DAY BY DAY
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藤原新也は私の大好きな人の一人なのですが、 久しぶりに書店で吸い込まれたみたいに手に取り 「ディングルの入江」という本を一気に読んでしまいました。この本は今までの氏の本と違い小説のような形式で驚いたのですが、 アイルランドの荒涼とした風景の中に詩のように世界を表現したような 形式もそうだけど、内容も今までの藤原新也のものとは異なり 美しく優しい話のように感じています。もちろん彼らしい視線はそのままに・・・
はじめて藤原新也の写真を目にしたのは20代の頃、 大阪の心斎橋パルコの壁面にザワザワと 熱い風が吹いているような錯覚を感じて見上げると そこには赤いサリーの沢山の女達・・・ その写真はただの広告写真にはない熱気を帯びた生々しさで 都会の私を見下ろしていました・・・
それからすっかり藤原新也にはまり、 氏の本や写真集、雑誌のコラムまで 必死になって探しては読んでいた私。そんなわけだからその頃に私の頭の中に擦り込まれた事の 幾つかは彼に影響を受けたもののように思う。 読めば読むほど藤原新也と言う人の中にある「情」 そして他の中にもその「情」を探そうとする視線が大好きな私
今、世の中は「癒し」ブームヒーリングと名の付く様々なものが溢れているように思うのですが、 今、本当に必要なのは「癒し」ではなく逞しく生きる力なのではないかと 思う今日この頃、頭でっかちにならずに地に足をつけてしっかりと・・・
そんなことにあれこれ思いをめぐらしながら読む ディングルの入江は、かつて読んだ熱い藤原新也ではなく、 なにかもっと静かに彼なりの完成された 世界のあり方を語っているような物語のように思える。
参考 fujiwara shinya official site
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