今日も今日とて
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「なんとか運転ができるようになってきたら、誰かと出かけたくなってしまいました」
ワタシの発言です。 きょんに言ってます。 バイクの話です。
「誰かいるの? 免許とバイク持ってる人」 「男ばっか」 「行ってくりゃいいじゃん」 「女がいい」
男の人と出かけると、ワタシったらつい「きゃわいい女☆」を演じようとしてしかもうまくいかないので、非常に疲れるんです。 そんな女優のようなことしなければいいんですが、サガってヤツですか。 最低のサガですが。
「とりあえず、○○君がいちばん気を使わないので、『バイク買いなよー。どっか連れてってー』と頼んでいるんだが」 「○○君? やめときなよっ」 「うん。 彼、無茶させるのが好きだからねー」
一緒にスキーに行ったときも「ワタシにはそのコース無理だって」と何度言っても「大丈夫。行ってみちゃえば降りてこられるって」としつこいことこの上なし。きょんにもしつこかった。 あんたがすごいのはわかったからさーと、何度言いかけては飲み込んだことか。 そんな彼ですから、ワタシに「ついてこい」と言い放ち、けっこうなスピードで飛ばしたり、山道をぐねんぐねん走らせたりしそうです。 無理だって言ってんのに。 でも、かつてレースもやってて、バイクも自分で組み立てられちゃって、しかも元彼とくれば、大変便利そうなんですが。
「あとはさー、みんな免許持ってても、バイク持ってないんだよね」 「うちの△△先生のダンナさんは? 今もレースやってるし、バイク大好きで、ヤクルトの人のバイクも『音が変ですね』って直してあげちゃうくらい好きらしいよ」 「そう言われても。ワタシその人知らないし」
他、数名の名前が出るものの、決定打に欠けまして。 決定打どころか、振り逃げすらままならない感じ。
「タマリンに免許取らせるかなー。ヒマになるしさ、あの人」
8月で退職予定のタマリン。理由は「疲れた。のんびり遊ぶ」。 自分で興した会社をすっぱり辞めることに。 というか、あの人、がんばりすぎだったので、やっと休んでくれる、と、友人一同ほっと胸をなで下ろしているところでございます。 あのままだったら近々死ぬでしょう。
「タマリンとふたりでバイクー? 危なすぎ」ときょん。 「どっちが?」 「タマリン。 だってあの人、普通じゃないじゃん」
すごい言われようですタマリン。
きょんに二輪の免許取らせるつもりはさらさらないワタシ。(きょんも取る気ないですけど) 車ですらヒヤっとしっぱなしなのに、とてもとても。
という、同様の理由が、ワタシのまわりの仲良しには共通してまして。 「あなたについていきます!」という感じの女性が皆無。 どうしたことでしょう。
と、きょんに伝えましたら
「なんでそーゆー友達しかいないわけ?」と。 「クネ子が好きだから」
クネ子。 それは、くねくねしている女。 って、そのままですけど。 要は、女らしくて、ほわんとしていて、バイクなんて縁遠そうなタイプの人たちばかりなんです。
「あーやだやだ。 クネ子ばっかりなんてよー。 この人はホントにもう軽蔑しちゃうね」 心底イヤそうです。 ていうかきょん、言葉遣い直してください。 「なんてよー」はちょっとイヤです。
「そういうあなたもクネ子ですけど」 「あたし?! あたしは違うよ!」 「・・・・ス、スミマセン」
怖っ。
あなたがクネ子じゃなかったら、じゃあ一体なんなんですか? とお訊きしてみましたら
「あたし? あたしは・・・・・オヤジだよっ」 「・・・・(肩を落としながら)オヤジか・・・確かに」
満足そうなきょん。 なんで満足なんでしょう。
「でもワタシ、オヤジなタイプの女ってキライ」 ぼそ。とワタシが呟くと
