川底を流れる小石のように。  〜番外編〜  海老蔵への道!
もくじを見てみるひとつ前現在に近づいてプチ画像日記


2006年03月21日(火) よく遊んだなあ〜。

 成田屋友達のKさんと会うことになったので、
 あれこれデート場所や、食事にするかお茶にするかや、考えていたのだが、
 そういえば、今、私が一番行ってみたいお店に行くのはどうでしょ?と思いたつ。

 4月にNHKの「食彩浪漫」という番組に、海老蔵さんが出演するのだそうだが、
 その際、「親友でもあるすし職人」の方と一緒に築地へ仕入れに同行したりしたらしく、
 ならば、海老御用達という、そのおすし屋さんへ行ってみたいと思ったわけで。
 そこはそれ、成田屋友達同士、そうと決まったら話がはやい。

 しかし自腹で、ちゃんとしたお寿司なんて、
 大丈夫なんだろうか?などと不安に思ったりもしたけれど、
 銀座のそのお店は、ランチもあって、3千円、5千円、1万円と、さらにおまかせもあるという、
 ありがたくも、幅広いお値段設定であったので、なんとかなりそうだ。
 (夜だと、こうはいかないみたいなのだけれども)
 さくっと予約もとれて、うおーー!楽しみ!
 
 見聞きしたところによると、ここの方達は「久兵衛」から独立なさったのだそうで、
 同じ銀座で、若くして頑張ってるんですって。

 はじめて父に「久兵衛」に連れて行ってもらったとき、私は高校生くらいだったかと思うが、
 それまでお寿司が苦手で、ほとんど食べられなかったのが嘘のように、
 ここでお寿司に開眼!
 こんなに美味しいものがあるなんて〜!と好き嫌いが一気に減った思い出がある。
 それからも父と一緒の時のみ(うへへ)、年に一度か二度は連れて行ってもらう。
 
 さて、いよいよランチ。
 お店は確かにちょいと敷居が高そうな雰囲気ではあるが、
 腰を落ち着けると、居心地がよい。
 職人さんの美しい手さばきに見とれてしまうが、
 久々に会えた女友達とのおしゃべりにも余念がない。
 確かに久兵衛に似た感じだけれど、
 もっと若々しく男気のあるお味ざんした。
 ああ〜美味しかった!幸せ〜。
 初回はとりあえず、5千円のにぎりにしましたよ。
 いつかおまかせで、どどーん!といってみたいざます。
 
 番組のオンエアが、ますます楽しみになってきた。


 さて、ぶらぶらしつつ、銀座。
 今日は晴れて、すっかり春めいて気持ちいい。
 ぶらぶらしつつ、話し足りないしお茶でもしましょということになって、
 ここは?こっちは?と検討したが、
 確かコマツの中に、美味しいカフェがあったかも?ということになり、
 カノビアーノドルチェへ。
 私達、普段はあんがいサクッと注文が決まる方なのに、
 ここのメニューを見たら、どれも美味しそうで、悩んでしまってきめられない!
 っていうか、お腹いっぱいだったのに、お茶のつもりだったのに、
 そんなことは出来ませんぜ。
 どれも、どことなく大人な味で、甘すぎず、とても美味しい。
 ここも、気に入ったなあ。

 さんざんおしゃべりして、ここで友達とはわかれ、
 さて、夜の渋谷のPARCO歌舞伎までは、まだ時間がある。
 ちょうど歌舞伎座昼の部をみにいくと言ってたMちゃんにメールするも、
 鍼の予約があるとのことで会えず。
 歩行者天国をぶらぶらしてたら、新日曜美術館で見た与 勇輝展のことを思い出す。
 お、いいぞ〜。

 さっそく松屋へ。
 実際にこうしてお人形を見るのは初めてだったけれど、
 なんだか鼻の奥がツーンとなる可愛らしさ。
 ああ、すごいなあ。つれて帰りたい。
 ちょうど与さんご本人がいらっしゃって、サイン会開催中。
 ミーハーらしく、ちゃんと図録にサインをいただいてきましたよ。


 そして、夕方からは渋谷へ。
 ちまたで噂の三谷歌舞伎「決闘!高田馬場」をみるためだ。
 とはいえ、プレオーダーもみなハズレ、チケットは買えていなかった。
 当日券情報を読む限りでは、可能性は低いかも?
 今朝、一応電話が通じて、とりあえず手に入れた整理番号を胸にきざみ、
 いざ渋谷パルコへ!
 フタを開けてみればなんてことはなく、ちゃんと当日券が買えて、
 無事観劇の運びとなりました。めでたし。
 多分20番くらいまで整理券を出して、それらの人はみんな入れたと思う。
 しかもかなり良い席だったぜい。
 ロビーを普通に三谷幸喜が歩いていて、笑った。
 本日は平井堅さん、尾上松也くんウイズ尾上右近くんもご観劇。

 三谷さんらしい、さすがの面白さ。
 こして歌舞伎座とは違うハコで見てみると、歌舞伎役者さんってたいしたもんだと思う。
 欲をいえば、主人公の染五郎さん、
 もっともーっと情けなくて、だらしなくて、ぐずっぐずの安兵衛だったらいいのに。
 そんだけど、人情深くてかっこよくて、やっぱりみんな安が好き〜みたいな、
 メリハリというか、いや贅沢すぎるかな。
 
