ぶらい回顧録

2008年09月20日(土) 同じ行動

高校2年生のとき、ポールマッカートニーとウイングスのライブ映画「ロックショウ」が公開される。秀樹は秀樹の友達と、僕は僕の友達と、それぞれ観に行く。何故か同じ日、同じ回。広い映画館のあちらに秀樹と秀樹の友達。こちらに僕と僕の友達。上映が終わる。僕はもう1回観ることにする。友達は皆帰ったのでひとりでもう1回観る。再び上映が終わる。立ち上がると映画館のあちらで、やはりひとりでもう1回観ていた秀樹が立ち上がる。

高校、たしか1年のとき。ビートルズのフィルムコンサートに行く。ロビーの机は物販に群がるファンでいっぱい。スタッフがファンの熱気を警戒しつつ、海賊盤のLPレかコードを数枚、机の上に置く。黒いジャケットには「Royal Variety Performance」との文字。慌てて手を伸ばし、レコードをつかむ。すると向こうの人ごみから手が伸び、同じレコードの反対側をつかむ。しばらく引っぱり合いが続く。スタッフは尻込みして一度出した他のレコードをしまってしまう。混乱の中、引っ張り合っているうちに互いの顔が見えそれが自分の兄弟だと気付く。


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