なべて世はこともなし
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2003年04月30日(水) ちょっとした事件から見るアイルランド人とのつきあい方(その2)

昨日の日記の続きです。


待っているうちに雨も止み、私は車の中でぼーっと待つ。こういう時にたばこを吸う人はいいなあと思う。ただぼーっとしているのでも手にタバコがあるのとないのではかなりの差があるような気がする。たばこを吸っていればなんとなくタバコを吸うことが目的でいるような感じだけど、ただぼーっとしているのはなんとなく格好がよくない。…などと壊れた車の前で格好を気にするなど愚の極致ですが。


まあやることもないのでイグニッションをひねったりしてみるものの当然車は反応を示さない。だいたいなんで給料日に車が壊れるねん?


工事現場の現場用のブルドーザーをトラックの荷台に乗せるまさに神業とでもいうべき技術に感心していると、フロントに


Recovery


と赤字で大書きされたトラックがやってきた。所要、電話から計って45分。うん、アイルランドにしては決して悪くない。


トラックの運転席から降りてきたのは私くらいの年齢のお兄さん。なんとなく数年前までシャコタンのスカイラインに乗っていたような感じの人(そういえば珍走団ふうの車ってこっちじゃあまり見かけないなあ。走り屋さん仕様の車はたまに見るけど)。


で、降りてきておもむろにボンネットを開け、取出したのはバッテリーブースター。


私:「あのー、ラジオもハザードもつくんできっとバッテリー上がりじゃあないと思うんですが…」
お兄さん:「やってみないとわからない」



で、バッテリブースターをつないでエンジンをかけようとするも当然かからない。自慢にならないけど私が車関係で分かるのはここまで。ボンネットを開けても


「エンジン脱落してないじゃん。何で走らないのよ?」


と真顔で言いかねないアホタレです。


で、この元珍走団ふうのお兄さんも実はあまり車のことを知らないようで。バッテリー上がりでないと分かると、


お兄さん:「こりゃ、修理工場に持ってかないとだめだね」

…うーん、4トンの免許さえあれば、この仕事、私にもできるなあ。

お兄さん:「どこの修理工場に持って行ってほしい?」
私:「どこにも行きつけの修理工場なんてないけど…」
お兄さん:「じゃあ、ボクの知り合いがやってるBallymunの修理工場に持って行こう」



なんでまあ数ある修理工場の中からBallymunの修理工場を選ぶかねえ?


Ballymun…この日記をしばらく前からお読みの方は、「かわいい赤ちゃんの写真」という日記をご記憶かなあとも思う。あのBallymun。10-15階建ての中高層アパートが並び、日が暮れてからはドラッグのやりとりがあちこちで行われ、しょっちゅう車が燃やされるあのBallymun。そういえば知り合いの日本人の女の子も車が盗まれて、散々乗り回された挙げ句に見付かったのはこのBallymunだったよなあ。


よりによってそんなとこに持っていきますか?あなた?


…とはいえ、実際のところ他に選択の余地がない。仕方がないのでBallymunの修理工場に持っていくことに。


お兄さん:「で、どうする?今から会社に行く?それとも家に帰る?」

時刻はすでに午前10時。トラブル発生からすでに2時間経過。陸の孤島にあるうちの会社、車なしでは到達するのは著しく困難です。最寄りのダブリンバスのバス停から歩いて30分はかかる(どういうとこやねん)。


私:「帰る。途中まで乗っけて行って」


そしてレッカー車の荷台が傾いたと思ったら、お兄さんはなれた手つきでワイヤーを使い車を引っ張りはじめる。数分後、車は荷台にしっかり乗せられた。


で、自宅近くで降ろしてもらう。


お兄さん:「じゃあ昼過ぎに電話するから。で、そっちに連絡するまで修理はしないようにするから。ちゃんと同意を得てから修理するからね」


と言いつつもらった名刺。


…怪しげな会社名と自分の名前。そしてケータイの番号のみ。うーん、信用できるんだろうか?


で、自宅から会社に電話して、今日休む旨伝える。


上司:「今日休む?全然オッケーよ」


…この辺がアイルランドも捨て難いと思う理由だったりする。


で、昼過ぎても連絡が来ない。午後2時ごろ電話してみると


お兄さん:「ああ、まだ車、レッカー車から降ろしてない」


…あんた、私の車をレッカー車に乗せたままどこをほっつき歩いているんですか?


で、午後5時。充電が終わったケータイが鳴る。


お兄さん:「ああ、修理終わったから。レッカー代入れて225ユーロね」


…ってあんた。「ちゃんと同意を得てから修理する」って発言はどこに納めるの?え?確かに車の修理にしては安くついたよ。だけどあんた「約束」ってもんがあるでしょうが。や・く・そ・く。


そののちドイツ語のコースが終わった午後9時。私は日も暮れかかったBallymunにバスで向かう。13番のバスはシティセンターで結構な数の客を乗せ、ならず者が吸うたばこの匂いを車内に漂わせながらBallymunへ。


で、Ballymunの中心でバスを降りると目に飛び込んでくるのは(推定)麻薬を警戒中のパトカー。ついでにおまわりさんも数人歩いている。ここではいつものことなんだろうけど、何でもない住宅地にこれだけのケーサツがいるとやっぱりこの辺は治安が悪いんだろうなあと思う(まあ逆におまわりさんが居るから安心と言うのも事実ですが…例えおまわりさんが丸腰でも)。


で、Ballymunの中心から歩いて10分。ガレージに行くと…誰もいない。ケータイで電話すると、


お兄さん:「ああ、今から行くから」


と言って数分後に、フルスモーク、金ぴかのアルミホイール、超走り屋さん仕様のスバルのレガシィでお兄さんはやってきた(ただしさすがに車内に紫色の絨毯を敷き詰めたりはしていなかった)


やはりそっち系の人だったか。


結局、一部のパーツ交換で済みました。それにしても車が壊れるだけでここまで疲れるとは思いませんでした。もう壊れないでね>車



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2003年04月29日(火) ちょっとした事件から見るアイルランド人とのつきあい方(その1)

月曜日の朝。小雨の振る中私はいつもと同じように家を出た。そしていつもと同じように車に乗り、いつもと同じように渋滞の始まった朝のダブリンを走っていた。


そしていつもと同じようにLUAS(現在急ピッチで工事が進んでいる路面電車)の工事のため車線が規制され渋滞している某通りへ。今日も例外ではなく渋滞中。左端の車線を進んだり止まったりしながらのろのろと進んでいると突然エンジンが止まる。


あれ?

あれ?

あれ?


エンジンがかからない(素泣)


どうしていちばん渋滞しているところでエンジンが止まるのよ?トヨタさんそりゃ古い車だけどあんたんとこToyota --- the best built car in the worldと盛んに宣伝してるじゃないの?なんで何の前触れもなくエンジンが止まるのよ?


