日記のような語りのような。

2004年07月27日(火) あなたに会えた、喜びと悲しみ。

オーラバ新刊、『オメ○の空葬』、買いました。
本屋でまず開いて思ったのは、「字が大きい」。次いで、「行間が広すぎる」。
読みにくいったらありゃしません。思わずその場にあった若木さんの昔の本(ザザ)を手にとってみたけど、昔のは字がちゃんとぎっちりあったよ…。そんなにページ数稼ぎたかったのかしらと首を傾げておりました。
だって行間が開きすぎてて斜め読みもしにくいんだもん。元々あの人の本は字が多いので一度斜め読みをしてからしっかりと読み直すのですが、今回のは斜め読みを何度かしただけで内容がそれなりに入ってくるからなんだか変な感じです。
ちなみに、これと一緒に買った新刊と行数を比べてみたら、『オメガ』の方が一行少なかったです。一行あたりの字数は一文字少ない。ページ下の余白も、2文字分広い。
この1年、作者の体調がよろしくなかったようですけど、本当に大変だったのかなとしみじみ思ってしまいましたよ…大丈夫か若木○生…。


以下、ネタバレを含みますので未読の方は飛ばしてくださいね。
語ってるだけだけど(笑)


そして内容は……。
前巻から打って変わってほのぼのから始まりまして。
ほのぼの〜かと思いきや、何気にそこら中に透明な棘みたいのが散りばめられてて。やばそうな雰囲気がじわじわしてて。大変そうな割に、いつもと同じような感じにみえなくもない風に進んで。
…進んだ、かと思いきや。
ラスト。
………………十九郎ぉぉぉぉぉっ!!!!(涙)
ちょ、ちょっと待ってこれマジですか!? なんでなんでこうなっちゃうのいやこうなるのはわかってたけどどうしてこのタイミングでその場であの人がそんなこと云っちゃうの!!?
みたいな。
十九郎のこれまでの動きを考えると、その気持ちが痛いほどわかるような気がして。
苦しくて。
でもどうしようもなくて。
痛くて。
痛くて。
全部が真っ暗になる瞬間が、とうとうやってきてしまった。
全部なくなった。
あの人を構成するその根本にある、ある意味であの人の地位を心を支えてきたものの理由であるものがなくなってしまった。
それがとてもとても。
本当に。
ただ、苦しい。

――とはいっても。
まぁもう少し冷静になってみて考えると、やはり希沙良と十九郎は互いになくてはならない存在だったのだなと思うわけで。
希沙良は、十九郎のために強くなったといっても過言ではないように思うけれど、今さら強くなったことを後悔してはいけないと思う。だって決めたのは自分でしょう? 希沙良が十九郎の手元から離れてさらに強くなったことは決して悪いことではないけれど、それによって十九郎が不安定になっていたことも事実ではあるのだけれど。
かつて互いの関係を共依存だと十九郎は云ったけれど、当時の彼らのバランスは絶妙なものだった。互いに互いがいればそれでいい、何も云わなくてもわかる、強くいられる、そうだった。けれど、それでも彼らは変わらねばならないところにきていて。希沙良は、十九郎のために強くなった。十九郎の手を振り払うようにして、彼のために動こうと、彼を守ろうとしていた。強くなっていく希沙良に逆に不安定になってしまったのは十九郎の方で。今までは、十九郎が希沙良を守り支えていたように思えたけれど、十九郎にとっても希沙良はなくてはならない存在で。それが急に手の届かないところに行ってしまって戸惑わないわけがない。あの人はそういうときに弱音をはかないから、ずるずると誰も気付かないところで深みにはまってしまっていたように思う。
そんな十九郎が、初めて希沙良に真意を告げたのが、あのとき。
自分の術力がもう残りわずかであると、希沙良に告白したとき。
あのときもとても苦しかった。衝撃が大きかった。納得をしながらも、それでも、と思っていた。
だけど、もう。
――こうなってしまったからには、あとは待つだけしかありません。
作者が体調を整えてがんがん書いてくれるようになるのを祈ることしかできないな、と。結局はそんな結論にたどり着いてしまうわけで。

あと、あまりにも伏線な伏線でどうとらえていいのかよくわからない言葉がひとつ。
忍が夏江さんに云った、「我が陣に属せし者のうち、何人(なんぴと)かが、(略)、魔道にいちど堕ちるだろう。(略)それが誰であろうとも、この僕自身が討ちにゆく」なのですが。
これを見た瞬間、友人と話していた予想がぶわっと頭の中に。
つまり、十九郎が忍を裏切るんじゃなかろうか、という。十九郎は忍のことがとても好きですから、もうこうなったら忍に殺されることを望むのではなかろうかと。
そんなことを話していて。まぁもちろん、十九郎復活についてもあれこれ話してたりもしたんですが、とにかくこの人は一度忍から離れて皓の側につくんじゃなかろうかという予想があったのですね。……それがまぁ、なんとなくありえなくもなさそうな雰囲気ですかね、これは?
十九郎ではない可能性もあるのですが、でも十九郎以外に「魔道に堕ちる」可能性のある人物はいなにように思うのですね。冴子はありえないし、希沙良や亮介も多分そんなことにはならない。ありえそうなのは諒くらいなのですが、でもあの子もこの状況じゃあ忍に反発はしても裏切るような行動には出られないよなと思うので。

あぁそれにしても、十九郎は死んでしまうのでしょうか。
というか、もうここまできたら死んだ方が幸せなような気がしてなりません。蘭が、「あとひと太刀で死ねたのに、残念だ」と云って剣をおさめたけれど、本当にそうだよなと思った。
十九郎にとっては、死ぬよりもつらい現実が目の前にあって。でもきっと死ぬなんてことはできないで。今までの自分が全く違う自分になってしまって、もう前には戻れなくて。死よりもつらい闇の中に堕とされて、あの人はどうなってしまうんだろう。
でも、希沙良と忍のあの約束がある。あれによって希沙良は忍に縛られてしまったようにも思うけれど。たとえ十九郎が助かる道が死のみであったとしても、彼がなんのしがらみもなく微笑んでいられるようになればいい。

ていうかやっぱり語りすぎなのでしょうか、私?(笑)
えぇとあの、上記については主観客観まざりまくりなのであまりアテにしないように。最近読み返してないから、間違って覚えてる部分もかなりあると思うので。




今日は途中から頭痛が酷くてどうしようでした。
多分風邪なんだけどね。
汗が冷えてそれによって身体が冷えたことにより風邪をひいたのでしょう。
湯冷めと似たような感じと思われ。
変なところで敏感だから、こういうとき困るんだよねホント。


 < 過去  INDEX  未来 >


紗月 [MAIL]