読書日記

2002年01月04日(金) 樋口裕一「ホンモノの文章力」(集英社新書)を92ページまで。「おすすめ文庫王国」(「本の雑誌・増刊」)が出回っていない。

樋口裕一「ホンモノの文章力(自分を売り込む技術)」(集英社新書)を92ページまで読む。これは題名の通り文章を書く力をつける本である。受験生の小論文指導に長く携わって実績もある著者だけに、具体的な実践力の養成を意図しているようだ。
目次を見ると、意見文の書き方、自己推薦書・志望理由書の書き方、エッセイの書き方、手紙・eメールの書き方とあり、その中でエッセイの書き方まであるのはここまで読ん出理解した著者の立場からすると疑問を感じるが(文学的な文章は視野に入っていないようなので)、普段の生活の中で書くことがありそうな文章を扱っていることがわかる。
練習問題が挿入されてこちらにも受動的に読むだけでなく、能動的に考えたり書いたりすることも求められるという実際的な参考書である。
本の雑誌社から出ているはずの「おすすめ文庫王国」(「本の雑誌・増刊」)が近辺の本屋さんに全く出回っていない。「本の雑誌」を置いているところにもない。「このミステリーがすごい!」は結構出回っているのに、ない。売れ行きがよくて品切れになっているだけか。文庫本主流のこの時代だから、この本を文庫本の棚の近くに置くだけで売れ行き倍増間違いなしなのに。もったいないことをする。


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