Memories...
シイナ



 知ってる人いるかなあ…

とんがり帽子のメモル

今日偶然本屋さんに行ったときに
イラスト集が発売になっててすっごい懐かしくて
一瞬ほうけてしまいました。

大好きだったんです。

絵本が二冊家にあって実は未だにあるんです(笑)
20年前の本を今でも大事にとってあります。
時々読んでは癒されていたのですが
会社に入ってからは存在を忘れていました。

一気に想い出が蘇りました。

楽しみにテレビの前に座り込んで
一生懸命メモル見てた。
何度も何度も絵本を読んだ。
お父さんやお母さんに嬉しそうに
話している自分も覚えてます。
時には必死になって涙ながらに
話していたこともありました。

最終回という言葉の意味がまだよくわからず
次はもうないの?と聞いた気がします。
そして今思いだしたんですが…

二冊の絵本は大好きだったご近所のおばあちゃんが
買ってくれた本でした。
とってもかわいがってくれたおばあちゃんの家で
メモルを見ていたら次の日にくれたんです。

そのおばあちゃんが亡くなった時
私は家から出してもらえませんでした。
その時は意味がわかりませんでした。
ただしめられたドアの前で
ずっと霊柩車を眺めていました。
「死」というものが分からない歳でした。

どうして箱の中でばあばあは寝てるの?

その言葉に母親が泣いていたのも思い出しました。

私の一番古い記憶はその霊柩車だったのですが
今日このイラスト集のおかげで
その前の事を思い出しました。

すごいなあ…覚えてるんだなあ…。

メモルと一緒にそのおばあちゃんの笑顔も思い出せました。
明日イラスト集を買ってこようと思います。
お母さんと一緒にイラスト集を見ながら
昔を語ろうと思います。

20年前。
私は確かにそこにいて、確かに何かを感じていて。
今とは違った思いを胸に秘めていたのかもしれません。
メモルみたいに人の心に残るようになりたいと
強く願っていたのかもしれません。
だったら今の仕事はそれに一番近い気がします。

今日から社会人9年目。
今の会社も9年目。
今の部署も9年目。

心機一転というよりも原点に立ち返って進んでいこうと思います。

2006年04月01日(土)
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