う た う ひ と 

2005年05月20日(金) 月の砂漠

砂丘を歩いた
月のない夜だった
薄ぼんやりと紗のかかった夜を
さらさら 砂に足を取られ
呼ぶ声も砂に吸い込まれ
確信もないまま
ひたすらに歩いた

丘の上 たどり着けば
足下は黒い海
簡単に落ちてゆけそうだ
汗をぬぐい寝転んでみる
しっとりと涼しい砂
よく眠れそうな夜

安心すぎて よく眠りすぎて
きっと帰れなくなるから
砂を払い 足を励まし
あなたの背中を追って歩いた
振り返ってもそこにはただ
茫洋とした夜があるだけ
薄ぼんやりとした予感が
呼吸する夜がある





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あかり [MAIL]

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