イグニッションを回してみるも反応なし。うーん、困った。路側帯の車を止めるスペースすらない。絶体絶命。


意を決して押しましたよ。車を。


人には言えないくらい恥ずかしかったです。はい(でも日記には書いている)。


で苦労することおよそ50メートル。ようやく左側に路地があったのでそこに入れようとするが路地に入ったとたんに車が全く動かなくなった。理由は簡単。路面が石畳で凸凹してるから。そこに目に入ったのは工事現場のおじさんふたり。


私:「おじさん!悪いんだけど、車、押して!」

で、おじさんふたりに車を押してもらいついでにエンジンを押し掛けしようとするがダメ。仕方がないのでおじさんの許可を得て工事現場の出入り口の邪魔にならないところに車を停めて誰かを呼ぶことにする。で、日ごろ全く使わないケータイ、こういう時こそ役に立て…と思ってケータイを使おうとすると


で、電池がない(も一度素泣)


とりあえず会社に電話を入れようと公衆電話を探すが、ない。公衆電話って必要な時に絶対に見つからないですよね。最近の日本は公衆電話が減っているそうでして。アイルランドで減っているかどうかは知らないけれどアイルランドの場合あっても壊れているということが多数。


で、ホテルを見つけてそこの公衆電話を使おうとするが…クレジットカード専用。クレジットカードは持ってたけど使いたくなかったので他を探す。


さまようこと数分、ガソリンスタンドの中にようやくまともな公衆電話発見。8時になったのを見計らって会社の上司に電話を入れる。


私: 「かくかくしかじかで遅れます。あ、ところで誰かレッカーの番号知らない?」


で、数分後、いくつかのの電話番号をもらった私。


私:「XX通りで車が故障したんだけど、ひっぱりに来てくれる?」
相手:「XX通り?遠いからやだ。電話番号あげるからここに電話してみ。その近所の会社だから助けてくれると思うよ」



で、言われた番号にかけると


相手:「え?どこで故障したって?」
私:「XX通りなんですけど…」
相手:「道が混んでるからやだ



…断るにしてももう少しまともな言い訳はないものか(ため息)


私:「誰か知ってる人はいないの?」
相手:「ああ、この番号なら…」



といわれた番号。


相手:「今日は昼までは予定がいっぱいだねえ」


昼までレッカーの予定がいっぱいねえ…。確かにさっきよりはまともな言い訳だが。


私:「誰か知ってる人はいないの?」
相手:「ああ、この番号なら…」



といわれた番号は


一番最初の番号やんけ!


出ました!アイルランド名物、たらいまわし永劫回帰の刑!


私:「これ、さっきもらった番号なんですけど(怒)」
相手:「あっそう、そりゃ悪かったねえ。でもそれしか知らない」



脱力


で、会社の上司からもらった番号も同じように全滅。


私はもう一度会社に電話をかける。


私:「もらった電話番号全滅だった…」
上司:「わかった。いまゴールデンページ(日本で言うところのイエローページ=職業別電話帳)で調べるから」



再び電話をかけること数件。ロールプレイングの要領でようやく


私:「XX通り。来てくれる?」(←あいさつ抜き)
相手:「30分くらいで行ってあげるよ」



という業者を発見。電話を切って思ったこと。


あれ?そういえば車のナンバーも聞かないで本当に来るのかよ?


で、まあこれ以上はどうしようもないから車に戻り来るかどうか自信のないレッカーを待つことにした私。むろん30分と言われて本当に30分でアイリッシュがやってくると思うほど私はおめでたい性格をしていないのでのんびり待つことに。


さてさてレッカー車はやってくるのか。そしてSnigelの運命はいかに?続く。



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2003年04月25日(金) また出た!Bank of Irelandの人智を超越したいい加減なお話

家に帰ってくると郵便が届いていることが多いです。来ない日もあったり複数の郵便がまとめてくることもあるからおしなべて考えると一日平均は0.8通とかになるかなあ…と思っています。


がその郵便のほとんどすべては機械で打ち出された

「クレジットカード利用明細」(これを見るのが一番恐い)
「電気代請求書」
「ケータイ電話の利用明細」(毎月ほとんど基本料金のみ)


等々。一言で言って歓迎されないものばかり。世界1周無料航空券とか、1億円の小切手とかそういうものを送ってくれる奇特なお金持ちはいないのだろうか(いない)。


で、また例により窓付き封筒で味も素っ気もない手紙が届いた。「ん?今月の請求書は一通り出そろったはずなのになあ…」などと思い封筒を開けてみると



Snigel様

あなたの学生アカウントは6/1から一般アカウントになります。

Bank of Ireland



ハァ?

なんじゃこりゃあ?



もうかれこれ7年前、そう、7年です。7年前の1996年4月。アイルランドに語学留学にやってきた私はアイルランドで銀行口座を開くことにした。当時のホストマザーが「銀行は一番大手のBank of Irelandがいいよ」というものだから、何も疑わずにBank of Irelandの町中にあるあの支店に口座を開きに行きました。その昔国会議事堂だったことがあるという由緒ある建物を使っているあそこです(もうどこかお分かりですね)。あの「一見さんお断り」といった趣のあるドアを開け、口座を開こうとしたのです。


今じゃ、Current Account、Withdraw、Bank Transfer、Mortgage、Beneficiaryといった銀行の用語もほぼ問題なくわかりますが(当たり前か)当時の私にはそういった語彙は絶無。日常会話すらまともにこなすことはできませんでした。かくして

Hello

I want to open bank account. I am a student and I am studying English here. I have XXXyen and I want to lodge this.


(↑文法的な誤りはわざとですので突っ込まないように)なーんて紙に書いてしかもそれをホストマザーに見せてから銀行に向かう気の小ささ念の入れよう。当時今ほどガイジンが多くなかったこともあってか、やれ公共料金の明細を見せろだのなんだの言われることもなくけっこうスムースに銀行口座が開けた記憶があります。


あれから7年(途中数年のブランクがありますので7年間ずっとここに住んでいたわけではありません。念のため)。ずっとおかしいなあとは思っていたんです。何をやっても手数料を取られない。他の人がお金の動きがあるたびに40円程度の手数料を取られているのに私にはその手数料がまったくかからない。たまに外貨の両替に行くと「あなたのアカウントは学生アカウントだから手数料は免除です」なんて言われて、よくは分からんが得した気分になっていた。で、今日になってやっと謎が解けた。


私のアカウントは、ずっと学生扱いだったのね。


そりゃアイルランドじゃすべてがいい加減だと日記に書き続けて来ましたよ。実際いい加減だと確信を持って言えますよ。だけどねえ、私の口座を7年も学生口座のまま放っておくそのいい加減さはもはや人智を超越しております。


…どうせなら生涯学生口座のまま放っておいてほしかった。


さてさて、4/14の日記で「就労ビザの発給基準が厳しくなった」というお話をさせていただいたのですが、読者さんからこんなツッコミを頂きました。


「あの話、新規の申請のみで更新時には適用しないんじゃないの?」


ふむ。あの話の流れを根本から否定することになりかねない素朴な疑問です。実は噂ではこの方のご指摘のようにあの新基準は更新には適用されない「らしい」です。が、どっちにしても確証はつかんでおりません。労働省、実は私らが質問をしても電話を取り次いですらくれません。ゆえに質問することもできず、ホームページは隅々まで見たつもりですがどこにもそのことは書いてありませんでした。かくして真相は謎です。確かに私も更新には適用されない説を採った方が話がすっきりしてわかりやすいと思うのですが。


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2003年04月23日(水) 世界で唯一作者が気に入っているナイトクラブのお話

ドイツに行ってもネタにしない時の方が多いです。理由は簡単。読者の皆様はどちらかといえば私の不幸な話を期待しているフシがあり、作者のシアワセな話など読みたくないと思われていると思われるので。ましてや作者の身の下話など読みたくもないでしょ?(書きませんよ。念のため)


なんということはないだらだら日記なら書けるけど、ネタになるようなことは(行き帰りの道中を除き)あまりないんですよねえ(おい、そこ「いつもだらだら日記じゃん」とか言うな)。が、今日はひとつだけ「だらだら」をネタにさせていただきます。数日前と同じ口上だけど警告したんだから後で文句言うなよ


今回の滞在中に、どうしても行きたかった場所があります。たとえどんなに遠くとも、たとえどんなに金がなかろうと。それはここ。





写真だけじゃあ何も分からないですね。ここMobile(「モーバイル」ではなくドイツ語的に「モービレ」と読むのが正解)は作者が世界で唯一また行ってもいいと思っているナイトクラブです。もう何度も書いているとおり、作者はアイルランドのナイトクラブなるところが大嫌いです。この5年以上近寄ってもいません(実話)。あの異様な暑さと汗臭さ、げろ込みでみんなが考えているのはわいせつ行為のみ(かなり穿った見方と怒られるかもしれませんが)…というあの空間、私の性にはまったく合いません。


