Memories...
シイナ



 生と死。

今、病院から帰ってきた。

父様が息を引き取った。
10月10日午前4時50分だった。

一昨日お見舞い行って、
元気だったのに、
今朝3時すぎ急変。
病院に着いたときには
もう心臓止まってて。
看護婦さんと先生二人がかりで
心臓マッサージしてた。

必死に呼びかける母様を見下ろしながら…
私は何を思っていたんだろう。
何度も呼びかける弟を見ながら…
私は…

もういい加減休ませてあげよう。
おつかれさまお父さん。
私たちが逝くまで見守っててね。

そう思っていた。
ただ…目から涙だけはあふれて止まらなかった。

目の前にいるのが父様と…
ちゃんと認識しようとしていない自分にも気付いた。
認識してるからこそ…涙が出るんだけど…
信じたくなかったらしい。

だけど…
本当に寝てるだけなんだ。
どうみても…。

でも…肌に触れると…冷たい。

あたしは…心臓マッサージ中…
そしてご臨終と言われた後も…
ずっと…
天井を見上げていた…。

その辺に父様がいそうで。
死んでまで家族の心配してそうで。
大丈夫だよ。
安心して休んで良いよ。

そう呟きながら天井を見てた。

泣き崩れる母様…
立ちつくす弟…
弟の就職祝いは退院してから
オレが中心になって計画する。
そういっていた父様。
弟はそれを楽しみにしていた。

半ば無理だと分かっていても。

最後に親孝行した弟。
ちゃんと就職決まって。
よかった。
心配させたままじゃなくて。

ホントに…
今までありがとうお父さん。
あなたの娘で良かった。
これからもずっと…ずっと私の誇りです。

安心して休んでね。

ありがとう。
大好きだよ。

2001年10月10日(水)
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