「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
DiaryINDEXpastwill


2004年05月31日(月) 気をつけていってらっしゃい

マルを保育園にお迎えに行って帰ってくると、
またミーがいない。

玄関にごろんとランドセルが仰向きに投げ出されていて
自転車が消えている。

うむぅ。今日はどこだ。

「みーちゃぁああ〜〜ん!」
とマー君とシュン君が自転車で走ってきた。
いないよ?と言いかけると、
部屋の中からモックンが
「もう行ったよ〜!」と声をかけた。

虫取りに行くのに銀行前で待ち合わせだそうだ。

「マー君とシュン君と虫取りに行ってくるで、
おかーちゃんに言うといて!っていうてボクの網持っていった。」

さ、さよか。

気をつけてね〜と見送って、ちょっと考える。


こないだは、「シュンくんちの近くへマー君とさかなとりにいってきます。ミー。」
と書置きがあって自転車ごと消えていたミー。

3年生だし、マー君と二人だし、
行き先も通学路近くの慣れた所だし、
行かせとくかーと決心して、
とりあえず、マー君ママに電話入れとこうかなぁ〜と電話したら

「今な、私車で送ってきてん。シュンくんちまで。
みんな一緒におるし、5時になったらうち塾やし連れて帰るわ〜。」

と、おサカナとりにご送迎いただいていて平身低頭してしまった。
慌てて焼いていたチョコケーキをお納めいただいたのはいうまでもない。


さてどーする。
今日はシュンくんがわざわざこちらまで自転車でお迎えに出向いておいでだ。
しかも待ち合わせてすでに出発。

う〜ん。子どもに任せようかな。

どんどん行動範囲の広がる子どもたち。
親の目の届かないところは危険かもしれないけれど
あの人たちが一番何かを自分たちで学べるチャンスだもの。
友達と一緒なら心配ない。だいじょうぶ。

自分に言い聞かせてドキドキしながら待ってると
突然の夕立。

うわー。ぬれてないかなぁ。
ぬれてるか。夕立だもんなあたりまえだなぁ。
雨にぬれても笑って遊んでるに違いない。
私の子どもだもの。
どんな顔して帰ってくるかを楽しみに待ってよう。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。

と、待っていたら、
マー君ママから電話。

「今さぁ、神社のところで見つけたから自転車ごと車に乗せた〜。
連れて帰るわ〜。」

ひょえー、またまたすみませ〜ん。

気になって見に行ったら3台並んだ自転車を発見したのだそうで、
一緒におじさんがいるではないか。
口々にこども達が「名人!名人!」と呼んでいるのだそうだ。
おじさんは同級生のセイくんのパパだった。
名人に教えてもらって子ども達はクワガタをとっていたのだ。

ありがとう、お世話かけましたー。とマー君ママを見送って、
ミーは、と振り返ったら、モックンを2階から呼んで
ぬれた髪の毛のままクワガタを自慢していた。


「いいなぁ!」とモックンが言ったら、
さらっと、
「今度連れてったるわ!」と先輩のような口ぶりでおっしゃった。


よしよし。
行け行けミー。
行ってこい
自分の世界を広げてこい。


おかーちゃんは、お風呂とごはんだけ用意して待ってるよ。


2004年05月29日(土) 砂場

庭の草むしりをかれこれ1週間やっていて
最後に気になったのは砂場。

よく遊んだこの砂場。
今でも何かとやっているこの砂場。

4年生3年生年長さん。

「ねぇ、まだ砂場、いる?」

「いるよ!?」


砂場でまだまだ遊ぶのね。
じゃ、整えておこう。
この先あと何年もつかえるようにきちんと整えておこう。

レンガ模様の土留めを買ってきて今までにない立派な砂場に仕上がった。

砂遊びかぁ。

いくつまで、って制限ないもんねぇ。


2004年05月22日(土) アヤくんのほうが大事

久しぶりにサッカーの1年先輩グループが遊びにきた。
5年生6人て暑苦しいなぁ〜。

「おばちゃ〜ん、腹へった!!」
といつものよーにいうので、
サンドイッチを作ってやっていたら、
二階で「ガシャーーーーーーン!!」と大音響。

何かはわからんけれどとんでもないものが割れた音だ。

「ケガしてないかっ!」と声をかけると、
「ない〜。」と返ってきた。
「全員そこから動くなよっ!」と声をかけてほうきとちりとりをつかんで駆け上がってみると
天井の照明器具が床に砕け散っていた。