が、このMobileは、中のセクションは3つ(入口近くのビリヤードがある部分、バー、そしてダンスフロアー)に分かれており、中は決して混みすぎていないから暑すぎない。そしてバーセクションなら音楽もうるさすぎないので声を張り上げずとも話ができる。そして何よりも客が変に着飾っていたりはたまたわいせつ行為ばかりを考えていると言うわけでもなさそうな雰囲気(少なくとも私が見る限りではね)。


音楽も、くだらないヒットソングや音楽なんだか雑音なんだか分からないテクノなどからは一線を画したなかなか渋いいい選曲をしてます。私の数少ない経験から言わせてもらえばここは世界でいちばん楽しめるナイトクラブです。そんなもんがドイツの片田舎にあるというのは驚きの限りですが。(余談ながらこれらの写真はオフィシャルサイトから勝手にパクってきてるのでバラさないように)


問題はですね、このいとしのMobile、ついにそのドアを閉めてしまう(営業を終了する)らしいんですよ。愛された人ほど早死にする、美しい月下美人の花はかくもはかないなどなど陳腐な例えを出すまでもなく、素敵なものほど先になくなり残るのはどうでもいいものばかりというのは全世界に共通してある問題かも。


で、それだけなら無理して行くほどのことはないと私も思います。が、私にはこのMobileにはそれだけではないひとかたならぬ思い入れがあるのですよ。
その理由

ここMobileは3年前にMausiと私が出会った場所

…でもあるのです。


上に書いたような理由でナイトクラブなどと呼ばれる場所が嫌いな私。そんな私が旅行(ハノーバー万博を見るだけのため)で訪れただけのドイツで偶然にもナイトクラブに行き、で、偶然にもドイツからほとんど出たこともないようなもろ地元の女の子と出会ったことはまさに奇跡以外の何者でもないような。


毒食らわば皿までということで、書きかけた以上最後まで書いてしまいますが、この3年までに訪れたMobileのダンスフロアーでひときわ輝いていたのがMausiでした。これまた奇跡以外の何者でもないのですが、普段の私からは考えられないことに彼女をダンスフロアーからバーセクションに招きまして、ビールを片手にカウンターの椅子に腰掛けいろんな話をしました。これが私たちの出会いです。


この時に座った席も未だそのままに残っているのですが、それももう長くなく私が次回ドイツに行った時にはこの席はおろか、このMobile自体なくなってしまっているのです。…私が無理をしてでもMobileに行きたかった理由がお分かりいただけたでしょうか。


かくして、再び訪れたMobile、再びカウンター席に腰掛けていろんな話をしました。そしてMausiはダンスフロアーへ。そこで見たMausiは、3年前に輝いていたMausiと同じ…ある意味ではもっと輝いていました。


…こらこらこら、そんな大きな石を投げるな。ましてやブロックを投げるんじゃないよ。ね?なんで私がドイツの滞在日記のネタにしないかわかってくれたでしょ?こんなのろけた彼ばか自己満足日記が続いたらそりゃ誰も読んでくれんわな。


でもやはり寂しいですよ。思い出の場所がなくなるというのは。噂では経営者が代わって存続…という説もあるようなのでぜひとも少なくともあのダンスフロアーとバーカウンターだけはあのままで残っていてほしいと思います。かなわぬ希望でしょうが。




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2003年04月22日(火) おさかな地獄で顰蹙を買う昼休み

昨日のお昼休みの話。ドイツから帰ってきたばかりということも手伝って、家の台所には私の食べ物がほとんどなかった。かといって、たかが500円程度の外食をする金も惜しかった最貧な私は、ひでかすの消費期限の切れたパン、さらにはひでかすがALDIで推定5個250円程度で買ってきた調理済みのハンバーグを勝手に冷蔵庫から拝借して、バターもつけずに野菜もなくただ寂しく食べていた。ちなみに朝ご飯は貧乏につきパス。


ああ、28にもなった男がこんなことでいいんだろうか。


…かくして結婚することになりました…などと話が行くはずもなく(結婚したら誰かがいつもご飯を作ってくれると思うのは男の勝手なおめでたい期待だよね…たぶん)、私はとにかく食生活を改善すべく、勤務時間後にジムに行く予定を急遽変更。M50の有料の橋を渡る金(たったの160円)すらないのでM50に沿って下道をぐねぐねぐねぐね走り、45分後にたどりついたはSwordのThe Pavilions。ここのここのSuperquinnでおいしい食材を買って帰ろうと思ったわけ。


だいたい貧乏ならSuperquinnなんてちょっとお高くとまった(当然お値段もお高くとまっている)スーパーになんか行かなきゃいいのにとも思うが、最近Tescoの特に野菜のあまりの質の悪さにとことん愛想を尽かした私はちょっとくらい高くてもSuperquinnで(比較的)まともな食材を買おうとしているわけ。安くても関係のないもの(例えばゴミ袋とか塩とか)はドイツ系のスーパーLidlと最近の私はスーパーを完全に使い分けている。


で、苦節45分かけてたどり着いたSuperquinn…。なんとまあ、なぜかは知らないけどぜんぜんモノがない。あっても連休前に仕入れたんじゃないかというようなしなしなの野菜や明日賞味期限が切れるような肉とか、なんだか苦労してやってきた私の苦労をあざ笑うかのようなお寒い品揃え。いつもいるヨーグルトやワインの拡販のおねえさん(ここで言う「おねえさん」はかなり拡大解釈しており日本で言う「お昼のお嬢さん」も含まれます)も今日はいない。お客もいない。完全にやる気なし。


かくして何かを作る気力はあったものの、何も買いたいものがないというアイルランドでは非常にありがちな状況に陥った私。仕方がないので、出来合いのHaddock(タラ)のKiev(ガーリックバターなんぞと一緒に揚げたもの)を買って帰る。(注:写真は「こうだったらいいな」という作者およびメーカーのの希望であり、グーテンバーガーの見本写真と実物くらい似ても似付かぬものです)。ちなみにこれを買ったのは、賞味期限切れ直前で半額だったからです。


そして今日のお弁当は、壊滅的に悲惨な野菜のコーナの中でも比較的まともだった(でもぼったくりに近いくらい高かった)ブロッコリーを茹で、ついでにご飯まで炊くというまさに手間暇かけたお昼ご飯(でもHaddockのKievは出来合い)を持参した私。


まずは会社のキッチンへ行き(「社員食堂とかいうしゃれたものはありません」お弁当箱からHaddockのKievとご飯とブロッコリーを皿に盛り電子レンジに入れます。


台所に何ともいえない強烈な魚のにおいが漂いはじめます。で、その匂いはますます強くなるばかり。…ちゅうか、食えるのか?これ?というくらいの匂い。


食べれるかどうかなんてのは問題じゃあありません。問題はお腹を壊すかどうか。お腹を壊すかどうかは食べてみないと分かりません。という訳で、3分後に「チーン」と鳴ったレンジから皿を取り出して、そのまま隣の部屋へ。隣の部屋には丸い5―6人がけのテーブルが5−6脚。中はお昼時ということも合って結構混んでます。


私は匂いを気にしたので遠く離れたテーブルに座ろうとしたのですが、アイリッシュのMaria(本名…だけど何の問題もないわな)が


「Snigel、何でそんなところにひとりで座ろうとしてるの?こっちにおいでよ」


と呼んでくれる。


私は仕方なく呼ばれたテーブルに行ったのだが、テーブルの会話が一瞬止まる。そして全員の視線は私の皿に集まる。そう、まだ、すごい匂いがしてる。すごいおいしそうな匂いではなく、食べれるのかどうか不安なすごい匂い


全員:「それ、何?」
私:「HaddockのKiev。日本人なんだから魚を食べて当然でしょう!日本には『おさかな天国』っていうわけのわからん歌もあるんだぞ!」(←半ば自棄になってます)



食べはじめます。お腹がどうこう言う前に、視線が…痛い


沈黙を破ったのは、同僚のTracy。


Tracy:「ねえ、Snigel」
私:「何?」
Tracy:「悪いけど後ろの窓開けて…



…Haddockでこれなんだから私が納豆を持ってきたりしたらたぶん食堂から人が消えるなあ。だいたいこのHaddockのKiev、アイルランド産なんだけど…。
明日からまた何を食べようか、困ったもんです。



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2003年04月21日(月) 借金取りついに自宅に参上!それでも逃げおおせるフランス人とは?

