馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2005年09月19日(月) 身近な地雷〜通せんぼ

「タッチアンドゴー」のSuica。
もう随分普及してきましたね。

そんな中で稲葉は今でも磁気定期券ユーザー。
名前や年齢で遊べるのが利点。
稲葉の定期には「イナバカオル」と本名(大野仁志)ではなくペンネームが書かれている。
芝居でやっている役があるときはその役の名前だったりね。
だから一時期「アドルフヒトラー」と書かれた定期券を持っていました。

これってSuicaでもできるのかな?
たぶんできない、ですよね?
便利でも遊べないのはイヤです。

   ◆

そんなわけで今も定期券を改札機に通している稲葉です。
そうそう、あの券が飲み込まれてすぐに吐き出される、あの光景も面白いですよ。
Suicaだと見られませんね。

しかしSuicaは確実に増えてきている。
それを物語るのが「Suica専用の改札機」の登場です。

高速道路でさ、おじさんとお金のやり取りをしないでも通過できるのあるじゃないですか。
ETCってやつ。
装備している車はスイスイと、いちいち止まっている車を鼻で笑いながら追い抜いていくわけです。
「あれ、まだお金使ってるの? ダッサイねぇ」みたいな。

そんなのが駅の自動改札機にも出てきました。
「仕事のできる男は『タッチアンドゴー』さ。ふっ」みたく颯爽と駅を出て行きます。

   ◆

そんなのがあるってね、知らなかったんですよ。

だからね、定期券もってうろたえてしまったんです。
「入れる所が無いっ!」って。
しかも後ろには通勤途中のビジネスマンがずらずらぁ〜っと…。
本気で焦りましたよ。

「なぜ通さんっ!」とチョップでも喰らわせてやろうかと思いました。
チョップ発動する前に気付いて良かったなあ。

あそこを通れるsuicaユーザーの特権。
それを「ふんっ」て思いながらガチャンと定期券を滑り込ませました。

   ◆

そんなSuicaですけど、いざ通れなかった時はカッコ悪いですよ。

期限も区間も正しい定期券でも、たまにブザーが鳴って扉が閉まっちゃいます。
そんな時は券を取って入口へ戻り、2〜3人先に行かせて再チャレンジです。

Suicaだとそんな時はその場でバンバンとカードを叩きつけるしかないんですね。
怒りがそのまま表現されているような。
あれは「タッチアンドゴー」とはほど遠い、とてもカッコの悪いモノだと思います。


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稲葉 馨

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