道標|≪過去を見つめて|あさっての方向へ≫


2005年03月07日(月) 湯気の中で

部屋がとてもキレイです。この上なく。

…荷物(という名のゴミ)を隣の部屋に移動したので!
根本の解決になっていませんから!残念!!


そろそろ高校受験の季節ですね。懐かしい。
私はさっぱり勉強しなかったので大失敗したクチです。


合格発表のその日、さした期待もしていなかった私は
思った通りの結果に悲観するでもなく、
「これからどーすべ」程度に部屋でごろごろしておりました。

そんな私の耳をつんざくベルの音。突然、一本の電話。

私の秘めた(バレバレだったか?)片思いの相手、
Kからのものでした。思ってもいない相手からでしたので、
俄然コーフンした私はいつもの如く妄想大爆走。

(何?何々?私のこと心配で電話を!?いやーん、Kも私のこと
気になってたんじゃんッカーこいつは参ったねえハハハ
どれどれ、私も気のない感じ演出?あ…愛の告白ゥ!?
あわわあわわいやここは落ちついて受話器をドキがムネムネ
)

「あ、K?どどどどうしたの?私、ほれ落っこっちゃったよッ!
いやはや参ったね。不合格だよ。
落ちこんでてもしょうがないからさ、ホレ、なんだ、わははは」

まるで舞い上がってるのが丸わかりで、今思い出しても
死にたくなる会話。

Kの用事はごくシンプルで、わかりやすいものでした。

「あー、そうか、残念だったなお前は(淡々と)。

あのさ(もじもじ)、

ところで(言い出しにくそうに)、

お前と一緒に○高受けた
○○(クラスの女子の名)…………受かってたか?」


…単なる好きな人の合否を聞きたかっただけ電話でした!!


一瞬でうわッついた気持ちが凍りつきました。

察しがつかない程鈍感では無かった私、すかさず

「なんだ、お前、○○ちゃん好きだったのかー。なかなか趣味の
いいところじゃないのよ。このスケベッ。いよ、スケベッ!
」

のような、知性のカケラもない小学生以下の囃し文句を
ここぞとばかりに並び立て、照れる彼をからかい尽くして
彼女の結果を教え、「じゃあなうまくやれよスケベ」
と電話を切りました。


なんだか意識がぼうっとしてしまって。


夕方になって、担任の先生(美人女教師)が家庭訪問に来ました。

受験に落ちた生徒の家々を一件づつ回って、
「私の指導が至らないばっかりに」と頭を下げに来たのです。

今もやっているのかはわからないヘンテコな習慣ですが、
我が家は姉も兄も高校受験成功組、いまだかつて経験したことの無い
突然の来客に母は恐縮するばかりで、玄関先では
いつ果てるとも知れないお辞儀の応酬。
顔を合わせるのも気まずく、挨拶もそこそこに家の中に戻ると、
私は並々に湯を張った風呂に飛びこんで、静かにただ、
先生が帰るのを待ったのでした。

会話は遠く、蛇口から水滴がこぼれる音だけが耳に響いてくる。


不意に涙が出て。


不合格の事実も、勘違いだった相思相愛の夢も、それぞれは
思ったほどショックなことではなかったのに、
ただひたすらみじめな気持ちでいっぱいで。
お先真っ暗。一気に襲ってくる絶望感。

悲しくて、悔しくて、のぼせる直前まで湯船に浸かって泣きました。


デブのピークだった中学3年時の私の写真を見ると
まるでブタか溺死体かのようで(今もあんまり大差無いのですが
少なくとも今は股ズレはしてない)正直嫌気が差します。
それでも、「その後は結構楽しい日々だったのよ」と
あの日の私に教えてあげたいような気もするのです。

何がいいたいのかと言うと、受験生頑張れということです。


金田こけもも |MAIL |HomePage