あれは忘れもしない…ええと…たぶん去年の夏頃のお話。うちに1ヶ月か2ヶ月程度フランス人の女の子が住んでました。ヘビースモーカーなのがタマに傷でしたが、結構かわいいし性格もフランス人にしてはとか人種差別的なことを書いてはいけませんねいい。というわけで、密かにSnigelのお気に入りの女の子でした。


(資料写真。本文と写真は一切カンケーありません。ないんだってば)


で、彼女去年の夏にフランスに帰ってしまいました。帰り際に彼女は空港で私の手をしっぽりと握り、


彼女:「Snigel、私宛てに来た手紙は捨ててね。私は過去にとらわれない女なの。そして私のことも忘れてね」


と言ったというのは言うまでもなく私の妄想ですが、ただ、本当に


彼女:「Snigel、私宛てにはどうせ請求書しか来ないから開けてもいいけど捨ててね」


と言ったのはれっきとした事実です。


そして数週間後から、某ケータイのプロバイダーから請求書が忘れた頃に届くようになった。最初は私も封筒に


Not known in this address. Back to the sender


なーんて書いて送り返していたけど、あまりにしつこい!しばらくしてからは完全に放置。


で、今年になってもまだしつこく督促状を送ってくるので、ついに私は封筒を開けてみた。


ををっ。結構な大金を踏み倒してるじゃん


そして、ついに、昨日、最後の手紙が届きました。





そう、手紙の送り主はもはやケータイのプロバイダーではなくCollection Agency。そう、借金取りのための専門機関


弊社の多大な努力にも拘らず、貴殿は上記の負債を返済していません。弊社は従って貴殿の地元の集金人に48時間以内に自宅に自宅に集金に向かうよう指示を出しました。


ををっ!ついに自宅に集金か!


…ってあなた日本の某放送局の借金取りの魔の手から5年間逃げ仰せた私。借金取りが家に来るくらいじゃあびっくりしませんよ。(ってあれは借金取りじゃあないのか)

ん?待て待て。この手紙の日付から48時間って… もう過ぎてるやん!


だいたい手紙を投函してからそれがうちに着くまでに最低24時間。下手したら48時間かそれ以上(何せアイルランドのことでございますから)。つまり、郵便と同時に借金取りが表にいたりして。このことからしてもこの48時間というのは単なる脅しにすぎないことがわかる。


もっと言えば、家族や隣近所に借金取りが言えまで押しかけたことをアイルランド人は恥じるだろうか?あまり気にしない人種のような気がするなあ。人種に関わらず借金を恥じる人は、こんな最後通牒が来る前に借金を払ってる気がするから、どうも本気だとは思えない。


あのー借金取りさん、うちに来られるのは勝手ですが、Rebecca(仮名)はもういませんよ。去年の確か9月あたりに出ていって、それ以来音信不通でございます。私が知るのは彼女がパリ近郊に住んでいるということだけです。冗談ではなく、彼女のメールアドレスすら知りませんので諦めてください。どうしてもっていうならフランスに行って地道に探してください。


ちなみに、これって帳簿上で帳消しにする前のポーズにすぎないと思うんだよなあ。だって、以前にうちに住んでいた人間もやはりこの手紙をもらったけど結局逃げ切ったもんねえ。本気だったら書き留めか内容証明郵便(んなもんがあるかどうかは知らんが)で送ってくるような気がする。


はい。この督促状はクシャクシャポイ。さーよーおーなーらー。


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2003年04月15日(火) エルニーニョ万歳!+フォトエッセイ更新のお知らせ

最近掲示板等大変に静かで本当に誰かこの日記を読んでくださっているのかちょいと不安なSnigelです。こんにちは。


それにしても昨日(火曜日)と今日(水曜日)の暖かさはほとんど異常です。今日の気温も20度を越えたそうな。いったいどうなってんだか。それとは対照的にスペインの天気が悪いそうな。実はこれ、ここ数年の傾向らしく、スペインの天気よりもアイルランドの天気のよい日がけっこうあるそうな。この原因に囁かれているのがエルニーニョ現象。中学校のとき理科には全く興味がなかったのでよくはわかりませんが、要するに、アイルランドはこのエルニーニョ現象によっていい影響を受けている数少ない国らしい。


そんなことはどうだっていいんです。本日は久しぶりにエッセイのコーナーを更新いたしましたのでそのご報告です。


フォトエッセイどっちやねん?!2(直リンク)
電話回線の方
高速で快適にネット接続されている方

そうそう、日本に遅れること数年、私が住む某地区にもADSLがやってきました。でも基本料金のみで55ユーロはとても払えないので、しばらくは昔ながらの電話回線になりそうです。



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2003年04月14日(月) 大義名分の元に忘れ去られる弱者の論理

土曜日。Irish Independentを何気なく読んでいた。すると、紙面半ばに1ページの1/4を使って労働省が政府広報を出していた。いわく…


先週の月曜日(4/7)から就労許可証の発給基準が厳しくなりました。正規の手続きを経ずにアイルランド・ヨーロッパ以外からの人間を雇うと罰金および(または)禁固系に処されます。


で、社説を見るとそこには


「アイルランドおよび世界の景気が減速する中、就労許可証の発給の基準が厳しくなるのはやむを得ない」


といった旨のことが書いてあった。


そのとおりだと思う。アイルランド人が仕事がない!と言っている中でEU以外の人間が仕事を得ているという状況は冷静に考えてあまりまともな状況ではない。就労許可証の発給基準が厳しくなるのはまあやむを得ないと思う。


なんでも調査の結果、FAS(乱暴に言えば日本の職業安定所)に求職者がいる中でEU外の人間に就労許可証を発給していた例が多発していたそうな。ゆえに、以下の業種に関しては4月から7月までの間、就労許可証は交付されないそうな(以下訳すのが面倒くさかったので、政府の公式サイトからコピペしました)。

·Clerical and Administrative
·General Labourers and Builders
·Operator and Production Staff
·Sales Staff
Including retail sales, sales representatives and Management/Supervisory/ Specialist Sales
·Transport Staff
Including Drivers - Bus, Coach, Car, Taxi, Fork Lift, and HGV etc
·Childcare Workers
Including Nursery/ Crèche Workers, Child Minder/ Nanny
·Hotel Tourism and Catering
Reception staff and Barpersons
·Craft Workers (以下略)



…ん?待て待て。ということはなんですか?今までタクシー運転手だとかとび職にも就労許可証が発給されていたの?言われてみると、この前乗ったタクシーの運転手は中国人だったし、噂ではダブリンバスにも日本人の運転手さんがいるとかいないとか。まあ現在この小さな国に40000枚もの就労許可証が発給されている(うち16000枚は更新)となると、ある程度厳しくなるのはやむを得ないかなあ…という気もします。


しかし。これをアイルランドに住むガイジンのひとりとして個人レベルで考えるとろくなもんじゃないという気がします。例えば私の仕事。「日本語能力」というある意味での特殊技能(?)つきとはいえ、ありていに言えば事務職、つまりは上のリストの一番上にもろ抵触します。もし仮に


