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2005年12月31日(土)  2005年に合掌
ここに、つごう20枚の年末ジャンボ宝くじがある。

恋人とそれぞれ3000円ずつ払って買った宝くじがここにある。
さて今日は、宝くじ当選番号発表の日。

「では、読み上げます」と恋人と正座して、インターネットで探した当選番号を読み上げる私。
というか、当たらないよね。当たるわけないよね。連番で買ったから、それぞれ300円ずつしか当たらなかったよ。
私が信用できないのか、まだパソコンの画面と宝くじを見比べて頑張る恋人がふいに、「ふああーーっ!」と腰抜かした声を出して、ぴくぴく痙攣している。もうそんなに驚かさなくてもいいって、当たってないんだから、どうせ私を驚かそうとしているだけなんでしょ。
「当たってるじゃんー!当たってるじゃんかー!」と恋人は言うけれど、嘘だってそんなの。だって、私がちゃんと読み上げた番号のくじはなかったじゃないの。
「60万円当たってるよー!」と恋人は尚も、私をからかおうとして嘘ばっかり言っている。
「なんか、今年は60周年記念らしいから、特別に60万円の当たりくじがあるみたいだよ。ほらここに書いてあるの、さっき読まなかった分ここに載ってあるよ!」
え、マジで?マジで60万円?!
60万円っていう中途半端な金額がもっともらしい。
その中途半端に当たって嬉しい金額が、なんだかもっともらしい。
うそー!?本当に当たっちゃったの?

と、恋人から宝くじを奪い取って照合してみたけれど、「嘘だよ」と一言。
ちょっと本気にして、意地汚く宝くじをめくっていた自分がいやらしい。ムカツクね。
高笑いをする恋人の声と、テレビからはN響の「第九」が聴こえてきている。
風邪をひいているのか、さっきから指揮者はハンカチで鼻をふきながら指揮棒をふっている。
金などに目をくらますことなく、胸に手をあて歓喜の歌を聞くのだ、若者よ。
きこえるか、歓喜の声が。
ああ、来年は第九の合唱でもしてみようかなと思った。

今年の大晦日も何の変哲もない一日として終わろうとしている。
2005年に合掌。
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