*黎明ノォト*

2003年09月10日(水) 驚くべきことに


 私は。

 こんなにも創作活動から離れてしまったというのに、今でも、何故か狂おしいほどに創作を行なう事に夢を見ています。
 書きたい。
 けれど書けない。
 けれど、けれど書きたくて書きたくて。

 書きたくて書きたくて、書いて私の存在を認めて欲しい。
 ……なんて、そう思ってしまった。
 何故だろう、こんなにも私はいるべきところにいるはずなのに。

 けれど書けないものだから一歩を踏み出そうとして躊躇って一度躊躇ったからにはさらに踏み出す一歩に慎重になってしまい、そして………………。


 私には、捨てたいと強く思っているけれども、絶対に捨てられないものがある。
 捨ててみれたらどんなにいいか、と、いつもそう思っていた。けれどきっと捨てられないし、究極のところでは捨てたくないと…そう、思っていることも知ってはいた。

 口にする事は、私にとっては大切になりつつある。
 考えを煮詰める時間すら惜しんでいた今までの生活では、考えを口にすることはそれの代替としてとてもとても大切だった。
 だから口にする事は、とてもストレートで、誤解も相手を傷つける事も怖れない。個人の考察と等価のものだったから。私はそれと同じ価値をディスカッションに求めていた。

 今になって……そう、これを書いている今になってその未熟さを悟る。

 私が求めていることは何だろう。
 私が求めてきたものは何だろう。
 私がこれから手に入れたいものは何で、
 私がこれから捨ててもいいとするものは何だろう。

 言葉でだけ知った事実はけして私の思考ではなかった。
 時間を重ねる事で知り得ることがあると、肌で感じた。

 そして路頭に迷う私は、それでも何がなにかも判らないまま
 BESTという幻想に向かって歩いているつもりになる。

 ただ、今したい事がひとつだけはっきりしている。
 あの人に、今の私の不安定を、ただ伝えたい。


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那音 [MAIL]

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