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| 2006年04月21日(金) 沈む夕陽 |
| 山下公園から横浜駅に向かう船に乗った。 天気が良くて、いい気持ちだ。 ベイブリッチが見えて赤レンガが見える。ビルの間から夕陽が見え隠れして、恋人の顔がその度に赤くなったり陰になったりしている。 少し風が寒いけれど、少しのあいだ我慢すればすぐに横浜駅に到着する。 こんな大きなターミナル駅のすぐそばに海があるなんて知らなかった。 誰かが私の耳元で「真剣になれよ」と囁いた。 風が耳の下を撫でるように、でも確かに「真剣になれよ」と言った。 私はいつだって、ふざけていろんなことを考えたことはないはずなのに、だけど真剣さが足りないんじゃなくて、勇気がないだけなのかもしれない。 そうしたら、今度は「勇気を出せよ」と誰かが囁いた。 私も、勇気が欲しい。誰かに自分のすべてを許せる勇気が欲しい。 こんな大人になってまで勇気が欲しいと言うなんて思ってもみなかった。 恋人は、手摺に体をもたれさせてずっと夕陽を見つめている。 私は赤く照らされたり陰になったりするその横顔をふと見つめた。 |
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