一瞬、呆然。


コ。コワ〜。

粉々のかけらの中にゲームのコントローラーが転がっている。
「ちょっとぉ、ここに誰か座ってなかった?」
「ボクぅ。」とシュウくん。
「ケガしてない?上から降ってきたんちゃうの。」
「うん。降ってきたぁ〜。」
コワー。よかったー。かすり傷一つないー。

振り返るとみんなの指がアヤくんを指している。
アヤくんは小さく右手を上げている。

「ケガは?」
「ない。ごめんなさい。」

ボールを力いっぱい蹴ったらしい。
だからこの前もやめれって言ったのに。

片づけながら衝撃の強さを見る。
床材が割けている。コワー。
「コレ、当たり所悪かったら命ないよ。ほんっとケガなくてよかった〜。」
へたってしまう。

「おばちゃん。怒れへんの?」
忘れとった。
怒り時は逃した。
「怒らんけど、二度とすな。これは命に関わる。ボールは外で蹴れ〜。」
「わかった。ごめんなさい。弁償?」

弁償?

弁償・・・・・。
やっかいだなぁ。
10年前の照明だ。二つで対になってる片方だ。
ガラス製のシーリングライトなんてカタログ注文だ。

う〜ん。(悩む)


「ま、ちょっとおいといて、おやつにしよう。」

おやつにサンドイッチを食べて、
そのあとドーナツ食べて機嫌よく遊んだ。

とりあえず自分の口から母ちゃんに言っとけといって帰した。




夜モックンと、どーしたもんかいなぁと話していたら、
モックンが、
「でもさぁ、これでもし、すんごくアヤくんがおかあさんに叱られてさぁ、
もうアヤ君が家に遊びにこれへんくなったりしたら、
ボクはそっちの方がすんごくイヤ。」

「あ。それはおかーちゃんもすんごくイヤ。」

母子同意見。

モックン、あしたちゃんとアヤ君にそう言っとけよ。








2004年05月15日(土) 10歳

モックンの誕生日。10歳の誕生日。
10歳だ。

10歳のお誕生日にはなにか一生使えるものをあげたいと思った母は、
前からモックンにおもちゃでもゲームでもない
「男の子ならちゃんと使えてほしいもの」をプレゼントしようと決めていた。

うまい具合にうちの近所に他県にまで名の知れたカスタムナイフの店がある。
自転車でついーと走ってスイスアーミーナイフを買ってきた。

息子の10歳の誕生日のプレゼントにしたい、というと、
ご主人が大きすぎず小さすぎないベーシックなものを選んでくれた。
「これはね、一生保障ですからね。パーツも替えられるし、研ぐこともできますからね。
はじめはね、これくらいの型からはじめるといいです。」

これくらいの型からはじめるといい。
わかってるなぁ。
さすが刃物屋。
刃物は使わないと使えない。
使いこなせて初めて自分がステップアップのできるツールだから。

初手はこれで行けと、刃物屋のご主人の選んでくれたアーミーナイフをありがたくいただく。

「ひもをつけておいてやるといい。」
と言われたので携帯を首から下げるひもも添えて
箱にいれてリボンをかけた。

アーミーナイフとそれを首から下げるひも。

これで充分なプレゼント、なんだけど、
昨日べそかいてた息子の姿も気になるなる。

ということで箱の中に新しいチョロバイも一個追加。



箱を開けたモックンは
「わぁ。」とまずチョロバイを吟味し、しゃーーーと走らせてテーブルに置いた。
妹たちがまわりではしゃぐ中、アーミーナイフを取り出す。
ソファーに座り込んで一つ一つていねいにパーツを出してはまた折りたたみ、
フンフン、とうなづいている。
最後にぱちんとはさみをしまうとリングにヒモを通して首から下げた。

