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2002年03月31日(日)
マツダはロータリーエンジンを搭載した唯一の量産スポーツカーである 「RX−7」の生産を今年8月末で中止すると発表した。 スポーツカー市場の縮小に加え、国内の2000年排ガス規制に 対応していないことから、今年4月下旬に最後の限定モデルを発表するという。
1978年に初代モデル「サバンナRX−7」がデビュー。 トヨタ2000GT以来のリトラクタブルライトを採用した 国産スポーツカーということもあり、国内にとどまらず、海外でもヒットした。 現在のモデルは1991年に発表された三代目で、空力を考え、 ルーフが波上になっているのが特徴だった。 初代でリトラクタブルライトが国産車に復活したことにより、 他メーカーのスポーツカーも追随し、トヨタはセリカやセリカXX、AE86トレノ、 日産もパルサーエクサや先代フェアレディZにリトラクタブルライトを採用。 三菱のスタリオン、いすずの初代ピアッツァも流行りのライトを搭載した。
スポーツカーとして王道を走っていたRX−7だったが、 バブル崩壊後はRVやミニバンなどの人気に押され、市場が徐々に縮小。 稼ぎ頭の北米市場でもスポーツカーの保険料率が上昇するなど、逆風が吹いた。 そして不景気な現在の流行はマーチ、ヴィッツ、フィットに代表される 経済的なコンパクトなスモールカーでもあり、非経済的なスポーツカーは 排除される運命にあるようだ。 トヨタスープラ、日産スカイラインGT−R、シルビアも相次いで、 生産中止が決まっている。三菱のGTOも虫の息で生産中止検討中だそうだ。
2003年の春にマツダはロータリーエンジンを積んだRX−8を発表するらしい。 しかし4ドア4人乗りのスポーツタイプであるがRX−7の後継車種には ならないという。ネーミングも現在はRX−8と言っているが、 発表時には変更されるかもしれないらしい。 元来、スポーツカー好きの自分にとって、最後までスポーツカーの象徴でもある リトラクタブルライトを採用していた元祖スポーツカーのRX−7の生産中止は 非常に残念に思ってしまう。 しかし、確かに今の時代にはそぐわない車である。 あと残っているスポーツカーは日産のフェアレディZくらいかな。 トヨタのレビンやトレノ、セリカも前輪駆動になってしまってからは、 真のスポーツカーとは呼べなくなってしまった。 日本市場からスポーツカーが消える日は遠くないのかな…。 寂しい限りだ。
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