「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2005年11月03日(木) コツ

 今日はファイルに 「潔癖症」 と記録されている女性のお宅へ初訪問。上司は私に「大変だからね。気をつけてね」 と伝えて下さいましたが、私はファイルの情報を見ただけで楽しみになっていて 「はい。ちょっと楽しんできます」 と返事をして女性のお宅へ出かけました。
呼び鈴を鳴らしてしばらくするとドアが十センチ程開きました。大きな目がこちらを見て 「誰?」 と尋ねられましたので 「Mamoちゃんです (こちらは本名です・・) と答えました。すると女性はゆっくりドアをお開けになって私に 「入り口に上がる前に靴下を履き替えて此処で手を洗って」 と仰いました。私は静かに「はい」と返事をして20センチ程の隙間から部屋の中に入らせて頂きました。洗面所で手を洗いながら思い出した先ほどの大きな目、何だかミステリアスな世界に入り込んだ気がしました。そしてもう一枚の扉の向こうは本当に面白い世界でした。バケツに組み入れる水は、バケツの中に引かれた線より一ミリも越さないように汲みました。掃除した部分とこれからの部分の境目を忘れないように移動しました。ベッドの下にもぐったときには最初に拭いた床が汚れないように右の足からはいずり出ました。あっという間の1時間、「頑張り」は必要ありませんでした。

 別のお宅へ伺うとそちらはお家全体がゴミの山となっていて、大きくて広い庭はテレビの中で見かけたような粗大ゴミの山でした。私は早速マスクをしてゴミの収集にかかりました。本当は何だったのかが分からないくらいに変形している汚いものも 「Mamoちゃん手袋」 には勝てません。異臭が放たれているだろうと思えるものも 「Mamoちゃんの特性マスク」 には勝てません。時々 「匂いが服に付いちゃうなぁ」と思いつつ、どんどん片付けていきました。ようやくひとところが片付いた時、自宅の女性が様子を見にこられました。女性は認知症をお持ちです。そして 「きれいになったねぇ。でもあら?これは使えるから元に戻して」 と仰いました。私は始め驚きましたが、「そうですか。わかりました。じゃ、全部戻しておきますね」 とお伝えしてから元のとおりに戻しました。

 私たちのサービスのどこをどのように使われるかは利用者様の問題なのです。私たちは利用者様が納得される形で動いて行けば良いのです。そして何より、ゴミ集めも掃除も楽しく動けた事が良かったなぁと思います。だから、これでいいのです。


Mamo |MAILHomePage

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