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2016年05月07日(土)
昨日の続き。 北陸旅行記の2日目と3日目を一気に書き上げてみたい。
●5月2日 あわら温泉の朝食もバイキングだが種類も豊富で朝から食べ過ぎる。 そしてバスに乗り2日目は能登半島を目指す。 最初の立ち寄り場所は時間調整のためか北陸自動車道の徳光PA。 ここはハイウェイオアシスになっていて、北陸最大のショッピングモールが隣接。 PAの駐車場から高速道路の上を通る歩道橋を渡ってショッピングモールへ。 確かに海産物の店や土産物屋が沢山並んでいたが、 フードコートは閉鎖したのか空き家状態だった。
2日目最初の観光地は能登金剛・巌門。 まぁ、ここも岩場なんだけど前日の東尋坊より見た目がいいかな。 どうしても日本海側は岩場の名所が多くなるが、はっきり言ってあまり興味ない。 ここで昼食だったが、この日はオプションを頼まなかったので自由昼食。 写真の松花堂膳に惹かれなかったので自分達で好きなものを食べることにした。 早めに着いたため巌門にあるレストランはガラガラ。 すでに石川県に入ってしまったが福井県名物のソースかつ丼をチョイス。 てか北陸3県すべて、東京にあるカツ丼はなく、みんなソースかつ丼だったな。 あとカレーは黒い金沢カレーばかりだった。
能登金剛・巌門を後にし、1時間以上北上して着いたのは見附島。 別名・軍艦島らしいが海岸から見物するのみ。 引潮のため島に続く道が顔を出していたが危険なので渡らないようにと 注意されていたので誰も渡る人はいなかった。 日本人って素晴らしいね。 見附島の前に、いかにも後から付けた観光設備のような縁結びの鐘が置いてあり 一緒に鳴らすと永遠の愛がどうのこうのと説明されたけど全く興味なし。 絵馬とかおみくじまで売っていて、商売の臭いがものすごくした。
さらに40分近くバスは走り能登半島の最先端へ。 地名は「狼煙(のろし)」そこの道の駅にバスを停め、 そこから徒歩で急坂を10分弱登ると能登半島最北端の地という禄剛崎灯台へ。 なんてこともない灯台だが、能登半島の先端なので朝日も夕日も見える場所だとか。 それよりも、ここに通じる道は信じられないほどの急坂で 途中で断念した年配の人もいたほど。 なんか北陸、特にこの辺はNHKの朝ドラ「まれ」のおかげでブームらしい。 朝ドラ自体、観たことがないのでよく分からないが この禄剛崎灯台はオープニングで流れた場所らしいし、 「まれ」で使った桶作元治さんの塩田とか家とかも車窓から見たけど 特に何も感じるものはなかった。 てか、「まれ」って土屋太鳳だよね?それくらいは知ってるけど。
灯台の後は途中、塩田がある曽々木海岸を通過し、日本三大ゴジラ岩のひとつ、 思っていたよりも相当小さくショボいゴジラの形をした岩を 車窓から見ながら約1時間後に到着したのが白米千枚田。 海と田んぼのコントラストはキレイだが、よく見ると気持ち悪い形。 なんかオーナー制度の田んぼらしく、小泉純一郎元総理の田んぼもあるとか。 近くの売店では、ここの米で作られた塩むすびが売られていたので 一緒に「かかし」という揚げ物と買って食べたけど美味しかったね。
そして近くの海沿いの温泉ホテルに到着し2日目の行程が終了。 全室海側が売りだが、大浴場がたぶん過去最大の広さで驚き。 25メートルプール以上の大きさがあった。 到着後、夕食まで時間があったが、あえて温泉には行かずに土産物屋をブラブラ。 夕食後に大浴場に行ったが、25メートルプール以上の広い大浴場を たった1人で貸し切り状態で贅沢気分を味わった。 温泉の注意書きに「泳がないでください」と書いてあったけど、 泳ぎたくなる気持ちも分からないでもないほどの広さだった。 北陸最大の広い温泉と謳われていただけある。 夕食はバイキングではなく和懐石みたいな感じだが 他の旅行会社のツアーのように、参加者みんなまとめて座るのではなく 大宴会場に各参加グループごとテーブルが分かれていて 他人の目を気にすることなく、自分のペースで食べられたのは良かった。 だけど、ここは石川県輪島市。 蟹が絶対にあると思ったけど案の定、ボイルしたズワイガニが…。 勇気を出して少し食べたけど、やっぱダメだった。
