DAY BY DAY
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少し前の話。
ある夜遅くなった日の駅からの帰り道。 駅前の通りを抜け住宅街にはいると街灯も少なくなり人気もない細い道は一気に暗くなる、歩きなれたそんな細い通りを私は足早に急いでいたのですが、ふと足を止めた。ずっと向こうの方に見慣れない光が遠くなのにそこにとびきりの明るい物があることがハッキリ分かるほどに煌々と光っていた。どんどんと近づいてゆくとようやくワンボックスの車から放たれていた明かりだと言うことが分かった。
後ろのドアを全開しお店のようにしつらえたその車の中は昼間のように明るく、ラテンのリズムの曲がほどよいボリュームでかかっている。ブラジルの雑誌やCD、日用品、缶詰やビスケットと言ったような食料品に至るまで、私が見たこともない珍しい物にあふれていた。
そこはちいさなブラジルのショッピングセンター。
数人の外国人達が買い物をしたり店主と世間話をしたりして、 そのまわりに集まっていた。 ポルトガル語が飛び交う。
ふと、私は夢を見ているような錯覚におちいる。 いつもと同じ道が、急に違う道になる。 明るい車のまわりだけ空気までもがブラジルになり、 そこにブラジルの人の日常がある。
都会でもない平凡な住宅地のそんな光景に 私たちは沢山の人と交ざり合い、 関わり合いながら暮らしていることに改めて気づく。
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