| 2001年10月07日(日) |
クリスティーの「謎のクィン氏」をおよそ20年ぶりに再読。 |
クリスティーの「謎のクィン氏」をおよそ20年ぶりに再読。 創元推理文庫では「クイン氏の事件簿」となっていて、昔読んだのはそれだったのだが、物置から出すのも面倒なので古本屋を4、5件回ってやっと発見・購入。なぜか急に読みたくなっての慌ただしい仕儀となった。クリスティーならいつでもどこでも楽勝で買えると思っていたが、少し大きな本屋さんでも一冊も置いていないことを確認し、驚いた。早川文庫版でも何冊かで、創元推理文庫が皆無の場合があるのである。 あの奇妙な魅力の面白さをもう一度味わいたくて、というのが理由かもしれない。すぐに最初の三編を読んだ。「クィン氏登場」「窓ガラスに映る影」「道化荘奇聞」の3つである。かすかな記憶では突然現れたクィン氏が積年の謎を解いて嵐とともに消え去る。他の名探偵とは一線を画す不思議な推理力で、驚くべき謎解きをするというイメージだった。他の探偵にはない不思議な魅力の探偵の物語を具体的にはほぼ完全に忘れているので、かつての夢よもう一度とばかりにページをめくっていった。 しかし、夢は破れた。何かしら話が分かりにくかったのだ。魅力的だったはずの、クィン氏の登場と解明、そして退場が今一つである。どこに魅力を面白さを感じたのか、理解に苦しんだ。まだ、九編残っているのでいましばらく辛抱したい。 創元推理文庫版の方が面白いということはあるのだろうか。収録作品はおなじはずだから、そんなことはありえないか。それにしても何かもどかしい感じがして、すきっとしない。昔はそんなこと気にせず楽しめたのだろうか。自分にとって長年これは特別の本と思ってきたのでややショックでもあった。 この数日間、佐伯泰英の本の方はすすまなかった。ただ、近くの図書館で「瑠璃の寺」を借り、14ページ読んだ。1999年の時代小説で、出だしから面白い。これで佐伯泰英の時代小説完読までもう少しである。フードファイトの「完食」みたいで品に欠ける言い方で、修行が足りない。「橘花の仇」を読んだ後のお楽しみが増えた。 この間、目を軽く通した作品は、次の通り。 「もっとも危険な読書」(高橋源一郎)「読書癖4」(池澤夏樹)「ことばの歴史学」(小林千草)「ミステリ・オペラ」(山田正紀)「育成力」(渡部元智)「本の旅人10月号」(講談社)「奇跡的なカタルシス(フィジカル・インテンシティ�供法並湿緡供� 「本の雑誌10月号」「SFマガジン」「ミステリマガジン」など。
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