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2005年10月01日(土)  組織に属すること
昨日で9月が終わって、打ち上げをした。
私は10月から異動になる。異動と言ってもデスクが隣のチームに移るだけで、フロアも変わらないけれど、今までとはまったく別の課長の下で働くことになり、メンバーも今まで一緒に仕事をしたことがない人たちばかりになる。

夜になって、全員で打ち上げに行くことになった。
課長だけは、ミーティングがあるので参加できないらしい。
みんなが、さっさと残務を終えて、そろそろ出ようかと支度をしていたとき、課長が私の側に寄ってきて「とりあえず、お疲れ」と言った。
「他所の課に行ってもがんばれよ」と言った。

ああ、そうか。
異動になっちゃうから、本当は私の方から「お世話になりました」くらい課長に言うものだったかな、と思った。
「あんまり何もしてやれなかったな」と課長は言った。私は心の中で(ホントだよ!)と思ったけど「これからも頑張ります」と答えた。

この課長とは、全然うまく仕事が出来なかった。
私とだけ、というよりも他の全てのメンバーともうまくいっていなかった。
いろいろあったけど、こんな上司は世の中に沢山いるんだと思う。
私はただ、それまでの上司にとても恵まれていただけで、こんな上司はどこにでもいるものなんだと思う。
これしきの人で、ぎゃあぎゃあ騒いだり苦労するのは、自分のためにならない。
そう思って、やり過ごすことにしていた。

あんまり何もしてやれなかった、と言ったけど、それはただの社交辞令にしか過ぎない。本当にそう思っていたのなら、今までの仕事はもう少しマシなものになっているんじゃないだろうか。ただ隣の課に移るだけなのに、儀礼的な挨拶をするのも白々しい。体裁だけでもどうにかしようと足掻くこの上司の性格が、その言葉に表れているような気がする。


本当なら、私がやるべきことだったのだ。
私がメンバーと課長との間に立って、なんとかバランスをとる立場でいなければいけなかったのに。そういう位置づけにいたのに。この数ヶ月間、私はまったくそれに手をつけることが出来なかった。面倒くさいとも思ったし、重かったからだ。もう少し自分に余裕があれば、出来たのかもしれないけれど、課外の仕事もあったので出来なかった。
だけど、本当は課外の仕事に託けて、逃げていたのかもしれなかった。
大事なことってなんだったのだろう。


喫煙ルームでタバコを吸っていたとき、部長とそんな話しをした。
なんでも最初から上手く出来ると思うな、まだまだこれからなんだから、と彼は言った。


社会には、まだまだ私の知らないことがたくさんあって、もっともっと私の苦手とすることが沢山ある。それを突き抜ける瞬間って、一体どういうものなんだろうと思う。
大事なことって一体なんなのだろう。
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