夜勤明け。久しぶりに自転車で出かけてみた。街路樹の赤い色。青い空に浮かぶ白い雲。太陽に向かって走った道の「黒いアスファルト」に、小さく光る無数の石。立ち寄った公園で見た女の子のピンク色の自転車。白く透き通ったススキの穂を背に走り回る子ども達。 穏やかな初冬の空で止まったままのように見える白い雲も、少しずつ動いているにちがいない。 現実はいつも瞬時に入れ替わり、そしていつも私の人生の一場面として繋がっている。私は次々と視界に入る現実の中で、「“生きる事をしている”自分」を確認し、再び赤い自転車を走らせた。9:00 さざんか 近所の公園 My bicycle