下腺腫瘍ということで…」
はい。
それはこの前聞いたんですけど…
「多分良性だと思いますが、組織検査をしないと…」
はい。
それもこの前聞いたんだけどなぁ
「手術は3月29日でいいですね。…決定、と。」
予定表(ごく普通のカレンダー)に名前を書き込み、
「では、手術の説明を聞いていってください」
えっ?! あのあの、それで終わりですか?
それって、近所の医者で受診した時聞いた話と
なーーーーんにも変わってないんですけど?!
二週間かけて、二万円の費用をかけてCT、MRI撮って、
で、診断がそれですか?

おお〜い。

思わず突っ込みました。
「耳下腺腫瘍の手術は面倒だと聞いてるんですが。」
「え?はぁ。そうですねぇ…」
「腫瘍を取る手術自体は難しいものではないのですが
 耳下腺のすぐ近くを顔面神経が通ってまして。」
そうなんですってね。それを心配してるんです。
「顔面神経を傷つけずに腫瘍を取る必要があるので
 癒着していたりすると面倒なんですけれど…」
だから面倒なんでしょって訊いてるんじゃないの!
「ま、断層写真を見る限り、比較的浅い位置に腫瘍があるようなので
 おそらく顔面神経にはそう影響ないのではないかと思いますが」
そうですか
昨年友人がこちらで顎下腺の手術を受けたんですが、
多分先生に(あなたに!)お世話になったんだと思いますが
こーーーんな大きな傷が残ってまして(実際の倍くらいに誇張)
私は顔なので心配してます
はぁ…ええ、ええ。…まぁ、あのー…
それでは手術の説明を受けていってください。
(このヤロー誤魔化したな!)

大丈夫なんだろうか、この医者で…??

       続く(笑)
2004年04月13日(火)

その1(そもそもの始まり)

今回は「どこかが痛かった」とか「苦しかった」とか
「倒れた」とかで始まったことではありませんでした。

もう5年ほども前になりますが
一度、あごが痛くて口が開けられなくなった事があり
あちこち触ってみたところ、右耳の下にぐりぐりが出来ていたので
てっきり脂肪の塊だと思って外科を受診しました。
切って貰えばそれで終わると思っていたのです。

ところが 外科では「脂肪じゃない」と言います。
医者がそういうのだから、そうですか、と引き下がるしかないですよね。
ただ、痛くて口が開けられないですし、食事も取れない。
ともかく抗生物質を出します、と薬を貰い
薬を貰ったら、あっさり痛みが引いたので
それっきり何年もきれいさっぱり忘れ去っていたのでした。

それから数年。  ふと 気づくと
「もしかして…少し大きくなってないかなぁ?」

なんだかぐりぐりが大きくなってる気がする。
痛くも痒くもないんだけど、ちょっと気になる。

それで
昨年末、健康診断を受けた折、医者に話をしてみました。
すると医者は、内科の先生だったのですが
「これは…取ったほうがいいんじゃないかしら?」
取る、んですか?
「うん。今は動くようだけど、癒着したりすると面倒だし
 早いうちに取ったほうがいいんじゃないかしらね?」
そうですか。取りますか。

取るなら外科へ、と、外科を受診したところ、外科医曰く
「腫瘍を取ること自体は簡単です。でも場所がねぇ」
耳下腺、というのは顔面神経にとても近いんです。
怖くて取れないから、耳鼻科に行って下さい。
はぁ。そーですか。

なんか、盥まわしになってる気分なんですが。

でもまぁ怖いから嫌だという外科に無理やり手術してもらって
顔面神経ぶった切られても困りますので、耳鼻科を受診しました。
ごく近所の、名医と評判の医者。
「耳下腺腫瘍だと思うね。多分良性でしょう。」
ただし、「ウチではその手術はしません。」
紹介して戴いたのが、やはり我が家にほど近い日赤。
通うにも入院するにも好都合でした。

つまり
初めから「耳下腺腫瘍で外科手術」という路線は決っていて、
そのための検査としてMRIだのCTだのレントゲンだの
血液検査だのという各種検査を一通り受け、
春休みを待っての入院、と相成ったわけです。

検査などの話はまた明日に。




手術前の腫瘍。見たところそんな大きくない。

2004年04月12日(月)

復帰致します。

二週間のご無沙汰でございました
(玉置某みたいだね…って、誰も知らないか!)

こんにちは
暫くネット落ちしていた海乃です。
今回は「忙しくてネット出来ない」などの状況ではなく
本当に、全く接続できない場所におりました。
期間中ご連絡をいただいた方、お返事できずごめんなさい。

ええ、実は海乃、しばらく入院してまして。
ネットは勿論のこと、携帯電話も使えませんでした。
いや、病院なんだから当たり前だわな。
何年ぶりかで公衆電話なんか使っちゃいましたよ(笑)

で、
折角ですから、初の入院体験を日記に書いちゃおうかな、と。
あ、「初の入院」と書きましたが、正確には違います。
過去、怪我で入院が一度、お産で入院が数度。
では何が初めてだったか。

「病気入院」なおかつ「手術」
これが初体験でございました。
手術室も全身麻酔も身体にメスが入るのも初めて。
心配でもあり、なおかつ好奇心もなくはない、という(苦笑)

何しろ「入院中の家事ヨロシク」と娘にメールを打つと
「手術、ワクワク?」と返信が帰ってくる。
おいおい、少しは心配してくれよ、かーさん張り合いが悪いよ
と 愚痴をこぼしたら
娘曰く「そういう風に育てられました」

むむむ。そうかも(苦笑)
返す言葉がありませんでした。

仕事の関係で春休み中に手術を受けたかったので
1月末あたりから医者に行き始め、2月に各種検査を受け
春休みに入るのを待って入院しました。
今回の手術の関係で初めて行った医者が、少し前に日記にも書いた
怪しげな、院長代理の耳鼻科医だったんです。
あの先生のめがね、どうなってるでしょうかねぇ(笑)

入院したのが、掲示板などに「お休みします」と書き込んだ
3月28日(日)でした。手術は翌29日。
経過は良好らしく(まだ痛いけど)、無事予定通りの日程で退院しました。

まだ長時間ネットなどしていると家族にも怒られるので
短めに、今日のところはこれで切り上げさせていただきますが
少しずつ入院中のことなど、お話したいと思います。
お暇な方は、気の向いた時にでもお付き合いくださいませ。

2004年04月11日(日)

花のもとにて / しっぽ

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