「あはははははははははははははは」
きょん、大ウケです。 そこって笑うところなんでしょうか。 ワタシにキライだって言われてるんですよ? ちょっとよくわかんないですこの人。
お互い、なんだか嫌いなタイプみたいです。 なんで一緒にいるのかさっぱりわからないんですが。 相性の摩訶不思議でしょうか。
とにかく。
誇張でなく、毎日「明日は別れるのかも」という、紙一重状態で10年以上一緒に暮らしております。 みなさん、ワタシときょんが突然別れても、びっくりしないでくださいね。 ホントに明日はわかりませんから、ワタシたち。
なんて言いながら、今日は不思議ちゃんEさんが道に迷いながら届けてくださった(営業がかかって、おつきあいしました)「土用の丑の日のうな重」を仲良く食しましたので、精が付いたところで一気にバーニングしてチョメチョメするつもりです。(しません)
| 2004年07月20日(火) |
何が言いたいのかというと |
昨日、iプチ姫のショップに打ち合わせにうかがいましたら。
りっちゃんがいました。 iプチ姫に頼まれていた仕事の納品に、たまたま来ていたらしく。
いつもと違うシチュエーションで、しかもiプチ姫のいる前でりっちゃんと顔を合わせるのがなんだか恥ずかしくてですね。
「キミ、誰?」 と体をもぞもぞさせながら言ってみましたら 「ひどい(笑)」と言われました。
実は1週間ほど前におじゃましたときもりっちゃんがいたのですが。 そのときもiプチ姫、りっちゃんのこと「かわい〜かわい〜」と連呼していたんですけど。
今日も連呼。 たまにはワタシのこともかわい〜って言ってくださいiプチ姫。
「りっちゃんさんすごいのー。ドレスひとつ縫ってきちゃったの!」とiプチ姫。 「あたしはiプチ姫さんに言われたとおりにやっただけだから・・・」とりっちゃん。 「ふうん。すごいんだー。すごいねー」 恥ずかしいので適当なほめ方をするじょりぃ。
「りっちゃんさん、就職決まったんですって」とiプチ姫。 じょ「え? あ、おめでと」 り「ありがと」 じょ「例のとこ?」 り「うん。例のとこ」
ああ。決まったんだ。 あのファッションヘルスに。
というのはまったくのウソなんですけど。
それから、iプチ夫妻とワタシで、バックヤードにこもって打ち合わせ。 なぜかりっちゃんも、なんとなく一緒に。
けっこう時間がかかりまして。 りっちゃん、所在なさそうにいたものですから。 iプチ姫が中座したときに訊ねてみました。
「もしかして、ワタシ、りっちゃんとiプチ姫の打ち合わせに割り込んじゃった?」 「あ、ううん、違うの。 あたしの用事はもう済んだんだけど・・・」 「?」 「このあいだ、『帰っちゃったの?!』ってメールが来たから、待ってたほうがいいかな、なんて・・・」
ああ。 そういえばそんなことが。
一週間前の打ち合わせのときも、りっちゃんは「一緒に帰ろう」と思ってしばらく待っててくれたらしいんですが(車は別なんだから無意味だと思いますが)、その日はずっとiプチ夫妻が夫婦間で戦闘モードだったため、打ち合わせが思いの外長引きまして。 険悪な雰囲気にも耐えられず、りっちゃん、先に上がったのです。あたりまえなんですが。
で、ワタシがからかって、「帰っちゃったの?!」というメールを送っておいたのですが、どうやら真に受けたようです。 気の毒に。
「ああ(笑)。大丈夫だよ。帰れば?」 好意で言ってみたのですが 「やっぱり邪魔だよねあたし。なんでいるの?ってみんな思ってるよね」おどおどりっちゃん。 「あいや。そういう意味じゃなくて。ワタシはいてほしいですよ」 「僕もいてほしいですよ(笑)」とiプチ夫。 「どうしよう。 どうしたらいいかな?」 ワタシに決定を求めるりっちゃん。 「時間平気なの?」 「うん。全然」 「じゃあ待ってて。一緒に帰ろ」 「うん」
