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2004年10月07日(木)  右足、小指の爪
ご飯も食べてシャワーも浴びて髪の毛も乾かしたので、あとは歯を磨いて寝るだけ。
でも、まだ10時過ぎなので、ベッドに寝転がってテレビを見る。私の背中には恋人も寝転がっている。毛布の中に入れたふたりの足がもそもそと触れ合う。

うでまくらをしたり、髪の毛を触ったり、テレビに笑ったり、なんともなしに時間を過ごしていたけれど、さっきから右足の小指の爪が毛布に引っかかっているのが気になっていた。もそもそ触れる恋人の足にもきっと引っかかっている。

もそもそ、もそもそ、もそもそもそもそ……もそもそ、もそもそ、……もそもそ?

何度か恋人の足が私の足を撫でるように往復して、少し動きをとめてはまた足で足をさする。最後にクエッションマークのつく触り方をして、恋人の足が止まったかと思うと、何も言わずに彼は起き上がり、引き出しから爪切りを出して毛布をめくった。そして、のっそりと私の足元にかがみ、無言で小指を選び出して爪をパチンと切った。

無言で彼は私の爪を切った。

爪切りをテーブルにおいて、また何も言わずに私の横に寝転がる。
その一連の動作を、私は何も言わずに見ていたけれど、寝転がった恋人が満足そうに息を吐いた途端、笑いがこみ上げてきた。


私の小指の爪は、あなたの思い通りになるのです。
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