にっと笑って顔を上げると、
「いいな。これ。」と言って首から下げたまま遊びに行ってしまった。


10歳の子どもにナイフを与えることを不安に思う大人もいるだろうが、
私は、自分の息子をツールとしてナイフを持たせることができる少年に育てた自信がある。

10歳のアーミーナイフは息子にも、母にも、ごほうびなのだ。





2004年05月14日(金) チョロバイこわれちゃった

二階がえらく静かなので変だなと思っていたら
ミーがメモを持ってやってきた。筆談だ。

「もっくんないとる。ショータ、しゅんとなったからうめといた。」

ケンカかな?

行ってみると確かにモックン声を殺してないている。
その横で毛布とクッションを積み上げられて姿の見えなくなってるショータ君。

はて、なんです?

「チョロバイ・・壊れた・・・・。」

壊れた?壊れたってどこが?
直そうよ?

「直らん。」

ギアがいかれたらしい。
すでにモックン細かいパーツを分解済みだ。
見せてもらう。

なるほど。
ギアボックスの中で組み合わされたちいさな部品の中で一番小さな歯車の歯が全部磨耗してしまっている。
これじゃあかみ合わないね〜。
これだけ小さい部品だとミニ四駆の残りパーツでは無理だろうなぁ。

「こりゃあ、あれだ、後ろに引かずに前に回したろ。ギアに無理させたからだよ〜。」

ぐへ!と隣でショータがうめく。
「ご、ごめん。」

あ、ショーちゃんなのか?

またドッと泣きそうになるのを口をへの字にしてこらえながら、
「違うよ。昨日、レーくんがずっと前に回して使ってたから。」とモックンがショータに涙目でいう。

なんだか二人ともあと一押ししたらわんわん泣き出しそうだ。


「誰かのせいにしちゃいけないよー。
デリケートなおもちゃなんだからさ、
誰かに貸すんだったら壊れないように使い方をちゃんと説明しないとねー。
レーくんは自分のは使わなかったの?」

「自分のより、ボクのがよく走るからって昨日ずっとボクの使って・・」うぐぅと飲み込む息子。

チョロバイをうまく走らせることができるようになってから、
ジャンプ台を作ってみんなで機嫌よく遊んでいたけれど、
昨日二階のリビングの床にとんでもないタイヤのこすれた黒い跡を見つけて
力任せにやってるやつがいるなぁ〜と思ったのだ。
あのとき気をつけてやればよかったなぁ。

でも、ま、壊れたものはしょうがない。代わりはない。
自分が大事に使ってたものだけに悲しいだろうけどしかたないさ。

自分が使ったときにたまたま動かなくなってしまったショータは災難だったのー。
ふたりとも涙目になるんじゃないって。

モックンはわかってる。
ショータくんが悪いんじゃないって。
レーくんだって悪いんじゃないって。

ショータもわかってる。
モックンが自分のチョロバイを大事に使ってたのを。



男の子たちよ、
そんなときのためにおやつはあるんだ。


神様の思し召しか、今日はマルのイチゴ狩り。
マルのとってきたイチゴを祭り上げようとスポンジケーキを焼いてある。
生クリームたっぷりのいちごのケーキをみんなで食べて、にこにこになって、
じゃあまた明日ねーと解散した。



ミーのチョロバイは?と気になって聞いたら、娘さんは、
「ミーは絶対誰にも貸さんもん!」と胸を張ってお答えあそばした。
ミーさまさすがである。




2004年05月10日(月) ミーの絵画教室

ミーが絵画教室に通うことを決めた。

毎週日曜日の午前中に先生のアトリエにうかがってクレヨンと水彩でテーマの絵を描く教室だ。

この先生がいい。
とにかく、のせ上手。

子どもばかり13、4人いるのだけれど、
描いてる絵のいいところを見つけてはひとりひとり大袈裟に褒めてくださる。
褒められると誰でも嬉しいものだから
子供達がニコニコ笑いながら得意げに絵を描いている。