 長くなるのではしょるけれど、
 私はラストのシーンにガツン!とやられた。
 
 あのでっかい真っ赤な夕日を背負って極まる染の構図の美しさ!
 とても歌舞伎的な色合いなのに、実はこれまでに見たことのないクッキリした場面で、
 なんかものすごいカタルシスをえられて、
 ああ、この場面の為のお芝居だったのね!みたいな。
 で、うおーーー!と感激して、拍手拍手!
 気持ちよかったなあ〜。


 こんなに遊んでしまって、いいんだろうか?ああ〜楽しい〜!と家に帰り、
 興奮の醒めぬまま、日記を書いていたら、
 友達から速報メールが。
 いよいよ「出口のない海」公式サイトが始動しはじめたらしい。
 早速、待望の予告を見てみる。
 おお〜〜〜!
 ああ〜〜〜!
 何度も再生して見てしまう。
 わあ〜〜〜!
 で、泣く。
 だって原作が悲しいのがよみがえってきて、
 靖国神社の回天の手触りがよみがえってきて、
 エキストラに参加した寒い夜がよみがえってきて、
 海老蔵は、この期間、こんなに並木浩二だったんだなーと思ったら、
 泣けてしまった。

 さらに別の友達にも、このニュースを伝える。
 歌舞伎友達じゃない子に、見に行きたい!いつ公開?と聞かれて、
 いやあ、半年先の9月16日なんだけどね・・・と応えたら笑われた。
 今からそんなにテンション高くてどうするんだ。


 どれか一つだけでも、充分楽しい出来事なのに、
 今日はそれが大挙して訪れて、どうしましょ?と思うくらい。
 桜ももうすぐみられるね。



 






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2006年03月12日(日) 四角い箱の前に座り続ける女とこんぴら。

 先日、やぼ用で実家に帰ってきた。
 月末に大阪へ日帰りした翌日だったので、
 ずーーーっと新幹線に座ってる気がする。
 そんな中、旅の退屈を忘れさせてくれた本は、「アナン、」
 読み出したら止まらなくなって、一気に読んでしまった。
 悩み事、誰かに聞いてもらおうかな・・・と思った。

 
 母は、新しく購入したばかりの「ヘルシオ」が面白くて仕方ないらしく、
 ともかく一日、時間があれば大きくて四角いヘルシオの前に座ってる。
 購入して二週間ということで、
 レシピや操作方法と首っ引きで取り組まないと、
 まだ料理が出来ないらしい。
 メガネをかけて、取扱説明書を握りしめ、
 ピ、ピピ、ピ、とゆっくりだけど一心に専念してる姿が、あんまり一生懸命で可愛かった。
 それでも、朝食に焼いてくれたアジの開きは、ふっくら香ばしかったし、
 母のお手製焼き林檎も久々に食べられたし、
 晩ご飯の鳥のモモ焼きも、ジューシーで美味かった。
 もう食べられないといっても、こんなことも出来るのよ!と紹介したいらしく、
 次から次へと、どこまでもとまらないのだった。
 うへへ。わかったから。

 それでも、実家は居心地が良くて、
 短い時間だったけど、のんびりできた。

 
 ☆☆☆


 大宮へ、玉三郎さんの舞踊公演をみにゆく。
 2500人のホールは、大勢の女性で満席。
 
 すごいなあと思うのは、玉さんの、隅々まで行き渡ったこだわり。
 藤娘では、いくつもの艶やかな衣装で登場するのだけれど、
 どの着物も、一色一色が、えもいわれぬ微妙な美しいニュアンスで、
 絶妙のバランスと美しさと上品さを醸し出してる。
 あれを見ただけで、溜息。
 
 藤娘は、何度か見てるはずなのだけれど、
 こんなに豊かな踊りだったかなあ〜とうっとり。
 これを、五月に海老蔵が歌舞伎座で踊ることが発表になった時、
 驚いた人は大勢いただろう。
 藤男になっちゃうんじゃないか?とかね。
 私もうまく想像できない。
 けど、2004年6月歌舞伎座、鏡獅子の弥生ちゃんよりは、
 10月のパリの弥生ちゃんは、めざましく可愛らしくなってた。
 今回の藤娘の藤の精だって、楽しみにしていても、いい、はず・・・。ダヨネ。

 大宮の駅は、すごいことになってた。
 改札の中なのに、ecute大宮とかいっちゃって、
 デパ地下みたいになってた。
 おかげで、快速電車を二本見送って、うろうろ買い物してしまった。
 たのし。


 ☆☆☆


 そして、待ちに待った葉書がようやく届いた。
 4月のこんぴら歌舞伎の抽選結果。
 土日は倍率が高いと聞いていたので、半ばあきらめていたのだけれど、
 めでたく当たり。
 以前から、こんぴらの金丸座へ行ってみたいと言っていた母を誘う。
 当たらないと思っていたらしく、
 いざ当たったら、やっぱり遠いわ〜と二の足を踏むおかん。
 飛行機乗り継ぎで列島縦断するわけだから、そうだよなあ。
 東京からの私よりは、ずっと遠い。
 無理しなくていいよ、と言うと、やっぱり行きたい、
 じゃあ行こうよ、楽しいよ、と言うと、やっぱり遠い、
 あーでもないこーでもないと散々悩んで、グズグズしてたが、
 結局母も行くことになった。

 自分1人で行くことになると思って、押さえておいたリーズナブルな宿はキャンセル、
 何しろ一生に一度の金比羅詣でになるであろう母のために、
 露天風呂や美味しい夕食のついた、ちょっと楽しげな宿を奮発。
 すでに座席指定まですませておいた飛行機も、
 無事に隣の席を確保。
 かくして、4月は母娘二人の、こんぴらふねふね珍道中。
 どうなることやら。
 楽しみだ。


 






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