「この分野は人が余っているからあなたの就労許可証は更新されません。ゆえに今回の修了許可が切れる期限以内にアイルランドから退去してください」


なんて言われたら…そりゃ私はアイルランドに何の未練もないけど、でも実際問題困る。どこに行けというのか?「どこにでも行け。アイルランド政府の知ったことじゃあない」というのはあまりに冷酷だけれど、どうもこの先そういうことが起こってきそうな気配。…というか難民申請が認可されずにアイルランドを追い出された例などもすでにある。


この話はまるでイラクの戦争と同じレベルな気がする。つまり、「フセインは悪い奴だ。フセインを追い出すためには戦争もやむを得ない」という理論には確かに説得力があるものの、その大義名分の後ろに数千人とも言われる人が死んで行った事実は忘れられようとしている。


翻ってアイルランドでは「アイルランドの失業率が上がる傾向にある。この失業率を下げるためには外国人労働者を少しばかり追い出しても仕方がない」という説得力のある大義名分の元に、今までまじめに就労をし税金を払い駐車違反の一つもない善良な外国人労働者が追い出されそうな気配になっている。たぶん追い出される事態になると思う。


…なんだか昨日「ちんちん」と17回書き連ねた日記とは思えない固い内容ですが続けます。


さらに、アイルランド政府は「就労目的で入国した外国人には就労許可証は発給しない」と宣言してます。つまり、私のようにアイルランドに入国してそして仕事を探すという行為は今後は違法ということになります。で、これは私のところには直接やってきていませんが、複数の読者さんからの報告によると、アイルランド政府から一部の会社に以下のような内容の文書が届いたそうです。


「今後は就労許可証を保持して働いている社員がアイルランド外に出る場合は就労許可証の原本を持参し、入国時に入国審査官に提示しなければならない」


つまり、就労目的の人間は空港などの水際で追い出してしまおうというわけ。これ、何でもないことのように思えますが、A4サイズの紙を肌身離さず持っておけというのもなかなか大変な話です。私は旅行中に無くしたりするのがすごく怖いですが。そもそも何のために去年あたりから外国人にガイジン登録カードを発給しはじめたのかというのが疑問に思えてきますが。


残念なことですが、アイルランドでガイジンとして暮らすのは年々再々・時々刻々と息苦しくなっています。私もそろそろこの国を離れるべき頃かなあ…という気がしてきています。アイルランドご在住の方をはじめ、掲示板にて皆様のご意見をお待ちしております。弱者の論理は自身が弱者にならないと分からないのかなあ…。


注意 :今日の日記も内容には注意しておりますが、書かれた内容がすべて正しいかどうかは保証の限りではありません。ご興味のある方は右のホムペより内容を確認してみてください (http://www.entemp.ie/lfd/wp-announcement.htm)



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2003年04月13日(日) ダブリン市内で発見。赤面もののチャイニーズテイクアウェイ

警告。今日の日記は完全に小学生レベルです。自分が大人だと自覚のある方は今日の日記はパスしてくださいませ。警告したんだから読んで文句言うなよ。


アイルランドに来た当初の96年。バスからの風景で「漢字」が目に飛び込んできたことに素朴に驚いたものでした。


その漢字の出所はチャイニーズテイクアウェイ。



福宝酒家
Bao Bao Restanrant



注意:隣の薬局のネオンが煌煌と「Open」と光りつつ実は閉まってますがアイルランドではよくあることなので気にしないように。


こんな感じでチャイニーズテイクアウェイでは漢字と英語で表記してあるところがほとんど。もちろんほとんどすべてのアイリッシュは漢字が読めないから、注文の電話をかけると


"Hello Bao Bao Restaurant"


なんて感じで電話に出てくれる。そもそも中国語で「福宝酒家」と中国語で発音されても分かるわけはないけどね。


それにしても「福宝酒家」漢字がわかる日本人としてはこれをどう翻訳したらBao Bao Restaurantになるのかさっぱりわからない。「福宝酒家」と聞けばなかなかよさげな感じのレストランなのにバオバオなどと言われると、急に安っぽい家電量販店のような響きになってしまう(西日本にお住まいの方以外意味不明)。こういうチャイニーズテイクアウェイの不思議な名前は星の数ほどあるチャイニーズテイクアウェイの漢字の名前の不思議は今度暇があったら調べてみたいなあとも思っている(たぶんそんな暇ないけど)。


さて前置きはここまでで、ここから小学生レベルのギャグに突入するのですが、私の毎朝の通勤路、必ず信号待ちをする交差点の脇にあるチャイニーズテイクアウェイ。日本人にはたまらない名前をしています。



このように表向きは何の変哲もないチャイニーズテイクアウェイですが、その名は





え?


え?



ちんちん??


もしこれが日本だったら


「お電話ありがとうございます。皆様のちんちんです!!」


と元気に電話に出なくてはいけない。


ダブリンのちんちん付近の家々ではこんな会話が繰り広げられているらしい。


夫婦の会話。


ダンナ:「今日、俺が食事当番だったよね。ごめん。疲れているからチャイニーズテイクアウェイでいいか?」
ニョーボ:「ええ?またちんちん?」
ダンナ:「なんだよ。ちんちんに不満でもあるのか?」
ニョーボ:「だって、1週間前もちんちん食べたじゃない。たまには違うところにしようよ」
ダンナ:「いいじゃん、ちんちんうまいじゃん」



朝の公園にて。子連れの奥様方の会話。


奥様1:「また昨夜はちんちんでしたのよ」
奥様2:「あらやだ奥さん、またちんちんでしたの?そんなにちんちんがお好きですの?」
奥様1:「いえいえ、うちは週に一度程度ですわよ」
奥様2:「あら。それならうちのほうが多いわね。うちは二日に一回は…」
奥様1:「あら、そんなに中華がお好きですの?」
奥様2:「え?中華?あら、嫌だわ私ったら…」



ええ、すでに半分以上の読者様が最後まで読まずに立ち去られた模様です。今日の日記を誰も最後まで読んでくれなかった…とかいう事態を避けるためにもこれ以上は止めますが(もう十分?)まあそんなチャイニーズテイクアウェイもあるのですよ。


それにしても「珍珍」をどう訳したら「Welcome City」になるんですかねえ?そりゃ私には中国語のたしなみはないですよ。だけどどう考えても「珍珍」「Welcome City」にはならないような気がするのですが。もし「ちんちん」「Welcome City」なら成田空港で中国の方に「ちんちん」と言えば「ようこそ」の意味に…ならんって。だいたい中国語の発音で「ちんちん」かどうかすら疑わしい(…というか違うと思う)。


ちんちんで思い出したのですが(思い出すなよ)、週末この映画を見てきました。



なにが「ちんちん」かって?見ればわかります。最初はどうなることかと思いましたが途中から面白かったので興味のある方はどうぞ。


…明日はもう少し精神年齢高めに書きますのでよろしくお願いします。少し自己嫌悪に陥ってたりして。


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2003年04月09日(水) アイルランドおよび英国ご在住の皆様、こんな香ばしいクレジットカードがあります

暮らしの耳寄り情報のコーナーです。皆様に快適さはともあれ安い旅を提供するポーズのうまい航空会社、Ryanairの提供でお送りします。


いよいよアイルランドにも春が訪れてまいりまして、家の中でも中島みゆきの「春なのに」が聴きたくなる今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


季節はいよいよ春そして、あるのかないのかよく分からない夏へと入っていくわけですが、やはり夏といえば旅行、旅行となるとどうしても1枚欲しくなるのが頼れるクレジットカード。ちょっと苦しい流れですが、アイルランドにご在住の皆様に耳寄りなクレジットカードのお知らせです。


アイルランドの数あるクレジットカード会社の中でももっとも審査が緩いと言われているのがMBNA。他の銀行系のクレジットカード会社の審査を通らなかった人もMBNAなら通ったという話もよく聞くこのMBNAですが、ついにRyanairと提携をいたしまして、新しいクレジットカードを作りました。その名も