初めてうかがった体験のときから、ミーは力いっぱい画用紙に向かっていた。
先生が「ここに初めて来てこんだけ描ける子はそうはおらんなぁ〜。」と笑っていらしたけれど、
9日のテーマ「こいのぼりをかこう」でミーが描いた絵は画用紙をはみ出していた。
先生にはみ出したーと言って紙をもらって継ぎ足して描いていた。

先生がアトリエにぐるっと本物のこいのぼりを張り渡してくれて、
それを見ながら描いてるはずなのに、
骨はこいのぼりだけどミーのつけた肉は目の前のモデルとは全然違うものになっていた。

はー。すっごいなぁ〜。

「おかあさん、これ、みたって、すっごいやろー。」と先生まで言うので
「はいー。ごっつうパンチのあるこいのぼりですねぇ〜。」と答えておいた。

ミーにとってとっても大当たりだったと思う。この絵画教室。

ミーは3人きょうだいの真ん中で、
つい、母の目がそれることが多いと母はことあるごとに反省しきりなのだが、
こうやって週に一度でも「いいぞぉ、いいぞぉ。」とほめてもらえる機会があるつーのは、
なんとありがたいことか。
母の足らない部分をこんなふうに助けてもらえるのってアリだ。

しかもこの人の感じる心はとてもとても柔らかい。
この先生に出会ったことで素敵な方へ伸びていくと思う。
子どものならいごとってそういうものであってほしい。


なによりミーが「楽しそう」である。


2004年05月09日(日) 母の日

母の日と言うのは母は寝ていなくてはいけない日らしい。

朝早くからミーに、
「おかーちゃん、寝てて!」
と言い渡された。


ミーの作ってくれた朝ご飯は
卵焼きと目玉焼きとハムとトーストでした。


2004年05月08日(土) もう一仕事

マルとおかーちゃんだけ遊園地でずるいーと兄姉が言うので
おみやげに一工夫しないといけない。
どーしよっかなぁ〜。

コチラちゃんグッズがうける年ではないので、
ミニカー館に行ってチョロバイを選んだ。

チョロQのバイク版のチョロバイ。
これがなかなかあなどれないおもちゃだった。

学校からレーくんちに直帰してたのでレーくんの分とあわせて3台おみやげに買ったのだが
わー!きゃー!とバリバリと包みを破って5分後に
ミーが泣き出し、レーくんも泣きはじめた。

へ?なんで?

「おかーちゃん!これ、走れへん!!」

その横でじーっと説明書を読んでいたモックンが、
しゃーーーーーっとすんなり走らせて
「走るで?」

なんじゃ?
モックンだけがOKであとの二人がアウトってなんじゃ?

いまどき不良品かな?と見ていてわかった。
チョロバイ、むつかしいのだ。

チョロQは4輪プルバック走行なのでつかんで後ろに引きさえすればそのまま走る。
チョロバイは2輪。プルバックのギアは前輪と後輪の真ん中についている。
まずこれを手加減して引いて回さないといけない。
しかも2輪だからそのまま手を離したんではこける。
これも手加減してギアの勢いを殺さないようにバランスをとって手を離してやらないと走らない。

そういうことが図で簡単に説明書に書いてある。
読んだモックンにできて
読まずに箱と一緒に丸めたミーとレーにはできないのである。


おかーちゃんは今日は朝3時半起きである。
マルが「焼きたてのパンをお弁当にしたい〜」というから、朝から焼いたのである。
そのうえ遊園地内を歩き回りーだのよその子の世話しーだの疲れたのを抱っこしたりーだので
たいっへん疲れております。

