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2020年09月29日(火)
久々に懐古厨的な日記を。
バブル景気に沸く90年代は携帯も無くてパソコンも出始めた頃なので 今みたいに余計な情報も溢れていなかった。 だけど90年代って何か輝いていて世の中が活気づいていた様に思える。 おじさん世代も若い人達も今より確実に元気で活動的だった様な気がする。 90年代前半頃まで日本の恋愛事情は、とにかく贅沢なデートが主流だった。 クリスマスを恋人と過ごすためホテルを早くから予約し、 高級レストランも予約して彼女をクルマで迎えに行く…それが常識だった。 ゴージャスなムード漂う一流ホテルがデートの舞台。 クリスマスともなると1年前からじゃないと予約が間に合わないほど。 赤坂や六本木界隈には時代を象徴するようなホテルが林立していた。 全日空ホテル(現・ANAインターコンチネンタル東京)や 赤プリ(赤坂プリンスホテル、現・グランドプリンスホテル赤坂)なんて ベタ過ぎてちょっと照れくさかったがオシャレだった。 プールの一部がスケルトンになっていて、レストランから丸見えの 六本木プリンスホテルとかも人気だったな。 あと一番人気のホテルは舞浜にできたばかりのシェラトンやヒルトン。 予約はもちろんネットではなく電話だった。
当時のカップル御用達レストランといえば「イタ飯」 今やどんな街にも普通にあるイタリアンレストランだが、 東京の街に本格的なイタリアンの店が急増し日常化されたのはバブル期だ。 定番デザートのティラミスが日本に入ってきたのもこの頃。 そして90年代デートといえばドライブ。 男はクルマを持っていないとモテないどころか相手にもされなかった。 そしてクルマも機能性や燃費よりも見た目の格好良さから選んでいた。 ドライブデートは湾岸が定番。 横浜の山下公園までドライブして車を停めて レストラン「スカンディヤ」に行ったり、氷川丸に乗ったり、 あとは羽田にも行ったりした。 飛行場に向かう道は夜景がキレイで雰囲気があったからね。
当時、流行していたスポットは「プールバー」 今の若い人にはプールバーと言っても通じないだろうが、 ビリヤードができるバーのこと。 ビリヤードが上手いと遊びを知っていそうだと女性にモテた。 男性諸氏の憧れは「MYキュー」を持つことだったのかも。 さらに「カフェバー」にもよく行っていた。 六本木や西麻布によくあった照明が暗めでオシャレな内装の店。 当時はまだワインがそれほど一般に広まっていなかったので、 シャンパンやブランデーを飲むことが多かった。 居酒屋系でもペンギンズバーなどカフェバー的な居酒屋が多かった。 酎ハイなど焼酎系やハイボールなど当時は皆無だったので栓を捻って開ける バドワイザーを瓶のまま飲んだりするのがオシャレだった。
街にも人々にも活気のあった90年代、バブルの崩壊とともに夢物語になった。 もう、あんな時代は絶対来ないだろうな。 めちゃめちゃバブル世代な自分にとっては本当に楽しかった時代だ。 カネも時間も何もかも余裕があった。 あの時のカネを貯めていれば…と思ったこともあるが、 あの時のカネだからこそ、あの時にパーッと使っておいて正解だったとも思う。 それから暗黒ともいえる失われた20年が過ぎ、さらに今は新型コロナの影響で 日本だけでなく世界的に大恐慌に向かおうとしている。 あの軽薄だけど煌びやかな時代から30年ほどしか経っていない。 はたして日本はこの先、どこに辿り着くのか…。
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