ツッキーの戯言
人間の本性,ルーム係りは見た!

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2004年04月08日(木) 思い出し笑い泣き。

今月、父の七回忌。

思い起こせば6年前、姉からの電話で始まった。



「父ちゃんがね、危篤なんだよ。」


次の日、私は1歳になる長女と二人、新幹線で実家へ向かう。

駅には姉が迎えに来てくれてた。

その足で病院に向かい、父と対面。

すでに意識はなく、集中治療室で寝ている姿を見て、

その硬くなった体を見て、涙を潤ませ、問いかけた。


「父ちゃん、会いに来たよ。なん寝てんの。もう帰ろう。」


そう言いながら父の足を摩る。

摩ってあげると、不思議に計器が反応する。


医師の話だと、後、2,3日か、回復しても一生植物人間だと。

医師は続ける。

「うちは完全看護ではないので、ご家族の方が交代で看て欲しいのですが。」





その夜、姉は交代でもなんでも、スタミナ勝負だから、今日は

皆、スタミナつけて!!とニンニクたっぷりの食事を作ってくれた。



私は4人兄弟の2番目で、下に弟が2人いるんだが、

何故か、見下されている。


すぐ下の弟が、私の頭をなでながら言う。

「よく遠くからこれたねぇ。えらい偉い。」


私は静かにその手を払い、








「じゃかましい!触るな!ボケ!」




と威嚇した。

まわりは何も無かったように、もくもくと食事を続ける。


もとから、こうゆう家庭であった。

余談だが、食事中に席を立つ、あるいは、余所見をしようもんなら恐ろしいことになる。

味噌汁の中に沢庵が入っていたり、茶碗が梅干で真っ赤に染まっていたり、

から揚げが麦茶の中で泳いでいたり、シチューなのに、醤油味だったりする。





ホントの話である。


犯人はいつもすぐ下の弟だ。(3番目)

まぁ、この話はいづれ書くとして、今晩、まず誰が父の付き添いをするかである。

とりあえず、無駄に体力のある3番目に長女命令が下った。





「まず、オマエ。行って来い。」


有無を言わさぬ迫力であったが、3番目も姉の顔色を伺いながら言う。


「えっと・・・俺?でも・・・実は・・・」



「さっさと行け(怒)」



そして3番目は旅立った。





その夜である。

私は姉の家に泊まっていた。真夜中の電話で目覚めた。

電話の主は姉である。

いつ病院に行ったのか、内容は「危ない、すぐ来い」だった。


子供のように泣きじゃくりながら抱っこ紐で娘を装着。

私の横には姉の旦那。

姉だけが、先に向かっていたようで、義兄は私のために家にいてくれたようだ。



義兄はガス会社を営んでいる。

そのガス会社の車に乗り、病院に向かう。

義兄はかなりスピードを出している。

「兄ちゃん・・・ぐすっ  あまりスピード出さんでいいよ。捕まったら

 どうするん?」


すると義兄は「ガスの車は止められんけ、大丈夫。」


そう言って、私を運んでくれる。

 病院の正面玄関に車をつけ、義兄が言う。

「お前、ここから走れ!その方が早い!俺は車を止めてから追いかける!」

私は娘をしっかり抱え、階段を2段飛ばしで3階まで駆け上がる。


父の病室にはすでに姉と3番目と4番目夫婦がいて、

兄弟で最後の到着が私だった。


階段を駆け上がったせいで、息が切れ、ハァハァと息継ぎをしながら

ベットの父のもとへ向かう。


涙が溢れ出したせいで、より息が荒くなりハァハァが、


はああああ〜はああああ〜に変わる。


心臓マッサージをうけている父。

無表情の父。




ふと、心臓マッサージをしている手が止まり、医師が呟く。

「ご臨終です。」


私は年甲斐もなく大声で泣いてしまった。

姉が横から私を叱り飛ばす。

「ここは病院!声を出さずに泣け!」


はっとして、声を殺す。


病室を出て、休憩所へ向かうとき、走ったからか、力が抜け、

3番目によりかかり、泣いていた私に向かって3番目が嫌な顔をして言い放った。




















「姉ちゃん・・・すっげ〜臭せえーよっ!」














・・・・・・・ニンニクである。






弟は続ける。


「さっき病室入ってきたときから、俺はたまらんかった・・。

 あんた何食った?多分、先生も我慢してたと俺は思うね。」




長女・・・お前のせいだ。


この悲しい場面に臭い女のレッテルを貼られたではないか。



4番目夫婦もこちらを見ながら義妹が口を開き、

「いつきちゃん・・・こっち来ないで。」



お、お、お、おまえら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



しかし何故、私だけが臭いんだ?

皆一緒ににんにく食ったのに?

姉に問いただす。






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