「だってあなたは『ネオ・ロアノーク』でしょう?」 「私、知ってます――『エンデュミオンの鷹』ムウ・ラ・フラガ。ヤキン・ドゥーエ攻防戦で、アークエンジェルを守り命を落とした悲劇の英雄」 「うん、でも、ちょっと違いますよね。悲劇というなら、ムウ・ラ・フラガよりアスラン・ザラでしょうし」
「私は、オーブからの補充人員ですから、アークエンジェルにいたころのあなたのことは知りません。私の仲間たちもそう。でも、アークエンジェルのクルーだった方々は、みんなあなたのことを知っているんですよね」 なんだか不思議、と彼女は呟いた。 「あなたほどたくさんの名前を持った人なんて、初めてだもの。私たちは、ロアノーク一佐であるあなたしか知らないから」
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