打ち合わせが終わって帰るときに、iプチ夫から 「りっちゃんさん、今日はじょりぃさんがいたせいか、よく声が出てましたね(笑)」となぜかほめられるりっちゃん。
声が出てるってほめられるのって、すごく部活チック☆
「あんなに喋ってるの、初めて聞きました」とさらにiプチ夫。 「いつも喋ってるけど、iプチ夫さんの耳まで届いていないだけだと思います」とワタシ。 「うん。 返事がないときは『あ、また聞こえてなかった』と思って(笑)。慣れてますから」とりっちゃん。
腹の底から声を出せ!(部活チック☆)
でも、「大きい声のりっちゃん」て、ガッツ石松の女装くらいイヤですけど。
で、ふたりでお茶しまして。
「出勤、いつから?」とワタシ。 「明日」 「明日!」 「すごく憂鬱。緊張してるし」 「なんで? 楽しみじゃん。新しいところって」
ホントはワタシもそんな状況イヤなんですけど。 ワタシが同調すると「やっぱりイヤだよね。どうしよう・・」としぼんでしまいそうな気がしたので、前向きな返事を。
「iプチ姫もまったく同じこと言ってた。やっぱ、似てるのかなふたり、考え方が」 「(笑)そうかもね」 適当じょりぃ。 「でも今日、じょりぃちゃんとiプチ姫に会えて良かった。暗い気持ちのまま明日を迎えるところだった(笑)」
かわいいですね。 お役に立ててよかったです。
ところで、この店、冷房が効きすぎなんですが。
「寒い」とワタシが言いましたら 「並んで座る?」とりっちゃん。 「行っていいの?(笑)」 「うん☆」
行きませんけどね。
「このあいだじょりぃちゃんが連れてってくれた居酒屋さん」 「うん」 「あそこの、二人部屋みたいなところで、今度はゆっくりしたいな」 「あの、かまくらみたいなとこ?」 「うん」
しっぽりと、完全個室、しかもなんだかエロエロな雰囲気のドーム状の席がいくつかある居酒屋だったんですが。 客がいっぱいで、ワタシたちはそこには座れなかったんですよ。
「でもあそこってさ、密室じゃん?」とワタシ。 「うん」 「手を握ったり足をなでられたりしてもいいってことだよそれ」 よくないです。 「うん」
うん、て。 しませんけどね、そんなこと。 でも一応「じゃあ、今度は予約しておくね」と。
「あたし、これから買い物して帰るの」とりっちゃん。 「ふうん」 興味なし。 「・・・じょりぃちゃん、一緒に行けない? 仕事忙しい?」 「んー・・・iプチ姫から直しがいっぱい入っちゃったしなあ・・・」 「キャミソール買うんだけど」 「え!」 「一緒に選んでくれない?」 「いいよ」 にこにこにこ。 「キャミソールって言えば釣れると思ったんだ☆」 「え"」
釣られてしまいました。
こういう会話をここでご披露して、ワタシが何が言いたいかというと。
もう少し待ってください。
で、キャミソール買いに、ショッピングモールへ。
お店をいくつか見て歩いていたんですが、ワタシったら途中、足の付け根の間接付近がキリキリ痛みまして。 年寄り臭いですね。 気を使わせちゃ悪いなと思ってしばらくガマンしていたんですが、無理して普通に歩いていたら今度は左尻がつりまして。忙しいです。
歩けなくなりました。
「りっちゃん、ちょっと座ってもいい?」 都合良く、ベンチ発見。 「うん。・・・どうしたの?気分悪い?」 「ううん。 ちょっと足が痛くなっちゃっただけ」 「大丈夫?」
よっこいしょと。
「歩ける?」 「全然平気。ちょっと休めばすぐ治ると思う。足がつっちゃっただけだから」
しばらくぼんやりと座っておりまして。 何か話した方がいいのかなと思い
「手、つなごうか」 にっこり
と、話しかけてみました。 脈絡ありませんけど。
「うん」 にっこり。
え? いいの?
