風の行方...深真珠

 

 

詩を書く - 2001年08月15日(水)

欲望を満たし続けた街にはもう朝が訪れているのに
無邪気な私の元には未だに風の便りすら届かない
大空を舞った鳥たちは羽を休め
奏でるハーモニーは
無力な私の体を深く暗い世界へ導いていく

見慣れたあの場所や懐かしい匂いは
いつこの私を見つけてくれるのだろうか

ただ今を支配する静寂に犯されて
永遠の眠りを選んでしまう
さっき伸ばした腕はもうひきちぎられて
歓喜の拍手に迎えられる
君が餞(はなむけ)にくれた最後の笑顔はいただいていこう

聞き慣れたその声や思い出す感触は
今も色あせずに残っているのだろうか

ただ私を縛る紐を解き放って
永遠の眠りを進んでいく
やっと踏み入れた足はもうひきちぎられて
大地の重みはもうなくなった
君が餞にくれた最後の笑顔はいただいていこう


...




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