The Ryanair.comクレジットカード


ご覧ください。この洗練されたデザイン。逆さにしても透かしてみても(透かせないってば)どう見てもRyanair!某、消費者金融系クレジットカードが会社が会社名を伏せてクレジットカードを発行しているのを尻目に、Ryanair!!を前面に出したデザイン。


(会場から「おおー」というどよめき)


さらに、最初の6ヶ月の年利は1.9%(その後は16.9%の超高金利ですが)。さらに入会費・年会費等はいっさい無料(政府の税金が年に20ユーロかかりますが)


これだけではありません。何と、このクレジットカードを使ってRyanair.comから10回航空券を購入すると、無料航空券がもらえます!年に2回イギリスに行く人ならなんとたった5年で無料航空券がもらえてしまいます。


(会場から再び「おおー」というどよめき)


言うまでもなく、無料航空券の各種税金はお客様負担、クレジットカードの手数料もしっかり頂きますので、無料航空券で得をしたという気分にはとてもならないとは思いますが。クレジットカードにいくら借金があろうともこの無料航空券はもらえます。逆に言えばいくらたくさんクレジットカードを通常の買い物に使っても航空券を10回買わない限りこのカードのメリットはないわけですが。


これだけではございません。アダルトリッチを目指す、ハイソな皆様には(死語うんぬんの前に意味不明)なんとゴールドカードまでご用意しております。


(会場からさらに大きな「おおー」というどよめき)

このカード、基本的な機能は先ほどご紹介した一般カードとほぼ同じ。違いは色が金色なので友人に自慢できるRyanairのヒコーキの写真が前面に出ていないので一般カードほど恥ずかしくない等が挙げられます。全く、Ryanairゴールドカードを持ったビジネスマンがRyanairのヒコーキの座席争奪戦に並んでいるのは滑稽の限りですが。


このようなすばらしい機能を持ったRyanairカード。お申し込みは、専用ホームページからどうぞ。なお、当ホームページはお申し込みに伴う事故・問題等には一切関知いたしませんのでご了承ください。



以上です。編集長。



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2003年04月08日(火) 戦争に疫病に...だけどこれは安すぎないかい?ヨーロッパ往復49800円

読者さんのメールより。


本当なら、すぐにでもアイルランドへ飛びたい!!!
航空券の案内で、なんと48000円というのが来たの”
もう、お尻がうずうずするぐらい、心はアイルランドなのよぉ==!



ハァ?


アイルランドまで日本から往復で48000円?


ちなみに、東京=福岡の普通往復運賃は53600円。つまり、ヨーロッパに行くほうが福岡に行くより安い…ということになる。


まさかそんなことはあるまい…と思い、「海外格安航空券」といえばあの会社、とりあえずあの会社のホムペを開いてみた。


ヨーロッパ系航空会社で行くヨーロッパ主要都市。4/17-22出発49800円。


おいおいおい、(2000円ばかし高いけど)本当にあるよ。


そりゃあさあ、イラク戦争だとかSARSだとかなんだか人々が心配になるようなネタはあるよ。だけど


ヨーロッパ往復49800円?


本当かねえ。


というわけで、東京のこの会社の予約センターに電話をしてみることにした。


さすがは海外格安航空券の王者というべきか、はたまたさすがは日本の会社だからなのか、コール1回で元気のいい女性が電話に出た。


私:「ホムペでヨーロッパ単純往復49800円という格安の航空券を見たんですけど。それってダブリンは入ってますか?」
係:「はい。少々お待ちください。…入ってませんねえ」
私:「でもロンドンは入ってますよね」
係:「はい入ってます」
私:「これって『ヨーロッパ系航空会社』って書いてますけど、これってももしかしてあの、モスクワの監獄ホテルに行くやつですか?」



ご存知の方はご存知、ヨーロッパ系航空会社も枠を広げてみればロシアの航空会社も入れれなくもありません。某元旅行代理店に勤務していた人の証言:


「あのロシアの航空会社の値段をエサにして雑誌に掲載するんだよね。で、『ここも最近は言われているほど悪くないけどあといくら出したらこの会社でも飛べますよ』ってやるんだよね」


私もこのパターンだと思ったわけ。それにしても49800円は安すぎるが。


係:「いいえ、これはエアフランス・アリタリア・ルフトハンサ・SAS等のご利用になりまして…」


うそっ?それで49800円?片道25000円以下?????


私:「はあ…何でこんなに安いんですか」
係:「最近の問題で飛ぶ方が少ないというのがあって…」



正直な人だな。


私:「ちなみにダブリンまでの航空券で一番安いのっていくらですか?」
係:「BA指定で95000円ですね。ダブリンはあまり多くの会社がオファーを出していないんですよね」
私:「そしたらさっきの49800円にロンドン=ダブリンの航空券を組み合わせたほうがいいですね」
係:「そうですね。片道12000円でお出しできます」



あ、これ、ブリティッシュミッドランドの「ディスカバーヨーロッパ」とかいうチケットだ。ちなみに現状は自分でブリティッシュミッドランドのサイトからインターネットで買ったほうが遥かに安いですが。

私:「ちなみに、私は絶対にエアフランスで飛びたくないのですが、航空会社の指定はできますか?」
係:「いいえ、特別なお値段の商品ですので当日までわかりません」



というのが会話の流れだったのですが、いやー、それにしても驚いた。ロンドン往復49800円。多分探せばダブリンまでこの値段で往復できそうな雰囲気。いかがですか?初夏のアイルランド。現在はけっこう暖かくてオススメです。


ご興味のある方はこちらをクリック。なお、別に今日の日記はこの会社からいくらかもらったとかそういう話ではないので、ご予約等をされる場合はくれぐれも自己責任で。冷やかし電話にていねいに対応してくださったI井さん、この場を借りて(見ちゃいないだろうけど)お礼申し上げます。



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2003年04月07日(月) ラーメン屋の紅生姜と私の机の相関関係

日記の更新頻度が極端に下がったことでお気づきでしょうが、ここ2週間ばかし、私は会社で本気で忙しい思いをしてました。何せ、サービス残業なんてしないお国柄、私だってしませんよ。というわけで勤務時間になんとか仕事を片づけようとするも、無理がありました。


まあその理由は前述の通り、主任さんがカナリーアイランドに行ってしまい私がチームの全責任を負うことになったこと、それからこれは書いてませんでしたが、先日、会社が社員に取得を勧める某資格試験がありまして。いやー、だからと言って、半分の人間が休むか?フツー?


で、今日もかなり忙しいのですが、主任さんはいるし、資格試験も終わったので、取り合えず、机の上の整理を始めました。散らかり放題で天板が見えないのはいつものことなんですが、机の上にやらなければ行けない書類が山積みになっていてこのまま放っておくと雪崩を起こす可能性があったため。


上のほうはまだ良かった。が、下のほうになると…


ん?これは先週末までに片づけておかねばならなかったお得意様のリクエスト!

ん?これは先月末までに先方に送らねばならなかった書類!

ん?これは…
(以下略)


やばい。やばいです。一つくらいの書類を忘れることはまあよくあることですが、ここまで忘れるともはや犯罪です。アイルランドで3年間仕事をしてますが、ここまでいい加減な仕事をしたのは始めてです。


うーーん。

シュ

シュ

シュ

シュレッダーはどこだーー?



