風の行方...深真珠

 

 

新作 - 2001年09月21日(金)

灼けるような日差しが徐々に体を犯してゆき
楽園を求め伸ばす手は虚しく空を切る
燃える砂の上で ただ生に執着し
目に映ったあなたは蜃気楼に滲んでいく

涙すら空に溶けて
のどの渇きは全てを許し
囚われてきたあの時の言葉も薄れていく

差すような寒さがやがて心も凍りつかせて
悪夢を見て握った手に何が残っていたのか
地平の彼方まで 一つの生の証もなく
地に埋もれていく私はあなたを愛せただろうか

休める町も見えず
やがて疲労に体は覆われ
動かなくなったこの指は癒えないあなたを求めて・・・

それでも輝き続ける月の下で
もしもう一度会うことができるのなら
どまどう魂を連れ去って
いつか帰る場所へと導くだろう

すれ違いだらけで広い砂丘の風に吹かれ
流されぬよう掴んだ手は激しく汗ばんでいる
この世界は 常に生を試して
掟を破った私はこのまま朽ち果てていくのだろうか


...




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