余裕ギリギリのところなわけです。

キーーーーデキナイーーーー!などとわめく子ども相手に
優しく時間をかければボロが出ます。


よし!丸め込もう!
「ちょとこいっ」とベソカキ組を呼んで講習。

「ハイ、まず、見せてください。
両方とも壊れてません。ちゃんと動きます。
でわッなぜッ走らないかッ?
あなたたちは説明書を読みましたかッ?
読んでませんね?
じゃ見ましょう!
ほれ、ここに、この真ん中のタイヤを後ろ向きに回してくださいって絵があるでしょ!
まずここですッ!
これできましたかッ!
できた?できたか?そうか!
じゃ次、そうっと手を離す。できた?こける?
ふふふん。そうよ。こけるのよ。

あんたたちねぇ、おかーちゃんがなんでチョロバイ買ってきたと思ってんの?
チョロQなんか引いたら走るから赤ちゃんだってできるのよー?
でもチョロバイはそうはいかないのよッッ!
まずギアが真中についてる。回すの難しいでぇ〜。赤ちゃんにはできへんでぇ〜。
しかも2輪や。普通においてもこけるんやこれがっ!
これをいかにうまいこと走らせるか。
そんなん小学校3年生以上でないとでけへん!
おかーちゃん、あんたたちにコチラちゃんせんべいじゃなくて
チョロバイを買ってきたのはチョロバイのできる年になったからやんか!!」


強引である。強引に丸め込んでみました。
ワタクシ今の今までチョロバイがそんなテクニックのいるもんだとは存じませんでした。


しかし子どもは納得した。
涙をふいて練習し始めた。自分を信じて。ガンバレガンバレ。


やりがいのあるおみやげ、高いステージに登れるおみやげとして
どちら様にもご満足いただいたのでヨカッタヨカッタ。


それにしても
こういうヒトを丸め込むときの私の口調ってお兄ちゃん(実)にそっくり。
ちなみにお兄ちゃんは、じゃりん子チエのテツそっくりです。


2004年05月07日(金) キッズバイク


保育園の親子遠足は遊園地と決まっていて今年の遊園地は鈴鹿サーキット。
もちろんパスポートで乗り放題。
毎年「チビの乗るもんがない〜。」と遊園地遠足にはうんざりなのだけれど
鈴鹿サーキットは子供が自分で運転できる系の乗り物がかなりたくさんあって、
なかなか小さい子向きな遊園地だ。

マルの今日のメインは「キッズバイク」。
本当にエンジンのついた子供用バイクで、自転車に補助輪ナシで乗れる子供しか乗れないのだ。
まだコースができてそれほど経っていなくて、今テレビのローカルCMでヘビィローテーションのアトラクションだ。
マルよりもモックンが「いいなぁ、いいなぁ。」とうるさかった。

行きバスの中でも「今日はキッズバイクに乗るために自転車の特訓をしてきましたっ!」
ていうお母さま続出で、
補助輪ナシで乗れるかどうかが年長児の間で一種の階級分けのようになっていた。おそろしー。

マルはスパルタな姉に特訓されて、母が荷台を持つことが一度もなく
いつのまにやらすいすい自力走行できるようになっていたので、
「よかったなぁ〜乗れるなぁ〜楽しみねぇ〜。」てな感じで
特にキッズバイクにそんな気負いはなかったのに、
「えっマルちゃんも乗れるの!?11月生まれでしょっ?」
などと、あなたもアッチ側なの?みたいな扱いをされると
ああ〜、権利があるなら義務も発生したかのようなプレッシャーが。

メリーゴーランドに乗って、
空中ブランコに乗って、
順路どおりにキッズバイクに行ってみると
「自転車に乗れますグループ」が集まっていた。
「マルちゃんおそぉ〜い♪」などとはずんでおられる。
たかが自転車されど自転車。乗れない組とは違うのよオーラが包む一団。コワー。
(注:オーラが出てるのはママたちであって子供たちではないので念のため。)

