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2005年08月10日(水)  幻覚
夜中、目が覚めて、手が痒いことに気づいた。
指がいつもよりもふっくらと膨らんでいる。手の甲が指の間が痒い。爪の中が痒い。
掻き毟って掻き毟って、首筋から汗が流れてくる。

唇の感覚がいつもより厚い気がする。あわせている上唇と下唇が不自然に緩んでいる。歯で噛み、爪で掻き毟る。
鏡を見てみる。瞼が膨らんでいた。寝起きだから目が開かないのではなく、瞼がはれ上がりすぎて目が開けなかったのだ。

疲れたとき、しんどいとき、そんな夜中、私はしばしばこんな症状にとらわれる。
神経からくる症状ではなく、たぶんきっと何かの食物アレルギーなのだろうけど、疲れたときしんどいとき、ふと体が緊張の糸を緩めてしまって抵抗をなくしてしまうのだろう。

小さな虫が私の手首を這っている気がする。
私の唇を、私の瞼をちょろちょろと這っている気がする。
そんな錯覚にとらわれる。

私は体中を掻き毟りながら、いつの間にか眠ってしまう。
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