永眠しました。

昨日、調子が悪いと言っていたタマが深夜に永眠しました。

寝かせる為にゲージに入れたときは、弱々しくも止まり木に止まっていたのですが、私が寝る頃になったら、がさっと音がしたので、何かあったのかと、ゲージの中を覗いたんです。
そうしたら、既に止まり木に止まる力もなくなったタマが、下で縮こまっているのです。
その時すでに左側の足と羽根はほとんど壊死状態でした。

それでも、小さく浅くて早い呼吸をするタマを少しでも暖めようと、手で包み込むように抱いて、一緒に布団に入ったのですが、次第に弱くなる呼吸はどうしようもありませんでした。

何度も何度も名前を呼んで、そっと撫でて、頑張れって声を掛けることしかできなくて、一生懸命生きようとするタマに何もしてあげられないことがもどかしくて、悔しかったです。


そうして深夜一時を回った頃、力無く首を下げるタマに異変を感じたときには、もう呼吸は止まっていました。
ゆっくりと、最後に一声も上げることなく、この世を去っていきました。

この子は幸せだったのだろうか。
私の傍で幸せだったのだろうか。
私はこの子に何をしてあげたんだろう?
もっと、この子を幸せにしてあげられたんじゃないんだろうか?
もっと色々なことをしてあげられたんじゃないだろうか?

この子は本当に悔いのない生を全う出来たんだろうか?



本当は、昨日の時点で病院に連れて行けば、今頃は元気になったんじゃないだろうか?
14年生きたんだし大往生だよ。寿命だったんだよ。と言われても、最善を尽くしてあげられなかった事が、悔やまれてなりません。


最期を看取ってあげられたことが、この子にとってせめてもの幸せだったなら……と、そう思う事は、自分を慰める理由でしかないのかな?とか、思ってしまったり。

朝になって目が覚めたら、元気になってて顔をつついてくれないかな?とか、きっと眠ってるだけで、明日には元気になってるとか、そんなことを考えて、一緒に夜を明かしました。
けれど、やはり目が覚めてもタマは動かなくて、冷たくなってて、現実だったんだと思い知らされました。

まだ、あの子がいた証が一杯残ってて、物陰からひょっこり出てきそうな気がします。


残されたもう一羽が、切なそうに鳴いて、タマを探すような仕草が辛いです。
14年もの間一緒にいて、留守番も、寝るときも、ご飯もずっと一緒で、傍にいれば喧嘩ばっかりだったけど、それでもずっと一緒にいた子がいなくなって、これからは、留守番も、寝るときも、ご飯もひとりぼっちになってしまうのが可哀想でなりません。
残された子が、このまま弱ってしまわないかと不安です。


私の人生の半分以上を一緒に過ごしたこの子が、もう苦しまないように、寒い思いをしないように、安らかに眠れるように、ただ祈るばかりです。
2005年09月26日(月)

三日坊主 / maki murase