雑 記
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2009年12月07日(月) トーマの心臓

読み終わるまで一週間もかかってしまった…
大好きな原作、それの活字版、著者が森博嗣…となれば…ってことで遅ればせながら買ってみたわけです。

トーマの心臓は、萩尾望都の漫画です。
何年前だかに、ドラマでイグアナの娘ってありましたけれど、その原作者。
変わった話ではありましたね、少女漫画としては。

描かれたのはかなり古くて30年以上前。
PLは萩尾望都の作品が好きで、多分ほとんど読んでいると思うのですが、このトーマの心臓と、ポーの一族、の中でも小鳥の巣辺りは好きな作品の上位に入るかな。
オスカーがギムナジウムに来る前の話、訪問者、ユーリが去った後のエーリクの話、湖畔にても持っているので、思い入れはあります。

読み出してすぐにがっかりだったのは、舞台設定が日本だったこと。
この話はドイツ、ギムナジウム、全寮制男子校、辺りに強く惹かれる要素がありましたから。
非現実的な世界への妄想やら美化やらが…(笑)

しかも、小説ではオスカー視点で描かれるので、原作にはあったユーリやエーリク本人たちの内面描写がなくて、なんだか彼らの存在感が薄いというか…
そこここにあったいいコトバを入れ込む余地もないというか…
まー小説だから、文章そのものをそのまま使うというのは、ダメなのかもしれないけれど。

これがぼくの愛
これがぼくの心臓の音
きみにはわかっているはず

この、PLが最も好きで多分この作品の中でも重要な、この一連の文章が、エピローグの副題的な使われ方をされるしかなかったというのが…
トーマは、印象的な文章表現がたくさんあった漫画なので、なんというか…勿体ない。

PL的には、オスカーは非常にカッコいい重要な脇役、という位置づけだったので、終始オスカーの一人称で語られるのもなんだか違和感が。
どうしても原作と比較してしまうので、あまり楽しめなかった。

著者の森博嗣は、すべてがFになるというミステリでデビューした人です、たしか。
PLは、このデビュー作が好きだったかな。
トリックが良かった。
種明かしをすれば、どってことないようなトリックなのですけどね。
ミステリという、ある意味、さらっとしたスタイルのものを書く人がどうしてトーマを…と思わないでもなかったけれど。

やはり、原作に思い入れがあるとどうしても辛口になりますね。


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