風の行方...深真珠

 

 

一週間 - 2004年08月09日(月)

月曜日。
朝。まだこの部屋に君の香りが残っている。
ベットにもバスルームにも、もちろん僕自身にも。
仕事中も昨日のデートの記憶がついさっきのことのように思い浮かんでくる。
毎週、こんな感じだ。

火曜日。
仕事帰りに上司と飲む。
やっぱり君といる方が何倍も楽しい。
君のことを考えない日は一日もない。
明日は会えるだろうか?

水曜日。
夜。君と会うなり、いきなり喧嘩。
なぜ機嫌が悪かったの?
僕が何かしてしまった?
記憶をすべて掘り起こしても思い出せない。
淋しい夜になってしまった。

木曜日。
今日は雨。
仲直りする機会も失ってしまう。
君はこんなに淋しい夜が続いても平気なのかな。
僕はいますぐにでも君に会いたい。
せめて、夢の中で会いましょう。

金曜日。
君から「会いたい」とメールがくる。
思わず子供みたいに跳び上がってしまったよ。
バラの花束でも買って行くべきか?
彼女が行きたがっていた中華料理屋に行こうか?
むしろ何もしない方がいいのか?
とにかく仲直りできそうでよかった。

土曜日。
結局、朝まで一緒にいた。
朝起きたら隣に君がいるなんてなんて幸せなのだろうか。
君の寝顔を見ていると、世界中の幸せを独り占めしてしまったような気がする。
このまま時が止まってしまえば・・・と願わずにはいられない。

日曜日。
金曜日の夜からずっと一緒にいる。
僕は全身で幸せを感じて、全身で表現している。
君と一緒だったら、次の瞬間に世界が破滅したとしても、僕は悔いはないだろう。
君をこの胸に抱いてゆけたら、僕は地獄だって恐くない。
君と一緒なら、永遠だって信じられるよ。

僕は君を愛してる。



月曜日。
朝。いつものように彼からのメールが目覚まし代わり。
それにしても、毎週決まった時間にメールがくるなんてほんとマメな男。
最近は、朝まで彼の家にいることが少なくなった。
なんか・・・ね?

火曜日。
私達二人にとっての休日のようなものだ。
この日はお互いに連絡をとりあわない。
なぜそうなったかは忘れたけど、私にとっては貴重な一日。
今夜は商社マンとコンパ。
いい人がいるといいんだけど・・・。

水曜日。
彼と喧嘩。
昨日のコンパは馬鹿ばっかりで全然楽しくないし、
家に帰ってふとぼ〜っとしていると、自然と彼が出てきて、それが何だかムカついて仕方なかった。
彼の顔を見た瞬間、我を忘れて大声あげちゃった。
う〜ん・・・まっ、いっか。

木曜日。
今日は朝から雨。
雨の日は頭痛に悩まされる。
こういう日は、彼はそっとしといてくれる。
彼といると、気を使わなくて済むし、楽といえば楽だけど、きっと私が求めているのは・・・そういうのじゃない。

金曜日。
意味も無くなく怒鳴りつけたことにちょっとだけ罪悪感を感じて、「会いたい」とメールをしてみた。
きっと彼は今頃ウキウキしているのだろう。
私は、私がどういう態度をとれば、彼がどう反応するかだいたい分かっているし、
私がどういう言葉を使えば、彼がどのように感じるかを知っている。
男の1人も操れないような女じゃ、つまらないと思うわ。
あ〜、今夜も彼に抱かれるのかしら・・・。

土曜日。
彼を馬鹿にしている私も、彼の胸の中でしか安らぎを感じれない、それだけの女なのだろうか。
私が描く私は、こんなんじゃなかった。
もっとかっこいい男を、もっと金持ちの男を、もっと知的な男を、もっと、もっと、もっと・・・。
でも、今の私は、こんな男と、こんなちっちゃなアパートで、薄っぺらい布団の中で・・・。

日曜日。
「結局、彼とのこの時間があるから、私はまた明日からがんばっていけるのかもしれない。」
という考えが、ふと頭をよぎってしまって、思わず吐きそうになった。
いっそ、何もかも吐いてしまえば楽になれるのかもしれない。

ねぇ、私のこと本当に愛してるの?


...




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