・・・・でも、つなぎませんよ。もちろん。
で、何度かたまに「座っていい?」を繰り返しながらも(左尻が痛いのなんの)キャミソール選びまして。 白がいいんですってよ奥さん。 とっとと自分の好きなの選べばいいのに、いちいちワタシの好みを確認してきます。 訊かれるたびに「ハダカでいいんじゃない?」といちいち答えるワタシもしつこいんですが。 だってそんな、人のつける下着なんてワタシにはわかりませんよねえ。 予算もあるでしょうし。
で、ワタシが何が言いたいかというと。
あともう少し待ってください。
帰り際、りっちゃんが「8月の頭に○○市であるiプチ姫のショップのフェア、じょりぃちゃん、一緒に行かない?」と。
暑くてちょっとなー、と思ったものの。 今回の仕事も、そのフェアのためのようなものなのを思い出しまして。 iプチ姫とのつきあいもあるし「うん。行こうか」と返事。 「あそこ、かわいいカフェがあるって行ってたから、お茶しようね」と楽しそうなりっちゃん。 「フェアじゃなくて、お茶が目当てなんですね」 「そう(笑)。・・・でもすごく先ね。 じょりぃちゃん、忘れちゃうかな? 忘れない?」 「今日って19日じゃん。もうすぐだよ」 「あ、ホントだ。 楽しみだなー。ね? ・・・って、あたしだけか(笑)」 「楽しみだよ(笑)。でもまた近くなったら連絡してね」 忘れちゃうから。
こういう会話をここでしつこくご披露して、ワタシが何を言いたいかというと。
この一連の会話がナナとのものだったら、ワタシは絶対に勘違い妄想しまくっているのだろうな、ということです。 「この人、ワタシのこと好きなんじゃないかな?」と、鼻息荒く思っていることであろう、と。
そして、そう考えると、日頃ナナの言動に一喜一憂してワタシったら張り切ってナナワタ書いてるわけですが、それらって、ホントに「ただの妄想」に過ぎないんだなあと改めて思ったわけでございます。 思いたくなかったですけどそんなこたあ。
それにしても、最近のりっちゃんはワタシに対してマメでございます。(友情以上のモノはあり得ないのは自覚してます) 友達が減ってしまったんでしょうか。というのは冗談ですが。 ナナと再会を果たしたことで、ワタシがりっちゃんに対してギラギラしなくなったから、安心してなついてこれるようになったのかもしれませんね。 てことは、ワタシもナナに対してギラギラするのをやめれば、もっとなついてもらえるのかしら。 でもそれってなんだか。
とか考えてみたところで、「どっちにしてもなついてもらえなそう」という事実にも気づいてみたりしました。 むなしさ100%果汁です。
ちなみにりっちゃんの選んだキャミソールは、大変清楚でございました。 できれば今度、ブラをしない状態で直接着用した姿を拝ませていただきたいものでございます。<結局ギラギラしてるワタシ
追記: 今日初出社だったりっちゃんに「どうだった?疲れたでしょ」とメールを送ったところ「うん。でも篠原涼子が来たんだよ。細くてキレイだった」という、うらやましい返事が。 好きなんですよ、篠原涼子。鼻が大きいところが。 ワタシが勤めれば良かった、そこ。 ちっ。
| 2004年07月11日(日) |
おばあちゃんは天使だ! |
本日、ワタシ選挙に行って参りまして。
日本を背負って立つ国民として当然のことですよ。 なんてことはちっとも思ってなくてですね。 投票所までバイクに乗って行きたかっただけです。 狭い駐車場は車でいっぱいになってしまいますからね。 そこを悠々と、バイクで乗り付けたかったと、それだけ。 ついでに投票してきたと。
で、投票が済んで。 バイクの置いてある自転車置き場に向かいましたら、おばあさんが自転車を停めたところでした。 おばあさんと言っても、まだまだ若くて元気そうですけど。 このへんは比較的農家が多いせいか、腰は曲がっておりました。
ワタシが支度をしていたら、おばあさん、投票所に向かわず、ワタシとバイクをぢいっと見つめておりまして。
「きれいなバイクだねえ」
