娘が言う。

「ママ、小さな箱がほしいんだけど。」

「何に使うの？」

「船の工作作るの。月曜日までの宿題。」

「あったかなぁ。」

とりあえず探す。

しかし、そんな小さな箱なんてない。




娘が言う。

「私、あるとこ知ってる！」

と、何やら、椅子をわざわざ持ってきて居間のタンスの上の

薬箱をがさがさしている。






・・・・・・・・・・もしや！


「これ、これ！！」

案の定、出したのはコンドー○の箱である。

しかも、箱の中の小さな箱ふたつ・・・・

「船の上に二つ乗せるの！これ、ちょうだい？」







娘よ。

そんな箱、船の上に飾った日にゃあ、ママ恥ずかしくて学校に

行けません。

まして、宿題？！

他の皆様も観覧する場所に飾るんじゃあないですか？

そんな箱を小１の娘に使わせて、しかも、見世物にしたとあっちゃあ

ママは自殺もんです。




「これはね、ママの大事な箱なの。
　この箱、とっても大事にしてるから、違うのさがそう？」

「え〜、これがいい！！青くて綺麗だし、船にぴったり！」

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