私季彩々
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2007年07月17日(火) 山羊の・・・

 彼女は元気だった。変わらず後駆は麻痺。緑色に光る蝿が集っていた。が、ウジは湧いていなかった。先日降り掛けたネグホンの白い粉はガンビのようにカサビタ状に覆い被さっていたが、新しく湧くウジ達を辛うじて抑えているようだ。最も酷かった潰瘍部は肉芽が盛り上がり、生命力の強さを物語っていた。が、やはり集る蝿達は旺盛に機会を逃さない。薬漬けは限界を見据ざるを得ないだろう。
 それでも生きる彼女に、私は何をしているのか。それは敢えて問わない。それが繰りしみを重ねるだけだとしても。 Home&Photo


2007年07月12日(木) 生肉に湧く

 生きている動物に湧くウジを何度か見た。その一例は、老齢の肛門周囲腺種で下半身が衰えた老犬の肛門周囲に湧くウジ。

 今回はかわいそうな山羊。ちょっとした不注意で飼い主が棒で腰部を強打してしまい、後駆麻痺。背骨は無事そうだが、神経がやられたのだろう。排尿排便は可能。で、近日中の処分を検討。ペットではなく、治療も非現実的との産業動物としての運命である。
 が、前足だけで必死に動く。食欲旺盛。2週間たっても衰弱の様相を見せない。後駆は糞尿で汚れているが、目立った辱創や爛れも見られない。いずれにせよ持たないが、人を頼るようになり、もうしばらく様子を見ようと飼い主。
 が、よく見ると毛の間に緑色の大きな蝿。嫌な予感。と、ソケイ部に1.5cm程度の白くうねうね動くウジの巣ができていた。奴等は頭を皮膚に埋めて動きを止めない。山羊は何もないように草を食んでいる。白い毛に溶け込んだ奴等は穿り出すとうっすらと黒い口を浮かべて落ちていった。
 4日後、前よりも大きなウジが再び発生。しかも背部まで大きく広がっている。背部は汚れてもいないのだが、動けない彼女に生みつけられた卵はゆっくりと皮膚をくいやぶっているのだろう。元の場所は蜂の巣のようにウジが食い込み、たまたま持っていたカンシで一つ一つ引っこ抜く。油断するとすぐに戻っていく。すでに筋肉までもぐりこんでいる深さだが、山羊はそれで苦しんでいるようには見えない。背中は取りきれない小さなウジが潜み、脱力感のみ。効くかどうかわからないイベルメクチンを注射しつつ患部に塗りこみ、カデックスで消毒を試みる。
 一応絨毯を敷いた小屋に納めるも、再び汚れ、蝿がたかり、ウジが湧くのは目に見えている。常に清潔に保つことも出来ないだろう。殺虫剤のネグホンもここまでくると体に無害とは行かない。すでに限界はわかっている。
 ウジが湧く動物は意外と元気な場合が多いように思える。真綿で首をしめるように、じっくりと寄生し尽くすのだろうか。それでも健気に良く食べる。カラスが襲おうにもまだ逃げられる。が、その日はすぐやってくるだろう。
 これまでも多くの動物を処分してきた。打ちひしがれることはないが、今回は火葬してあげたいと思う。生肉に湧くウジに犯されたまま召されるのは。 Home&Photo


2007年07月06日(金) かっこいいとはそういうことさ

Human Audio Sponge でも Yellow Magic Orchestra でも。
歳をとっても、とってこそ更にCool! Home&Photo


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