と話しかけてくださいました。
嬉しいな。バイクほめられた。
「ありがとうございます(にっこり)。 色がお揃いですね」
おばあさんの自転車もパールホワイトだったんです。
「いいねえ、若い人は」
実は若くないんですよ、おばあさん。 あなたよりはちょっと若いかもしれませんが。
えへへと笑っていたら
「うちのおじいさんもね?最近バイクに乗りたがっちゃって。親戚にバイク屋がいるから出かけていってね。 『跨がせてくれ』って頼んだら『勘弁してよ。無理だよおじいちゃん』なんて怒られて(笑)。 もう年だからね、無理もないんだけどね」 と、おばあさん。
「無理ってことはないでしょう」 無理だとは思いますが。一応。
お互いにこにこにこにこにこ。
「楽しんでね。いいバイクだね」と言って、投票所に向かい始めたおばあさん。
「どうもありがとうございます」と答え、ヘルメットをかぶろうとしたら、おばあさん、振り返って
「あ、気をつけなさいよ」と。
「はい」
またちょっと歩いてから、おばあさん、くるっと振り向き
「あんた、いい人だからさ」と。
なんて答ていいかわからず、お辞儀をしながら笑って返したのですが。
アレでしょうか。 ワタシが悪い人風な受け答えをしていたら「死ね!」とか言われていたんでしょうか。
って、そんなことはないと思うんですが。
そんなやりとりがあって、確か以前にもこのへんで、似たようなやりとりがあったな、と思い出しまして。
この投票所のすぐ近くのコンビニで。
当時、ワタシは運動のために自転車に乗っておりました。 3日坊主だったんですが。 やっぱり夏だったと思います。 コンビニで休んでいたワタシは、汗だくだった覚えがありますから。
自転車の脇で生茶を飲んでおりましたら、今日のおばあさんよりもっとずっとお年を召していらっしゃる風なおばあさんが、例の手押し車めいたものを押しながら歩いてきて、ワタシの隣で止まりました。
「若い人はいいねえ」
3年くらい前でしたが、ワタシは今よりずっと若く見えていたと思います。 でも若くありません。 でもめんどくさいのでにっこりしました。
「あたしにも、あんたくらいの孫がいてね」 「そうですか」 「最近、ちっとも姿を見せなくなっちゃった」 「さびしいですね」 「うん。 いっぱい孫がいるけど、みんな来なくなっちゃった」 「みんな、忙しいんでしょうね」 「そうなのかね」 「そうなんでしょう」
ごくごくごくごく。 生茶、早く飲んじゃお。
「あんたくらいの孫がいるんだよ」 おばあさん、リピート。 「はい」 「うちのは女の子だけどね。でも高校生だよ。あんたくらいの」
あの。 ワタシも女ですし、高校卒業して何年経ったのか数えるのが面倒なほど年食ってるんですけど。
ちょっとボケてるのかな。 しっかりしている風に見えますが。 すこーーーしだけ、ボケてるのかも。 目が悪いということも考えられますが。
そのときも、「じゃあ」と自転車に乗り出したワタシに「気をつけてね」と心配そうに声をかけてくださいました、おばあちゃん。
そんなことを思い出しながらバイクを走らせていましたら。
ナナの話を思い出しまして。
実はナナはおばあさんなんです、という話ではないんですが。
ナナはおばあちゃん子です。 「あの環境にあって、あたしはおばあちゃんに育てられたようなもんだから」と話していたこともあります。
ある日、ナナに頼まれて、ナナ家の写真の整理を手伝ったことがあったんですが。 写真を見ながら、いちいちその頃のことを話してくれまして。 ワタシにはとても幸せなひとときでした。 だいたい次女ちゃんが生まれたあたりから、今に至るまでのナナ家の歴史を把握することができましたし。
すごい数の写真だったのですが。 その中の何枚か、ナナのおばあちゃんの写真がありまして。
