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2004年03月08日(月)  午前3時に思うこと
目が覚めて、というよりも眠れずに起き上がり、暗い部屋のソファーに腰掛けて思うことは、私は一体どうなってしまったんだろうということ。

胸の奥からこみ上げてくる切迫感のようなものが絶えず動悸を速めて、何かが背中から襲ってくるような何かに追われているような、強迫観念が私の胸のうちを覆う。

友だちに「入院するの」と言うと、「嘘でしょう」と笑った。私が病人になることなど彼女には想像も出来ず、私が恐怖に苛まれていることなど彼女には解らず、あなたらしくもないと言って笑った。
先日、食事をした彼が「いよいよ入院か」と言った。私が「そうだよ」と答えると、彼は黙々と食べものを口に運んだ。
異母兄が入院の準備は出来たかと、毎晩のように電話をかけてくる。その声はどこか事務的に、そしてどこかやるせないような、疲れきっているような、そんな声で毎晩私に電話をする。

生きることに休憩は必要なのだろうか。
そんなものは、あと何十年後かにたっぷりと楽しめるのに、どうして今、どうして今の私が、ゆっくり休む時間が必要なのだろうか。なぜ私だけが、どうして私が、こんな目に合わなければいけないのだろうか。
周りの病室の患者から見ると、私の入院期間など比べようもならないくらい短いかもしれない。
けれど、今の私にとっては、一日とて惜しいと思う。人生の時間はその時どきによって速さは違ってくるものではないか。だったら今の私にとっては、毎日毎日がとても大切な意味を持っているはずなのに。
仕事を休むこと。
好きなことが出来ないこと。
なぜ私だけが、それを制限されてしまうのだろう。

一日一日が惜しく思う。
今の私にとって出来るはずのもの、今の私にとって見るはずのもの、感じるはずのもの、それがすべて狂わされたような気がするのは、私の思い込みすぎなのだろうか。
思考はとまらず、すぐ先の未来を探ろうと、いつまでもいつまでも巡り続ける。

心臓が弾けそうなほど、鼓動が高鳴り、胸がとても痛んだ。
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