…名誉のために言わせていただきますが、書類、シュレッダーにかけたりしてませんよ。片づけはじめました。怒られるの覚悟で。まあ、これが日本なら上司に大目玉をくらい、お得意様からクレームが来るところでしょうが、さすがはアイルランド、なんとか闇から闇に葬れそうな気配です(←無反省)。


それにしても、ラーメン屋の紅生姜と私の机の下のほうの書類、どんだけ古いか想像もつきませんなあ。


ところで。先週末北アイルランドに行ったことはすでにご報告の通りですが、なにやらアメリカの大統領なる人物とイギリスの総理なる人が北アイルランドで現在会談しているようです。ダブリンはその首脳会談とはいっさい無関係に平穏そのもの、先週末の北アイルランドも、まあ、もちろんベルファストに行ってないせいもあるでしょうが、そんな首脳会談が控えているような雰囲気は全くありませんでした。


まあ世界の一部の人に大いに嫌われてしまった2人が北アイルランドに雁首を揃えていれば一部の人にはテロの心配なんかが出てくるわけで。いえ、別にアイルランド人の話をしているんじゃありません。実は最近うちの母親がケータイからメールを送信することを学んだらしく、結構頻繁にメールを送ってくるのです。つい最近のメール:


7日に米英場ベルファストで会談するそうらしい。十分注意してね(はあと)(←「はあと」部分は捏造)


たった一行ですが、私は文句は言いません。苦労してタイプしたのが目に浮かぶので。で、私はすぐさま返信


土曜日に北アイルランドに行ってましたが何か?


…やっぱり私って親不孝ものですかね。うん。



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2003年04月05日(土) 北アイルランド国境の町Newry。そこに殺到するPaddy軍団の目的とは?

Newryに行ってきました。アイルランドに住んでいる人にとってすらこの地名はあまり有名でないというかマイナーというか。


Newryをご存じないという方のために解説を入れると、この町、ダブリンからベルファストに向けてN1を北上すると、ドロヘダ・ダンドークを抜け北アイルランドに入った最初の町。ダブリンから距離にしておよそ100キロ。時間にして1時間30分程度。まあ、平たく言えばダブリンからいちばん近い外国ということになる(「アイルランドは一つだ!」とかそういいう政治的なコメントはこのさい無視)。


私もひところはいちおう北アイルランドはガイコクだし、万が一のこともあるかもしれないとパスポートをポケットの中に忍ばせて行ってましたが、今じゃ根性図太いです。パスポートなんか冗談にも持っていきません。パスポートがなくて捕まるより、パスポートを不用意に無くす方がよほど恐いです。


そもそもSnigelは何をしに行ったのだ?という方。むろん観光なんかじゃございません。買い物です。


繰り返しますが、Newryはダブリンからいちばん近いガイコクです。ガイコクであるということは通貨が違えばさらには税金なども当然違ってきます。例えばタバコ。北アイルランドの方が50円程度高いです。ガソリン、リッターあたり35円(!!)程度北アイルランドの方が高いです。ご興味のある方のために正確に書くと、ダブリン周辺でのガソリンの価格は現在リッター115円程度。これがNewry周辺だと150円程度。当然北アイルランドの人間は南アイルランド(アイルランド共和国のこと。区別のためにこう書きますね)にガソリンを入れるためだけにやってきます。満タンにした時に1500円も違えば国境を越える価値は確かにあるわな。


その外生鮮食品等は概して同じくらいの値段で、まあ生鮮食品を買いに片道100キロも車を走らせるのはオーストラリアの片田舎に住んでいるというのでもない限りばかげています。


ともあれ、上に書いた通り、北アイルランドの人間が南アイルランドに労を厭わず買い物に来ることはあっても、その逆、つまり南アイルランドの人間が北アイルランドに買い物に行く価値はまずなさそうです。しかし私がNewryから帰ってくると…


(↑車のトランク内部の写真です)


…このように、車のトランクは買い物で満載になってます。なんでモザイクをかけているかというと、…いえ、大した意味はないんです。一度使ってみたかっただけです。


では同じ画像をモザイク無しでご覧頂きましょう。





そう、ビール。ちなみに靴は私がジムに行くとき用の運動靴ですので気にしないでください。ビールに関してだけ言えば、南アイルランドでは500mlの缶が180円程度なのに対し、北アイルランドでは90円程度と実に南アイルランドの半額程度!(ここでちょっとした罠なのは、北アイルランドでは同じ大きさにみえる缶、実は500mlではなく440mlだったりする…が安いことには違いはない)。


いつも私が行くのはNewryの中心部に程近いショッピングセンターThe Quays。ここの最高にして最大のいい点はSainsbury'sがあるところ。このスーパー、ちょっとお高くとまっているけど、品揃えやサービス等では文句のつけようがない。


で、そこで大量のビール(推定100本以上)を買い込みほくほく顔でダブリンに戻ってきた私。まあこのビール、一月もすれば跡形もなく消え去ることが予想されるけど。真っ直ぐ押せないほどのビールを乗せたトローリー(ショッピングカート)は私だけではなく、あからさまに「南アイルランドから来ました」というPaddy軍団がトローリーにビールを満載してレジに向かいます。さぞかしここでのビールの売り上げはいいんだろうなあ。


ちなみにこのショッピングセンターの売りは「ユーロ歓迎」。つまり、ユーロでの支払いも歓迎されます。トローリーはコインを入れないと動かせないのですが、そのコインも1ポンドか1ユーロか選べます。この点からしてもこのショッピングセンターはかなり南アイルランドからの客を期待していることがうかがえます。なにせダンドークから車で15分程度だもんね。


現在の南アイルランドと北アイルランドの間には国境はあってないようなものです。ところがひところは、国境ではトランクの中を一台一台検査するほどのものものしい厳戒態勢がしかれていたこともあったそうな。現在ではそれは今は昔といった感じで、国境には誰もいませんが。こういう平和なときが続いて欲しいと思います。さもなきゃ安いビールが買えなくなるもん(←それが本音かい!)。


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2003年04月04日(金) 喫煙者必見。イギリスとブラジルのタバコのパッケージ

だーいぶ前に、アイリッシュの喫煙者をいじめる陰湿な政府というフォトエッセイをあぷしたのですがご記憶でいらっしゃいますでしょうか。実は最近北アイルランドに行ったのですが、その時に友人が共和国側に比べ100円近く高いイギリスのたばこを買いました。そのパッケージをさっそくあぷする私。


さっそくですが、見てくださいよ。このパッケージ。




うん、確かに、一見(南)アイルランドのパッケージに酷似しているようにみえます。実際酷似しています。というかたぶんアイルランド政府の方がイギリスに追従したというのが本当のところじゃないかと勝手に推察してますが。


じゃあ何が違うねんとお思いの方、ほら、横にアイルランドのタバコを並べると違いが分かります。




ね?警告がさらに大きいでしょ。インスタントカレーの具が大きくなるのはいい事だけど、この警告は大きければ大きいほどいいというもんじゃあないような気もするんですがねえ。


で、そんな折りも折り、ブラジルのタバコ(のパッケージ)を入手。これがまた素晴らしい。




と、前面にはまったく警告が書いてません。なんとなくおおらかな南アメリカ大陸の文化を彷彿とさせるなあ(って、おおらかな文化だとタバコにも寛容になるかどうかというのはつっこみ所ですが)


ところが(そうちゃんとオチがあるのがこの日記です)その裏側には




何と全面広告ならぬ全面警告


はい。私ポルトガル語など解しませんので当然何と書いてあるかなど分かりません。が、おおかた


「ブラジル政府健康省による警告:
たばこはを吸うと肺が冒されて息切れの原因になる」



なんて書いてあるんだろうなあ。


なんだかタバコが非合法化されて「闇タバコバーが摘発」なんて時代が私が生きているうちに来るんじゃないかという気もしてきます。喫煙者の皆様、フォトエッセイに続き、重ねましてお見舞い申し上げます。


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2003年04月03日(木) アイルランド旅行記

After8さん。「日記でお返事をする」とかかっこいいことをいいながら何時の間にか10日もお返事を放置しておりました。どうもすいません。さあ、元気にツッコミをいれていきましょう!