「マル、乗る?」と聞いてみる。(←母がビビっている。)

「うん!乗る!」と元気にお返事。
そか、じゃ、並ぼう並ぼう。


さすが国際サーキットがメインの遊園地。
「教習」からはじまった。

ひじ、ひざにプロテクターをはめ、ヘルメットをかぶり、
右手に青い「すすむ」のてぶくろ。
左手に赤い「とまる」のてぶくろ。

3人一組でお兄さんに説明を受ける。
ここで母とは離れてしまうのでお兄さんの説明は詳しく聞こえないけれど、
スタンドの外し方に始まって、エンジンのかけ方、ブレーキのかけ方、
最後はスタンドを立ててバイクを止める所までやった。
相手が子どもでもサーキットをなめんなて感じか。

ここまで聞いて、コーストレーニング。
実際にバイクにまたがって自分ひとりでアクセルを開けてバイクを運転する。

マル、キンチョーの面持ち。
いつものゆるんだ顔ではない。きゅっとくちびるを結んで頑張ってる顔である。
あややー。楽しいよりも緊張が勝ってしまってるような感じである。

教習コースを3回ぐるぐると回ってお兄さんからA級ライセンスをもらったマル、
いよいよ本コースにデビュー。

バイクにまたがりトットットトーーーーーと一周。
1周目は余裕がなかったが、2周3周と走るうちだんだんコースのフェンス越しに
ウルウルと自分に手を振る母に気がついたようだ。
母の前だけに〜んまり笑いながら走り抜けるようになった。

お兄さんの終了コールでピットにもどって、バイクのスタンドをちゃんと出して、のっしのっしと帰ってきた。

「どうだった?」
「うん。」
「もっかい乗る?」
「・・・いい!」

役目は果たした!という顔で母子ともどもコースを後にした。

このときもらったライセンスカードを「免許交付所」に持って行くと、
コースに出たときに撮影されたマルの凛々しい姿を貼り付けた「免許証」を発行してもらえる。
親バカなのでもちろんしてもらった。

専用のカードケースに入れてもらって首から下げた免許証は、
年長のおともだちと会うたびに見せあいっこするアイテムになって、
マル、大変ご満足な様子でございました。


鈴鹿サーキット、今までののべ7年間の親子遠足の中で一番パスポートの使い出があったかも。


2004年05月06日(木) 自由参観

遠足のときの写真が貼り出されますと、週報に書いてあったので
カズくんママに「写真も見たいし参観行かない?」とメールする。
(カズくんはあのミーの腕を二度ほど折ったあのカズくんです。)
行く行く!とメールが即返ってきて昼から参観に行ってみた。

カズくんとミーはクラスが離れてしまったので、
2組と4組の両方を見学。

カズくんの2組は書写。
まずすずりの向きから先生がチェック。
絵の具じゃないんだからまぜまぜしない!と注意がとぶ。
たいへんだぁ〜。そこから教えないとダメなのかぁ。

カズくん、立候補して学級委員になったんだって。
お母さんのほうを嬉しい顔して何度も振り返る。
「あいつ、うれしいんや。」とカズママも嬉しげだったりする。

ミーの4組はぐちゃっとした授業だった。
作文の発表と、1ヶ月の係の反省をまとめてぐちゃっとしていた。
なんの時間なんだろ?トッカツってやつかな。

「ミー、チビ!」
とカズママがいうのでフフンと胸を張る。「かわいいやろ。」

自由参観なので学校にこうやってよく遊びに行く。
ほんのちょっとでいい。
仕事の行き帰りにでも寄れる。
先生も嫌な顔しないし、一緒に授業を楽しめる。
小学校は結構自由がきいて面白いのがよくわかる。
楽しいのよ〜と伝道活動してたら
カズママがのってきた。

お母さんが参観にきてくれて
うれし〜い顔してくれるのも、もうあとわずかだ。



DiaryINDEXpastwill
きゃおる |MAILHomePage「にこにこばかりもしてられない」

My追加