「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2005年09月07日(水) 間違った観念

 今日はある女性利用者さんのお宅へ行きました。「精神的ケアと家事の手伝い」をテーマに2時間お手伝いをさせていただく予定でした。女性は42歳、主婦業をお持ちです。それから「躁うつ病」の病名を持たされています。 
今はご主人様と二人暮しをされていますが家の中は足の踏み場も無いほどゴミで溢れていて、何処から手をつければいいのかが分からないような状況でした。女性は最初、私と目をあわせようとなさらず、切れることなくお話をされ、少しお座りになっても落ち着かない様子でした。私は女性が一呼吸置かれれるのを待ってから「これから女性のお手伝いをさせて下さい。でも私に何か不都合があったら伝えて下さると嬉しいです」とお伝えしました。そして女性にお断りして台所の片付けに取り掛かりました。女性は途中何度か私の傍へ来られ一緒に洗い物をしながらお話をして下さいました。
「躁うつ病」という診断を付けられたのは14歳の年。以降42歳の今日までお薬を飲み続け、途中で2度自殺しようとなさった」と仰いました。台所の角に並べられた30センチくらいの缶箱4つの中には精神科のお薬が隙間無く詰められていました。会話の間に何度もお茶を飲まれ「喉が乾いて仕方が無い」と仰いました。私は自分にもあった過去を思い出しながら「そうですよね」とお返事させていただきました。
 女性が繰り返し語られた言葉は女性自身の母親とパートナーに対する思いでした。「母は妹を大事にして私を嫌っている。私が怒ると親戚は私におかしいと言う。主人とは離婚したいのに…」。私は、もしも女性に、心が理解される環境があれば、女性は今違った形で人生を歩んでいるだろうと思いました。それから私に出来ることは何だろうと考えました。私は何をしたらいいのか分からないので、まず、その女性と関わる自分を見ようと思いました。
 女性は私に趣味と血液型を尋ねて下さいました。私は「趣味の一番は本読みです。親から否定されて心が傷ついていて辛いから、その傷を癒やす勉強をしています」と返事をしました。血液型に関しては「A型ですが、私は血液型を一切信じていないのです」とお答えしました。女性が「なぜ?」と尋ねて下さったので「私という人間をたった4つの型にはめ込んでしまったら、私がかわいそうだもの」と言いました。女性は「何か・・Mamoさんは面白い人ね」と言いました。私は私を肯定されたことをうれしく思いました。
 掃除をしていると女性が何度も「丁寧ね。私の母は掃除をしない人だったから」と言いました。私は「教わっていないことは分からないままですよね」と言いました。
私は女性と話をしている間、何度か(このことを伝えてもいいことなの?)と自分に問いました。
2時間が過ぎて外に出たとき、いくつかの疑問が湧いてきました。心を持って人と接するとは? 心を持って仕事をしていくとは? 決して楽には見えなかった彼女の様子に自分の過去が重なってフラッシュバックしていたと思います。今、「今を生きている」と思っている私は本当に今を生きているだろうかと自分を見直さずには居られませんでした。今日の会話が良かったのかどうか、今も分かりません。でも、出来た分が出来た分だと思います。
 一日を終えた今、私は「いつもそこにある“心”を感じられるよう「自分に一番やさしい自分」を意識していこうと気持ちを新たにしました。これからも女性と関わらせていただく事になるであろう「私」・いつも「私を一番大切にする自分」を意識することにします。


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