16〜23日までアイルランドに行って来やしたぁ (^O^)/
往復ともヒースロー経由だったけど厳戒態勢何処吹く風のスイスイスーイだった。
あれ?(゚_。)?(。_゚)?


ちなみに、イギリスに向かうヒコーキは厳戒態勢が敷かれているようです。一時期「靴爆弾男」が現われた時は靴までX線に通してましたもんね。例えばドイツのデュッセルドルフ空港。フツーのセキュリティコントロールを抜け搭乗ゲートのあるところをてくてく歩くと再びセキュリティコントロールが現われかなり手強いチェックをしてました。「テルアビブ行きかな」とか思ったのですが行き先は何とマンチェスター。な・の・に!もっともイギリスに向かうヒコーキが多いダブリンからはセキュリティは甘い甘い。私がテロリストならダブリン空港を狙います。

…でもそんな厳戒態勢はどこ吹く風だったのね。うーむ。

ズル休みし過ぎたせいでほとんど有給がなく短い滞在となり(涙)
ダブリンとコークとシャナガリーしかプラプラできなかったけど、
色々と面白いコト沢山あったなー


ブラボー愛欄土その1
ギネスうまっ!!


それを取ったらアイルランドに何が残るというのか。とか言いつつこの日記を書いている時に飲んでいるのはドイツのビール。自分でも何のためにアイルランドにいるのかいまいち分かりません。

ブラボー愛欄土その2
バスはボスと発音。←ボスって聞こえるの私だけ?!


最初は耳慣れず違和感があったけど帰る頃にはすっかり馴染んでしまい、
街中でバスを見る度に嬉しくなって「ボス!ボス!」って叫んでた。←ど阿呆。

私には「ブス」と聞こえパブは「プブ」と聞こえます。「プブ」…カタカナにするとなんてマヌケなんだ。

このほかにも30のサーティーの発音がどうしてもそれに聞こえない例とかあるけど活字で再現できないのが残念。

ブラボー愛欄土その3
中央バスステーション地下にあるコインロッカーの日本語説明。
あまりの面白さに1人で何度も繰り返し見てはウヒョウヒョ笑った。←怖いって。


見たことないなあ。誰か写真撮って来て。

ブラボー愛欄土その4
トリニティカレッジのロングルーム。
本好きの私にはたまらなく魅力的なところだった。
いつかお金持ちになってロングルームを買い取りたい。←ムリムリ。


ブックオブケルズっすね。アイルランドに初めて来た時に一度行ったきりですね(2度行く価値はないと思われ)。英語力も何もない時に行ったからガイドツアーのおねえさんの言ったことをほとんど理解できず未だにあそこがなんで文化的に重要なのか知らない(こんなことでいいんだろうか)。

ブラボー愛欄土その5
歩行者信号の短さ。


これ。以前日記のネタにしましたよね。「歩車分離型信号の恐怖」あんだけ信号が短いと待ってるのがアホらしくなりますよね。

WHY?愛欄土その6
オコンネルストリートのど真ん中??にある銀色にキラリーンと光る棒。
あれ、何?!


つい最近できたモニュメントです。数週間前の掲示板投稿をご覧くださいませ。

あっぱれ愛欄土その7
22日の10時頃ビューリーズでお茶を飲んでたらいきなり停電。
1人ぼっちの私は「どひゃ、停電っ?!」と心臓バクバクでお茶をこぼしてしまった。
しかーし、真っ暗になっても店員さんは笑顔で働き続け、
お客さんも平気で喋りまくりの食べまくり。
あのド根性?!見習いたい。


数ヶ月前Hole in the wallというPhoenix Parkの近所にあるパブに行きました。カウンターで飲んでいると突如停電。バーのおねえさんは慌てもせずにろうそくに火をつけ各テーブルに置いてまわります。で、私にひとこと。

「ロマンティックでいいわよね」

…私はその時ひでかすと二人でした。どうやらブレーカーが落ちただけらしく停電はほどなく直りましたが誰も慌ても騒ぎもしてませんでしたね。確かに。

いえ、だからといってアイルランドは停電が日常茶飯事と言うわけではありませんよ。念のため。

あっぱれ愛欄土その8
道を尋ねると親切に教えてくれるのはイイが聞く人聞く人言うことが違った。
あのいい加減さ見習いたい。←ちゃうちゃう。


どうも知らないことを「知らない」と言えないのがアイルランドの国民性のような気がします。確かに親切心のつもりなんだろうけど、でも知らないと素直に言ってくれた方が助かった場面多数。

またアイルランドに行きたいもんです。完。

やはり魅力のある場所ですか。アイルランドは。住んでいるとよくわからなくなってきます。


2003年04月01日(火) 誰もお気づきでないようですが4/1は私の誕生日だったりします

♪はっぴーばーすでーとぅーみー
はっぴーばーすでーとぅーみー
はっぴーばーすでーでぃーあみー
はっぴーばーすでーとぅーみー



いささかの空しさを感じながらフルコーラス歌ってしまいました。


4/1はご存知4月バカの日ですが、のみならず実はSnigelの誕生日だったりします。プロファイルにもその旨書いてあるのでまあ、優しい読者の方が気ががついて掲示板にカキコしてくれるかと思ってましたが…ええ、甘えちゃいけませんね。甘えちゃ。でも一つもカキコがなかったのはやっぱりがっかり。ぶつぶつ。


考えてみると日本人の私は誕生日への思い入れがヨーロッパの人に比べてはるかに少ない気がします。かれこれ28歳にもなって今更誕生日を祝ってもらおうとかいう気持ちはほとんどなかったりします。実際彼女と「ひとつひとつがみんな君の人生だね」なんて言いながら17本目から(ふたりで)一緒に火をつけるようなことでもしない限り(たぶん30歳以下の読者の方には何のネタだかわかんないだろうなあ…)誕生日なんてどうでもいいよな。


でもヨーロッパの人は一般にそうはいかないようですね。何だかんだで結構祝ってもらいました。午後3時過ぎにバースデーケーキをくれました。


で、そのお礼メールということでこんなメールを課内(およそ30名)に出したのです。


Dear All,

Thank you very much for the nice birthday cake. I'm so happy especially because nothing happened last year's my birthday!!!!
(←この辺がイヤミったらしい)

As some of you know, I'm leaving from this company on 30th April. It is too early to think about the leaving party but I'll let you know more details as soon as I decide something.

Meanwhile, I'd like to say a big thank you again and hope we'll have a good time together here this month.

Cheers,

Snigel


で、この続きにフォント色を白にして(背景と同化させて)

PS This is April fools day....


と書いて送ったわけです。そ、本人はジョークのつもり。すると、8割がたの人は見事に騙されてくれました。速攻にメールが来るわ来るわ。中には私の席まで押しかけてくる同僚(彼のことを少し見直しましたが)。


こんなメールまでもらいました。


This is definitely sad news. Who is now going to keep our spirits up. Although I do wish you all the best for the future and hope you enjoy Germany and all things nice for the future.

Kind Regards and best wishes.

You will be sadly missed.



挙げ句の果てにはマネージャーは慌てまくって、


Did you know?


というたった1行のメールを私の主任さんに送るつもりが私に間違って送る始末。ひとりで腹を抱えて笑ってしまいました。そう、去年は読者さんを騙したので今年は会社のみんなを騙したわけです。それに気がついたとたん、手のひらを返したように

YOU ARE F###ING DEAD!!!


大成功(ぶいっ)


ところが…


Small thing Snigel that obviously no-one explained to you, April Fool's finishes at 12 noon!

As the saying goes, "April Fool's is dead and gone, you're the fool to carry on"!!



知ってました?4月バカってお昼までなんですって。それ以降人を騙すのは反則だそうです。ちなみに私がみんなを騙したのは午後3時過ぎ。反則だそうです。覚えときましょう。


28というオッサンになってしまいましたが、アイルランド真実紀行、まだまだ続きます。




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