days
2005年07月06日(水)  ホームレス
なんだろうね。
この精神的切迫感は。
ノイローゼになってしまいそうな感じではありますが、日々毎日を乗り切っています。
忙しい忙しいと言っても、何かが始まって何かが終わって何かが解決するわけでもなく。


電車に乗っていたら、ホームレスのような格好をした人が乗ってきた。
手も足も顔も服も真っ黒で、異様な臭いがした。
周りの乗客がきれいに彼を中心に円を描いて遠ざかった。

気づいたら、その円の中にいるのは私だけで。
外は雨降り。
じめじめした空気に、彼の発する強烈な臭いが混ざって、その重さは、よりどんよりしたものになっていた。

私は、傘からぽとりぽとりと落ちる雫に目をやることしか出来ず、
世の中には、こんな格好になっても、こんな臭い臭いを発しても、こんなに周りの人に露骨に嫌がられても、それでも生きている人もいるのだなと思った。

邪悪であることは、自分をも邪悪にする。
性悪説からは何も始まらず、性善説ではなにをも納得させることは出来ない。
ねじれたものをほどくことは難しい。
私は手先が不器用なので、ほつれた糸をほどくことが嫌いだ。ほどけないのならば、ハサミで切ってしまったほうがよいと思う。
邪悪であることは、それに似ている気もする。


隣の車両にいた男が、こちらの車両に向かって「出て行けよ」と叫んだ。
周りに迷惑なんだよ、とも叫んだ。
私は、顔をあげて周りを見る勇気がなかった。
私の傍らを通り抜けて、開いた電車のドアからホームレスの男は降りていった。
Will / Menu / Past