●5月3日 3日目の朝食の味噌汁の中にも蟹が…。 朝食後にチェックアウトし、有名な輪島の朝市から3日目が始まる。 温泉ホテルから5分ほどで朝市へ。 朝市には先日、オープンしたという「まれ」の記念館もあり完全な観光地。 まぁ、今や築地も観光地だしね。 約350メートルほどの長さしかないので、あっという間に周れる。 売っている物はどこも大差ない。 ここは値引きは絶対にしないけど、おまけをしてくれる朝市らしい。 しかし、特に買うものは見つからなかった。 朝市の通りには輪島市出身でもある永井豪の記念館もあったな。
輪島の朝市の後は、バスツアーお約束の提携店での買い物タイム。 輪島塗の見学ができる高そうな輪島塗の店。 確かに100万を超えるテーブルや、つい立などは素敵だけど絶対に手が出ない。 これいいな〜って思って値札を見ると普通に3,500,000円とか書いてある。 お椀でも軽く1万を超えるし、やっぱ輪島塗は高いね。 一生モノなんだろうけど買うにはかなりの勇気と決断が必要だね。
その後は1時間近く走って千里浜ドライブインで昼食。 このツアーは基本、早昼なので連休中にもかかわらず 昼飯場所に他の客がいることはなく、落ちついて食べることができる。 千里浜ドライブインの個人用レストランは狭いのを調べていたので もしかしたら混んでいて食べられないかもしれないと思い、 この日の昼食はオプションを頼んでおいたので団体用レストランへ。 後で個人用レストランを見たけど時間が早かったせいかガラガラだったけど。
千里浜なぎさドライブウェイは日本で唯一、砂浜を車で走ることができ 波打ち際まで車で行ける場所である。 世界でも千里浜を含めてアメリカのデイトナビーチ、 ニュージーランドのワイタレレビーチと3ヶ所しかないとか。 この日のバスの座席はラッキーにも最後列だったので 後ろの窓から見た景色を写真で撮ることができた。 バスは重いのでタイヤの跡が砂浜に残るが、普通車が走っても 砂浜にタイヤ跡は残らない。 この海岸の砂粒が特別きめ細かく締まっていて、海水を吸って 舗装道路のように固くなるため普通の砂浜のように沈まないので 約8キロの砂浜・波打ち際ドライブができる世界でも珍しい場所だ。 しかし信号もセンターラインもなく、波打ち際には駐車車両やキャンプ、 泳いでいる人もいるため、走行には十分に注意が必要だけど。 ちなみに雨天や悪天候、波が高い時は走行不可になる。 この日は雨の予報も出ていたので走れるか微妙だったが 強風は吹いていたが、無事に走れて良かった。 千里浜のビーチはトリップアドバイザーが発表した 「トラベラーズチョイス世界のベストビーチ2016」の 日本国内のランキングで1位となった場所でもある。 2位から10位までは沖縄の離島のビーチが選ばれているが、 1位がまさかの石川県っていうのも不思議だけど、 「波打ち際を車で走るのは不思議な感覚」とか 「間近に海を見ながら走れる爽快感はここならでは」という意見で1位になった。
砂浜走行を終えたバスは1時間近く走って金沢に戻る。 まずは古い街並みで有名な「ひがし茶屋街」の自由散策。 ここの印象は…狭い。 倉敷の美観地区をイメージしていたが、その半分もない。 なので人混みで混んでいるのを差し引いても、あっという間に全部まわれてしまう。 時間も限られていたので、その中でも最初から行こうと思っていた店を攻める。 きんつばで有名な中田屋、麩の店 不室茶屋、そして超有名店である森八。 表通りの森八のカフェは混んでいると思い、最初から裏通りのカフェに入店。 予想通り裏通りは空いていたため、すぐに座ることができた。 その後、すぐに満席になったけど。 この日の金沢の最高気温は29℃と真夏並みの暑さ。 アイスクリームが美味かった。
