留学先での独り言

2005年10月06日(木) 今年のノーベル化学賞の結果から

まずは今日弟の誕生日。この日記を読んでいるとは
思えないけどおめでとう。身体にはそろそろ気を使
えよ、無理しすぎるなよ。

さて昨日ノーベル賞についてコメントすると言った
ので少しその話を。化学賞は有機合成に関すること
だった。メタセシス反応と言われてもピンと来なか
ったので少し調べると、二種類のオレフィンの間で
二重結合同士の結合の組換えが起こる触媒反応だそ
うな。触媒としてルテニウムカルベン錯体が報告さ
れてから様々な合成の適用がされて、その報告者の
Grubbs博士が今回ノーベル賞をとったとのこと。

日本での大学時代、何を隠そう自分は化学科に在籍
して有機化学は有機概説(通称有機0)から有機�靴�
で4科目とったが、はっきり言って成績は悪かった。
自慢じゃないが有機0は3年連続3回落とし、4回目も
追加課題をこなしてようやく通してもらったぐらいだ。
なので反応を見て面白いな、とは思えど習ったかど
うだか定かでない。きっとやったんだろうけど。

ただ錯体がルテニウムというのは少しひっかかる。
自分はコバルトの錯体を扱っていたが、所属した
研究室ではルテニウム錯体を扱っている同期がいた。
分析研究室という性質上、反応そのものよりその
反応機構、特に反応中のルテニウムの原子価状態
を調べていて、彼からルテニウムの特異な性質を耳
にしていた。実際この友人はルテニウムで新規錯体
を合成して論文を書き、後に博士号をとった。こん
なことを今回のノーベル賞受賞内容を聞いて思い出
した。確か名古屋大の野依教授が開発した片方の光学
異性体を選択的に合成出来る触媒も確かルテニウム
錯体だったよなぁ。

自分もルテニウムをいじっていたら違った将来が
あったかも、と感じた今年のノーベル化学賞の結果
でした。いや、ないな。


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