|
2022年02月26日(土)
北京冬季五輪が終わったのをいいことに、先週の木曜日に ロシアがウクライナへの侵攻を開始した。 すでにウクライナの一般人にも多くの犠牲者が出ている。 これから本格的な戦争へと発展していくのだろうか? ロシアの軍事侵攻は2014年3月に南部クリミアを併合して以来。 NATOに加盟しようとしているウクライナの親欧米政権の崩壊を狙っているとみられ、 国際法に明確に違反する行為である。 国連憲章で謳われた主権と領土の尊重や紛争の平和的解決を根底から覆し、 第二次世界大戦後の国際秩序を乱すものだ。
仮にウクライナがNATOに加盟したら、ロシアのすぐ隣にあるウクライナに 米軍、英軍、仏軍、独軍などの軍事基地が建設されることは明らか。 首都モスクワも射程範囲に入るのでロシアは絶対に阻止したい。 というか「世界の穀物倉庫」とも呼ばれ、常に小麦が豊作なウクライナを ロシアの一部にしたいこともあるんだろうな。 ウクライナが攻撃されたことで、パンや麺類など小麦が原料の食材は 当然、価格がはね上がるだろうし、同時に原油価格も高騰、 ガソリン価格も一段と上昇して1リッター200円時代が来る恐れもある。
今年のUEFAチャンピオンズリーグの決勝は5月にロシアで開催予定だったが、 欧州サッカー連盟は開催権をロシアからはく奪するらしい。 スキーのジャンプ競技やF1ロシアGPも中止になる模様。 また国際オリンピック委員会IOCは、国連が北京五輪・パラリンピックに合わせて 昨年12月に「五輪休戦決議」を採択していた中での侵攻に対し、 ロシア政府による違反を強く非難した。 冬季五輪は終わったが、これから冬季パラリンピックが開催されるというのに 隣国に軍事侵攻するなんて言語道断だ。 ウクライナやロシアの選手たちはどんな気持ちで参加しなくてはならないのか…。
それにしてもロシアで20年以上も政権を握っているプーチン大統領、 近くにはイエスマンしか置かないのか、暴挙には目に余るものがある。 プーチン大統領もそうだが、ロシアという国も一体何なんだろうか? 先の北京オリンピックでもドーピング問題で物議を醸しているし、 そもそもROCという団体で出場できること自体がおかしなことだ。 これを機にIOCもロシアの参加を暫く凍結すべきなんじゃないのかね。
現段階でウクライナは孤立無援状態。 ウクライナはEU加盟国でもNATO加盟国でもないし、欧米の同盟国でもない。 なので他国がロシアに対して軍事応戦することはできない。 今、できるのは欧米諸国による経済制裁で日本も同調しているが、 はたしてどれほどの効果があるのか? しかし欧米諸国の軍がウクライナに入って応戦すれば、それこそ泥沼化する。 今の戦争は核のボタン一つで何もかもが終わってしまう可能性もある。 第三次世界大戦の始まりは人類の終わりの始まりにもなりそうなので 欧米諸国も過激なことはできない。 この先、どのような結末になるのか…。 だけど、世界中がまだコロナで疲弊している中での軍事侵攻は 絶対に許されるべきではない。
|
|
|