ひがし茶屋街から約10分で日本最大名園でもある兼六園へ。 案内人付きで説明がいろいろされたけど、あまりよく聞こえない部分もあった。 とりあえず、六つの物を兼ね備えているから兼六園らしいが 六つの物が何かは聞き取れなかったよ。 まぁ、でかくてキレイな庭園だけど、メチャクチャ暑かった。 そして兼六園と言えばシンボル的に有名な霞ヶ池の端にある二本足の徽軫灯篭、 絶対に一見では読めない漢字だが「こじん灯篭」と読む。 石灯篭としては珍しい二本足の灯篭だが、その形が琴の糸を支える 琴柱(こじん)に似ているから「こじん灯篭」と言うらしい。 これは案内人の側にいたので説明が良く聞こえた。 だけど、やっぱ雪景色の方が風情があっていいんだろうね。 機会があれば冬に来てみたいけど北陸の冬は超寒そうだから無理かな。 虹橋と一緒に写真を撮りたかったが、虹橋は大勢の人が常に渡っていたので 風情も何もまったくなかったね。
兼六園の近くにある土産物屋にバスは停まって、そこから歩いて兼六園に行ったが その土産物屋はほとんどの旅行会社と提携しているのか、でかい駐車場には 8台もの様々な観光バスが停まっていたのは圧巻だったな。 そして最後の観光地へ向かう。 石川県から富山県に入り最後の観光地は世界遺産でもある 五箇山の菅沼合掌集落を見学。 しかし、ここに着く頃から激しい強風。 すでに氷見線、サンダーバードなどの海沿いを走る在来線は 強風警報のため運航中止になるほど。 北陸新幹線はトンネルが多いため、強風で停まることはないので安心だとか。
ただでさえ山に囲まれているので風は強い。 強風の中、合掌作りの集落を見物するが肌寒さも。 金沢ではあんなに暑かったのに、一気に寒くなってきた。 なので集合時間よりも早めにバスへ戻ると、ほとんどの人が戻っていた。 3日間、ハイペースで観光して最後にきて疲れも出ていたのかも。 というわけで集合時間より早めにバスは新高岡駅へ向かって走り出した。 途中、やっぱり旅行会社と提携している土産物屋に寄り、 さらに帰りの駅弁の積みこみのため高岡の道の駅にも寄る。 新高岡駅は北陸新幹線のために作られた新しい駅だが、 周りには何もなく、駅構内も新幹線のホーム以外、セブンイレブンがあるくらい。 なので夕食も兼ねて駅弁をオプションで頼んでおいた。 その駅弁は笹の葉に包まれた名物の鱒寿司。 これを新高岡駅の待合室で食べる人が続出。 それを見て自分達も腹が減っていたので待合室で食べることにした。
金沢駅の隣の新高岡駅は特急の「かがやき」は停まらない。 なので「こだま」と同等の「はくたか」で帰京となる。 行きも帰りも「かがやき」ではなく「はくたか」利用なので 旅の料金も安いのだろう。 まぁ、「こだま」ほど抜かされることもないし3時間ほどで東京駅に着くので ストレスは感じないけどね。 19時16分、新高岡駅から北陸新幹線はくたかに乗って22時12分に東京駅着。 2泊3日、駆け足の北陸ツアー旅行だったけど、名所はほとんどまわれたし 移動もバスに乗っているだけなので、やっぱ楽だ。 最終日の午後は強風だったけど雨は一滴も降らず天候にも恵まれた。 ゴールデンウィークだったけど、北陸は渋滞もなく走りやすい道が多いね。 能登半島はほとんどのバイパスが無料なのでスゴイと思った。 今度は金沢まで北陸新幹線で行って、そこからレンタカーを借りても良いかも。 砂浜を走る千里浜ドライブウェイとか自分で走ってみたいし。
自宅に着いたのは23時前。 やっぱ東京駅は近い。 そして翌日の4日は午後から人生初の「はとバス」に乗り やはり人生初のスカイツリー展望台へ。 なんだか充実したゴールデンウィークだな。
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