馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2006年06月23日(金) おつかれさまニッポン。

日本代表、敗退。
うーん、残念。

惨敗、といえる結果ですね。
世間でははやくも「戦犯」が名指しで叩かれているようです。

ジーコ監督や柳沢や高原が叩かれるのは仕方がないと思います。
でも叩いても仕方がない、とも思うのです。

日本の実力はこの程度でしかなかった、というだけです。
それ以上でも以下でもない。
それをたった数名にぜんぶ背負わせるのは酷ってモンじゃないかなあ。
2割くらいは背負ってもらいたいですけど。

とりあえずは選手の皆さんご苦労さまでした。

   ◆

しかーし、です。
ブラジル戦でのジーコ、これは問題あります。
問題ありすぎです。

ジーコが試合中に何か叫びますね。
たとえば「高原、攻めろぉぉうぅぉおぉ!」と叫ぶ。
ただし、日本語ではない。
スペイン語になるのかな……正確には知りませんけれど、とにかくジーコは日本語では絶対叫ばないのです。

だからジーコの叫びは通訳さんを経てやっと高原本人に伝わります。
ところが敵であるブラジルの選手にはこれがチョクに伝わっちゃう。

高原本人が「あ、オレ攻めなきゃ」と思うよりも前に
ブラジル選手は「たかはらガ出テクルゾ、気ヲツケロ!」と思うわけですね。

作戦がだだ漏れ。
自軍に伝わるより前に敵にだだ漏れ。

これじゃ勝てっこないです。
そういう点でブラジル戦でのジーコ監督は大問題です。

   ◆

さらにこのブラジル戦、選手起用にもひと言。

なんでジーコ監督はジーコ本人を投入しなかったか。
だって神様なんでしょ。
そんなのに出てこられた日にゃブラジル選手は頭上げられなくなりますよ。
10人ごぼう抜きで悠々ゴール。

馬場さんのスローモーなチョップを避けられないプロレスラーみたいに。
……ダメ?

   ◆

さて。
上でジーコが日本語を喋らないこと言ってますけれど、稲葉はこれが本気で不満。
ジーコには勉強してでも日本語を喋っていただきたかった。


というか、日本代表の総大将はやっぱり日本人であるべきじゃないですか?


いくら日の丸振り回してニッポンニッポン叫んでみても、大将に外国人が出てきて外国語で話されると「なんだかなあ」と萎えてしまいます。

もし、自国に適任者がいないから外国人に頼るほかないというなら、そんな国はワールドカップのような舞台に出て行く資格が無いと思います。
厳しいかもしれないけどさ。

他の国で外国人を監督に戴いている国ってどれくらいあるのかな。

まあ、とにもかくにも。
監督も選手も寝不足の人も、みんなみんなお疲れ様でした。


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稲葉 馨

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