風の行方...深真珠

 

 

お金には代えられないもの - 2001年09月01日(土)

僕は以前、有刺鉄線のチョーカーを持っていた。
ラルクのhydeがしていた関係で思わず買ってしまったものだ。

ある人から「欲しい」と言われた。
その人は働いていて、明らかに僕よりお金があった。
僕が持っていた物なんて安物だったので
こんな安物自分で買えばいいのに・・・なんて、
そんなこと思っていた。

「彼女はきっと、あなたの物だから欲しいんだよ。」
彼女はなぜか自分に他人の振りをして、
こんなことを僕に言ったのだった。

「店にある高価なチョーカーや他の誰かの持っているチョーカーではなくて、
 僕が持っていたチョーカーであるからこそ、欲しがったんだ。」
とでも言いたそうな感じだった。

僕はなぜか胸の奥を力一杯握りつぶされそうな感覚を覚えた。

「このチョーカーは外さない。」
僕は彼女のもとまでチョーカーを届けたのだった。

今、あのチョーカーはどうしてるのかな?
きっと、彼女の首を彩ることはないだろうけど、
彼女の記憶にすら残っていないのかな・・・。

彼女の宝石箱の中に隅っこでもいいから、いてくれたらうれしいな。


...




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