「これ、おばあちゃんだよ」 「ふうん」 「かわいいでしょ?(笑)」 「うん(笑)」 「この写真の頃は、もうすっかりボケちゃっててさ」 「そう」 「でも、幸いなことに、すごく幸せなボケかただったの」 「よかったね」 「はたから見ると、わけわからないこととかぶつぶつ言ってたりするんだけど、おばあちゃんは楽しそうだった」 「ふうん」 「あたしね、このころのおばあちゃんて、天使みたいだなあって思ってたんだ」 「天使」 「うん(笑)。だって、全然邪気がないんだよ」 「なるほど」 「ひとりになるとさびしがっちゃってさ。おばさんと一緒に住んでたんだけど、おばさんの姿が見えなくなると『○子さん?○子さん?』って、必死になって探すの(笑)」 「へえ」 「おばさんは大変だったと思うけど」 「そうだね」 「おばあちゃん、ボケちゃってもあたしを悲しませなかったんだよね」 「・・・・・・・」 「あたしもおばあちゃんみたいにボケたいな」 「大丈夫。ちゃんとボケられるよ(笑)」
ワタシが手にした写真では、おばあちゃんは次女ちゃんに何か話しかけられていました。
「次女ちゃんにもね、『おばあちゃんて、天使みたいじゃない?』って言ってみたことあるんだけど」 「なんて言ってた?」 「『え〜? だってシワシワだよ〜?』だって(笑)」 「(笑)」 「ねえ、じょりぃは? そのおばあちゃん見て、かわいいなと思わない?」
ワタシはそこにあった何枚かのおばあちゃんの写真を眺めて
「うん。かわいいね」と答えました。
ナナに言われたからなのか、本当にかわいく見えたんです。 確かに邪気がありません。 そして、瞳はおばあちゃんにしか見えないものを見ているように見えました。
「ホントに天使みたいだったんだよ。 ボケたおばあちゃんに会わせてあげたかったなあ。かわいいおばあちゃんに」 「うん。 会いたかったな」
そんなわけで。 今日はすっかり敬老の日モードになってしまったじょりぃでありました。
お互いシアワセにボケようね、ナナ。
| 2004年07月08日(木) |
iプチ姫に愛でられるりっちゃん |
仕事の打ち合わせで、昨日の夕方すぎにiプチ姫が我が家にやってまいりました。
やってきたiプチ姫は、両手に大量のビールを提げておりまして。 6缶パックが4パック、計24本。
「飲む気満々?」と訊ねましたら 「ううん。これ、お礼です」と。
はて? このあいだの晩に、ちょいと気持ちよくさせてやったことくらいしか覚えがありませんが。 と、意味もなくウソの覚えを申告してみるじょりぃ。
「お礼?」とワタシ。 「うん。 りっちゃんさんを紹介してくださったお礼。 ホントに素敵なかたで、助かったんです」
あらまあ。 りっちゃん、たいしたものですね。
「で、でも、ワタシはiプチ姫の役に立ったわけじゃないし、いただけませんよー」 「でももう買って来ちゃったし。 じょりぃさんにはこれが一番いいのかなと思って(笑)」
確かに。いちばん嬉しいですけど。
「りっちゃんはお酒が飲めないので、わけっこ(方言?)もできないし、ワタシばかりトクしてしまうなあ」
揚屋のおかみにでもなったような気分です。 女を斡旋して、上前をはねる、みたいな。
「トクしてください、たまには」 「iプチ姫、こーゆーとこで、無駄なお金使いすぎ」 いただいておいて、ワタシも失礼ですが。 「じょりぃさんも似たようなもんでしょ(笑)」 「ワタシはワタシのためにしかお金を使いません(きっぱり)。でもじゃあ、ありがたく頂戴します。嬉しいなあ」
きょんはあまり飲まないから、2週間はもつな。ふふ。
「でも、ホントはこちらからお礼をすべきところなのに。 りっちゃん、ちゃんと使えましたか?」 「もう、ホント、バッチリ。かわいいしねー」 あなた、ワタシとりっちゃんよりもいくつも年下ですが。 「ご迷惑ばかりおかけしたのではと心配していたのですが」 「・・・まるでりっちゃんさんがじょりぃさんのものみたいな口ぶりですね」 「え? ええ。 アレはワタシのものなんですよ」
勝手なことを言っている上に「アレ」扱い。 りっちゃんがいくら温厚でも、怒られそうでございます。
りっちゃんに、ビールもらったことを報告しなければ。 すっかりワタシばかりがトクしてしまいました。
