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2005年11月16日(水)  赤ん坊
赤ん坊のいる夢をよく見る。
だけど私には、産んだ覚えもなく妊娠していた記憶もなく、夫がいるわけでもない。
何かしらの理由があって、いま私の手元には赤ん坊がいる。
この子は私の子だと強く母性を感じている。そんな夢を見る。

一生懸命、子供を抱いて母乳を飲ませようとするけれど、乳が出ない。
ごめんねと私は赤ん坊に囁く。
粉ミルクを買いに行かなきゃ、哺乳瓶を買いに行かなきゃ。
私は、そう思い立って家を出る。

だけど、私はいつのまにかスーツを着て仕事をしている。
地下鉄を乗り継ぎJRに乗って商談に出かけている。
駅の階段を上るとき、はっと気づく。
あの子をひとりぼっちで家に残してきてしまったと。
あの子に飲ませるミルクを買いに外に出かけたのに、私はすっかり忘れて仕事に来てしまった。
なんて酷い親だろう。今ごろ、あの子は泣いているだろうか。
腹を空かせ過ぎて死にかけているのではないだろうか。
どうして私はあの子のことを忘れてしまったのだろう。
私は走って家に戻る。
階段を走って電車に飛び乗り、呼吸が出来なくなるくらい走った。
家に戻ると、赤ん坊は死んでいた。

そんな夢をよく見る。
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