2003年02月08日(土) |
卒業への道〜卒制審査会 |
携帯メールを手にして2ヵ月以上が経ちました。 いつかは来るだろうなと思ってはいましたが ついに来ました、迷惑メール。
「○○の部屋。チョットえっちいけど♪」
みたいなの。 稲葉は人並みに助平だと思いますが、これにはちっとも心が動きませんね。 鬱陶しいかぎりですね。 いやはや。
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大学卒業に必要な単位と書類をそろえました。 いよいよ卒業も秒読みです。
しかしその前に最後の関門があります。 それが「卒業制作作品審査会」なるもの。
映画学科の監督・撮影録音・演技の3コースが1つになって夏休み中に映画を撮ります。 これが卒業制作作品になります。 演技コースは夏休みで終わるのですが、監督・撮録コースは今に至るまで編集などの作業が続くんですね。
そして完成したところで、教授陣に審査されるわけです。 ここでNGが出てしまったら、単位を取っていようが卒業はできません。
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江古田校舎は入学試験の真っ最中。 8時45分までに学校に入らないと校門が閉鎖されちゃいます。 普段は集合にルーズな人たちも、この日はさすがに揃っていました。
映画学科棟の第1スタジオ。 スクリーンを前に3コースの学生がすごい密度で座っていきます。 学生の前に、教授席が30。 学生の出席確認が終わると先生方、おもむろにぞろぞろと入ってきます。 つまり学生は教授陣の後頭部ごしに作品を観るわけです。
1作品観て、審査対象の監督・撮影・録音・演技の人間が教授席前の椅子に座らされ、教授との質疑応答。 これのくり返し。 30人の教授陣を前にすると圧巻ですよ。
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シナリオ・監督・撮影・録音・演技など、それぞれの担当の先生から学生に次々に質問が飛びます。 メインはやっぱり監督コースですけどね。 歯に衣着せない教授たちで、なかにはボロクソに言われた監督もいます。 もちろん誉めるべきところはしっかりと誉めてくれます。 学生も教授もどっちも本気です。 質疑応答は1作品あたり10分が原則なんですが、教授のテンションが上がってくると質問が……というかダメ出しが止まらないわ止まらないわ。
ある教授が「ダメだ!」と言ったことに対し、別の先生が「俺は面白いと思う」なんて言ったりします。 教授ごとの感性が見られて面白いですよ。 お互い熱を帯びて相手の言ったことに対して憮然としてたりね。
あと担当ごとにいろいろと違うところを観ているんですね。 伊達に教授を名乗ってませんね。
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結局、予定を1時間オーバーして審査会は終了しました。 その後に審査の発表があるわけですが、稲葉は芝居の稽古のために早退。 共演した友人に結果の連絡を頼み、熱気を帯びた映画棟をあとにしました。
で、無事合格! いやあ、よかったよかった。
こうして、卒業のための条件がひとつ、またひとつ整っていくのです。
それにしても、撮影したのはたったの半年前なのに、えらく若い自分がいて驚きました。 うはあ。
【関連記事】 2003年1月10日『卒業の始まり』 2003年1月14日『卒業への道〜単位というもの』
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