で、りっちゃん。
ワタシったら、一週間くらい前に
「じょりぃちゃん、独立5周年おめでとう! お祝いに一緒にごはんでも食べない? たまにはごちそうさせてください。 あたしが運転するから、いっぱい飲んでね。いつなら大丈夫?」
という、ありがたさでいっぱいのメールをりっちゃんからいただいていたのですが。
忙しかったもんで。 返事してなかったんですよ。 こんなにやさしいメールを、平気な顔で放置する冷たい人間じょりぃ。
で、一昨日。 仕事のメドもついてきたので、りっちゃんに電話をしてみました。
ぷるるるる ぷるるるる ぷるるるる・・・・「ただいま、電話に出ることができません」
あ、そうですか。
まあいいか。ということで、また放置。
そうしたら、一夜明けて、りっちゃんから電話をかけてきてくれました。 ナンバーディスプレイを見たら、携帯から。うちの有線の電話の方に。 これは申し訳ない。
「あ、ごめん。ワタシの用事だから、かけ直すよ」 「あ、いいの。大丈夫だから」 「待ってて」 「ホントに大丈夫だから。 だから あの あっ 切らないでっ」
「・・・・・・・・・・(萌〜〜)」 「もしもし?」 「か、 か、 かわい〜〜〜〜〜〜」 「え」 「『あっ 切らないでっ』だって」
今の「切らないでっ」って、女好きの自覚のある人であれば、男だろうが女だろうが「めろ〜ん」となってしまうこと確実!というかわいらしさ。
「え? あ ええと、じゃあ、作戦成功ってことで(笑)いいのかな?」
りっちゃんて、細い声で、すごく恥ずかしそうに話すので、なおさらかわいいんですよねえ。
「メールもらいっぱなしで、返事もしなくてゴメンね。 ちょっとここ何日か忙しくてさ、いつ行けるかっていう返事がしづらかったもんだから」
言い訳じょりぃ。 いつ行けるかわからなくたって、返信くらいするのが礼儀ですが。 それができないワタシ。 特に携帯メールはダメ。 面倒。 親指が。
「あ、ううん、いいの。 じょりぃちゃん忙しいから、無理だろうなと思ってたし・・」
けなげ。 ていうか、この人ってなんでいつもこんなにかわいげなこと言うのかしら。 きっと誰にでも言ってるんだと思うんですけど。 気を持たせるつもりではなくて、たぶんりっちゃん特有の控えめなやさしさと、少々の自信のなさのなせる技で。 罪つくりですね。 男性なら襲いかかりたくもなろうというものです。 なのにりっちゃんは誰にも恋しない人(たぶん)。 えっち?なにそれ?鉛筆の芯の固さ?てな具合です。 ワタシが何年か(勝手に)翻弄されつつ、りっちゃんの尻を追いかけてしまったのも無理もないという話ですよ奥さん。
「そんな。 りっちゃんのためなら、仕事なんて全部燃やして会いに行きます」 「・・・・今まで返事くれなかった人が言うセリフじゃないよね?(笑) 気を使わないで」
ぎゃふん。
iプチ姫が、りっちゃんにすごく感謝してて、なぜかワタシのところにビールがきたんだよー、という話をしましたら。
「短期のバイトでよかった☆」とりっちゃん。 「なんで?」 「化けの皮がはがれる前にってことで、いいタイミングだったかも(笑)」
そんなことはないでしょうけど。 iプチ姫は、りっちゃんのこと本当に評価していましたし、「とにかくかわいーのー」と言ってましたしね。 iプチ姫にとって、何かが「かわいいか、かわいくないか」というのは、仕事をする上でも実生活上でも、すごーく大事なファクターなのであります。 そのお眼鏡にかなったりっちゃん。 顔の造作は特に美人てわけじゃないんですけどね。<失礼か やはり、雰囲気が良いのでございましょう。
まあ、そんなこんなで。
ワタシ、明日は久々にりっちゃんとデエトでございます。 そういえば、ワタシったら先日、りっちゃんから熱烈な「ちゅー」をされちゃう夢を見たのでした。 それはもう、熱烈。 痛いほどのちゅー。
正夢になりますように。(なりません)
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