MTの日記

2010年05月16日(日) 才と必然

「物書きなていうものはものの道理や世の出来事を
知り尽くしたように言うけれどその実、現実を何一つ
分かっていない人種なんだ。」(たしかそんな感じ)

それはとある物書きが小説の中で、物書きの主人公に向けて
彼を非難する別の登場人物の男に言わせた言葉だ。

非難する男はかたぎで物書きは放蕩に明け暮れる。
その物書きの書く小説は人の興味を引く面白い小説なのだろう。
浪漫主義、退廃派、耽美的およそ健全とはほど遠い
そうした作風にも作家には切実な必然があった。と思う。
物書きは自ら命を絶つ。

劇団の研究生の座を追われる身になった友人が
その劇団に残った別の男のことを非難した。
女に食わせてもらってる。
それもその男の才なんだよ。他人事のように答えた。

誉められることは何もないけれど私は働いている。
そして私は生きている。


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